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執筆者:kawauso

【書評】キングダム 最強のチームと自分をつくる【伊藤羊一】




 

読者のみんな!こんばんは、はじめての三国志ライターのkawausoです。

ところで皆さんはビジネス書って読んでますか?

「難しい」「偉そう」「心に響かない」ビジネス書って確かにそういう面があります。

でも、漫画キングダムを題材にしたビジネス書だったらどうですか?

お?今、興味もちましたね!じゃあ、ちょっとお付き合いをお願いしますよ。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

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組織のリーダーを創る Yahoo!アカデミア学長が書いた キングダム

 

今回、kawausoが書評するのは、YAHOO!アカデミア学長伊藤洋一さんが書いた、

出来たてホヤホヤの本で、「キングダム最強のチームと自分をつくる」です。

伊藤さんは、YAHOO!アカデミアという企業内大学の学長を勤め、

同時にグロービズ経営大学院の客員教授として、多くのビジネスマンに

リーダーシップ科目を教えているという立場の人です。




漫画フリーク、伊藤羊一さんが惹かれた、キングダムの数々の言葉の力

 

そんな堅い肩書の伊藤さんは、一方で年間500冊の漫画を読むという

漫画フリークなのですが、伊藤さんはキングダムが特に大好きで

 

「キングダムの言葉は今を生き抜く武器になる」

と本の表紙で書いています。

 

その言葉の通り、本書「キングダム最強のチームと自分をつくる」では、

キングダムの登場人物が発した41の言葉をキーワードに、

自分をつくり最強のチームをつくるには、どうしたらよいかが、

伊藤さんの30年のキャリアとキングダムの名シーンを駆使して、

丁寧で簡潔な説明がなされています。

 

「キングダム最強のチームと自分をつくる」のテーマは六つ

 

本書の語る内容のテーマは、秦国六大将軍と同じで六つです。

それは、志(ビジョン)行動(アクション)精神力(マインド)

仲間(チーム)話力(スピーチ)信(ビリーフ)の六つです。

 

本書は、段階を踏んで、まず、自分のやりたい事を明確なビジョンにし

そのビジョンを具体的にする為にアクションを起こし、経験を積んでいく事で

マインドを強めて、より大きな事をする為にチームを造り、チームとビジョンを

共有して一丸となる為にスピーチでコミュニケーションを密にし、

ラストは、仲間をビリーフして、困難を乗り越え成功を掴むとします。

 

本書では、そのプロセスを分かりやすく、1つの言葉につき4ページで

簡潔に説明しているので、どんどん、読み進められ、作者の意図する事が

すんなり読者に伝わる構成になっています。

ちなみにkawusoは、2時間で読み終える事が出来ました。

 

ビジネス書は、難しいキーワードが多くて苦手という人でも大丈夫!

本書は検索が必要なビジネス用語は一切無し、ル―語が理解できる程度の

英語力があれば、何の引っ掛かりもなく100%読み終えられます。

 

 

kawausoの心に響いたキングダムの言葉 1

 

「腕前ではない、今の儂の武器は心じゃ」蒙驁

 

若い頃から、廉頗(れんぱ)に一勝も出来ず、諦めて尻尾を巻き

秦に逃げ出した蒙驁(もうごう)

 

それが運命の巡り合わせで、魏攻略戦で苦手な廉頗と秦の総大将として、

対峙する事になった時の蒙驁のセリフです。

 

伊藤さんは、個人の行動力を氷山に例えていて、表面に出ているのが

行動、そして、水面下には、スキルとマインドがあると言います。

 

 

そして、行動には、スキルとマインドが大きな影響を与えていて、

スキルの蓄積には時間がかかるがマインドは一瞬で変えられると

言っています。

 

当初、蒙驁は苦手意識が甦り、再び廉頗の前から逃亡したくなります。

その時に、偶然に出会った主人公、信(しん)に

「この期に及んでじーさんに一発逆転のチャンスが生まれたって話だろ?」

とあっさり言われて、苦手マインドが変化するのです。

 

これはピンチではない、チャンスだ!負け続けた惨めな過去を清算して、

勝って人生を締めくくるのだと蒙驁は一念発起し廉頗が驚く程の武勇を見せます。

信の一言がスイッチになり、負け犬マインドが挑戦者マインドに変わるのです。

 

・マインドとスキルの相乗効果が行動を進化させる

 

もちろん、蒙驁には、長年秦の将軍として培ったスキルがありました。

それと挑戦者マインドを合体させ、廉頗を倒すという行動に、

廉頗が驚く程の力が宿ったのです。

 

表でも見たように行動の下には、マインドとスキルがあります。

そして、伊藤さんの体験では、マインドが強い人は、蒙驁のように

誰かの一言でハッと気がつき、忘れない間に行動して結果を出し

そして行動を振り返って検証する習慣づけがある人だと言います。

 

誰でも蒙驁が苦手な廉頗のように、避けたい人や仕事がありますが、

スキルを磨いて、マインドをプラスに変えていければ、乗り越えていける

そういう部分がkawausoに響きました。

 

kawausoの心に響いたキングダムの言葉 2

 

「明日の夜も語らうぞ」 秦王政

 

これは、咸陽の手前の城、蕞(さい)の民兵を秦王政(せい)が

自ら見回り、一人一人に語りかけている印象的なシーンです。

 

 

趙の李牧(りぼく)が函谷関を攻めている五カ国連合軍の兵士から密かに

三〇〇〇〇名を抽出して、険しい南道を通過し咸陽の喉元にある小さな城

蕞を攻めた時に、秦王政は、僅か一千名の蕞の住民を民兵として、

自らが総司令官として、その守備に入りました。

 

この城が落ちれば、後は無防備な帝都咸陽があるのみで秦は滅亡します。

そうでなくても、商人出身の呂不韋(りょふい)が策謀して反乱を起こし

秦王政を追放して自身が王になる可能性もありました。

 

 

・素人の弱い民兵を励まし、一人一人に語りかけた政

 

秦王政の指揮ではありましたが、李牧の苛烈な攻めに

蕞城の民兵は疲れ果てていきます。

それを知った政は、不眠不休で夜中も城壁内を回り、

民兵一人、一人に声を掛け「明日の夜も語ろうぞ」と言い去っていきました。

 

民兵達は政の言葉に勇気を奮い起こし、秦を守り抜くと誓い

明日もまた、政と語る為に死力を振り絞り李牧の軍勢と激闘を続けたのです。

そして、キングダムファンは承知のように包囲7日目に、

楊端和(ようたんわ)が山の民を連れて蕞を救いに出現、包囲は解かれます。

 

伊藤さんは、秦王政の行動はビジネスチームの間でも大事で、

優れたリーダー程、コミュニケーションを大切にし、しかも

チーム全体ではなく、1on1で語りあうと言います。

 

チームの関係が上手く行かないという悩みを持つリーダーは、

個々のメンバーとのコミュニケーションが圧倒的に不足しているそうです。

こっちが勝手に「分かっているだろう」と思っても、チームが同じ目的や

問題を共有しないと持っている力の半分も出せません。

 

こういうの大事ですよね、kawausoは元来無口なので、やや無理をしても

チームでコミュニケーションを取らないといけないなと思いました。

 

kawausoの心に響いたキングダムの言葉 3

 

「つらさを乗り越える一番いい方法を俺達は知っている

みんなで共有して薄めてバカ騒ぎして吹っ飛ばすのさ」 信

 

これは、軍師学校を卒業して、軍師として戻ってきた河了貂(かりょうてん)が、

デビュー初戦を勝利で飾った夜に、信に言われた一言です。

 

自軍の兵士の命を握り、時には、死ぬ兵士の数まで想定しないといけない

軍師の仕事は、優しいテンちゃんには、想像以上に過酷で、

死んだ仲間の事を考えると、騒げる気分じゃないと塞ぎこみます。

 

だけど信は、そうだからこそ、皆で騒ぐべきだと言います。

仲間を失った苦しみを、飛信隊全員で共有し、バカ騒ぎして薄めてしまう。

それが、天下の大将軍になる為にはベストだと経験で知っているんです。

 

・打ちあげ、歓送迎会、チームでバカ騒ぎ出来る機会は大事

 

伊藤さんは、信のこの考えはビジネスのチームでも活きると言います。

一つのプロジェクトが終わったら、それが成功でも失敗でも、

必ず打ち上げや反省会を通して、チームで経験を共有すべきと書いています。

 

 

それは、①気持ちのけじめをつけ、②仲間で失敗や成果を共有し

③さらにチームとしての結束を高める為に大事なのです。

 

ひたすら、仕事、仕事ばかりでは、けじめもつかず、モチベーションが落ち、

何のために働いているか?動機が希薄になりますし、チームメンバーが

現在、何考えているのか分かりにくくなります。

 

意志疎通が出来ない現場だと、行動も委縮して、ストレスだけが溜まり

やがて不協和音の原因にもなるので、仕事に区切りをつける為に

打ち上げと歓送迎会は、大事だと伊藤さんは言うのです。

 

人間は、失敗や成功の経験だけでは動く事が出来ない、

感情も時々開放して、パーッと騒いですっきりする。

それがチームの力と結束を強めるという指摘は

kawausoには頷けるものがありました。

 

書評ライター kawausoの一言

 

ビジネス書は、その時代に人気がある漫画に便乗する本が必ず出ます。

一読して、ああ、この人漫画読んでないねとガッカリする、

漫画を客寄せに使ってしまうパターンです。

 

でも、この伊藤洋一さんの「キングダム最強のチームと自分をつくる」は

そうではなく、本当にキングダムのファンの人が書いたビジネス書で、

読んでいて、そのセリフのシーンが思い起こされて、ちょっと感動する場面が

kawausoにもありました。

 

キングダム命のファンだと、ボロボロ泣ける場面もあるかも知れません。

欠点としては、わりと簡潔に書いているので、何度か読みなおしをして、

自分の経験に引き付けないと、自己啓発本のような感覚で終わってしまう点です。

 

じっくり読むと、簡潔でも深い事を言っているのが分かるので、

キングダムファンにもおススメできますよ。

 

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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