広告募集
ビジネス

はじめての三国志

menu

はじめての変

馬謖が山上に布陣しなければ第一次北伐は成功したの?

この記事の所要時間: 243




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・もしもボックス」のコーナーです。

 

 

「泣いて馬謖を斬る」この言葉は三国志ファンであれば知らない人はいないくらい有名です。

三国志のことをよく知らない人でも使っているほどですね。

 

寵愛していた馬謖が作戦に失敗したために、

諸葛亮孔明は泣く泣く敗戦の責任をとらせて処刑したというものです。

私情を挟まず公平に処した諸葛亮孔明の手腕が評価されています。

 

 

なぜ馬謖は街亭で山上に布陣したのか。

そのせいで街亭の守りは破られて、蜀軍は撤退することになります。

馬謖が兵法書にあるマニュアルどおりに布陣したためですね。

副将の王平はしきりに反論しますが、

馬謖は文字も読めない王平の意見など聞く耳も持ちませんでした。

 

では、馬謖が街亭の街道に兵を配置していたら、

第一次北伐は成功していたのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:馬謖は街亭の敗戦の後、何を画策したの?孔明を裏切る行為で憂え悲しむ




上庸の誤算

 

第一次北伐は大きな誤算から始まっています。

魏の上庸を守る孟達が寝返る手はずになっていました。

そこに趙雲と鄧芝が合流し荊州の要である襄陽を突く計画です。

 

 

しかし宛にいた驃騎将軍の司馬懿が孟達の離反を疑って警戒しており、

予想できない速度で進軍し孟達を討ちます。

ここで大きな誤算が生まれているのです。

諸葛亮孔明は完全に後手に回ります。

趙雲・鄧芝を褒斜道より北上させて郿を攻める方針に変更するのです。




本命は西の祁山

 

魏は明帝(曹叡)が長安にまで親征してきています。

直接指揮をするのは大将軍の曹真になります。

曹真は趙雲の動きを警戒して郿の守りを固めました。

実はこれが諸葛亮孔明の狙いであり、

この隙に本陣が天水から回り込み長安を落とすという戦略だったのです。

諸葛亮孔明は名将・趙雲を囮に使ったことになります。

本陣のある祁山近郊の天水、南安そして安定が蜀に呼応しました。

 

【奇想天外な夢の共演が実現 はじめての架空戦記

 

街亭の死守

 

魏が長安から涼州へ進む際にも、

そこから南下して武都へ出るにも必ず通ることになるのが「街亭」でした。

今回の作戦上、武都を押さえられると、

本陣の祁山と本拠地の漢中が分断されて連絡が取れなくなります。

祁山からの撤退を余儀なくされるのです。

街亭を失うと第一次北伐は失敗に終わることは明らかでした。

そのことは当然、魏の側も承知しています。

張郃に五万の兵を与えて街亭に向かわせます。

対する馬謖は三万とも一万ともいわれています。兵力は不利な状況でした。

 

街道に配置して防げたのか

 

圧倒的に兵力で劣っている馬謖は山上に布陣します。

逆落としをくらわせる予定だったのでしょう。

高きより低きを攻めるのは兵法の常道です。

しかし馬謖は勝つためではなく敵を防ぐために街亭に送られていたのです。

諸葛亮孔明の戦略の一番肝心な部分を馬謖は見落としていました。

 

では山上の陣を囮にして、街道に伏兵を配置しておけば張郃の進撃を止められたのでしょうか。

まず張郃を撃破するのは不可能でしょう。

兵力で劣っているうえに張郃は歴戦の勇で、馬謖とは実践の経験がまるで違います。

乱戦になったら馬謖側は壊滅に近い損害を受けていたはずです。

それを覚悟で守り抜くことを馬謖は要求されていました。

 

 

しかし、馬謖が山上に布陣したからこそ、

張郃は山を囲い水源を断って持久戦を選択したわけです。

結果、馬謖を倒すのに長い時をかけています。

時間さえかければ祁山の本陣が動くと馬謖は期待していたのかもしれません。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

街亭を守り抜くには砦などの堅固な防衛手段が必要だったと思います。

後手に回っていた諸葛亮孔明にはその時間的余裕はなかったのでしょう。

囮となった褒斜道を進む趙雲も箕谷で大敗しています。

孟達の離反を看破された時点で第一次北伐は失敗しているのです。

むしろ馬謖が時間を稼いでくれたおかげで

祁山の諸葛亮孔明の本隊は無傷で撤退できたのではないでしょうか。

 

馬謖が街道に布陣していたら蜀の損害はもっと大きかったのではないかと私は思うのです。

 

皆さんはどうお考えですか?

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:登山家・馬謖の山登りにはちゃんと意味があった!

関連記事:末っ子は努力が足りない!?馬謖の素性を探る

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 【シミルボン】三国志の裏側:使い捨てられる兵士はどこからやってき…
  2. もし曹操が献帝を保護できなかったら三国志はどうなったの?
  3. 日中交渉は卑弥呼と魏だけではない!?
  4. 稀代の豪傑 魯粛(ろしゅく)|演義と正史では大違い?
  5. 三国志時代の軍備・軍事ってどんなのがあるの?
  6. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第3部
  7. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【8/15〜8/2…
  8. ここを押さえれば大丈夫!NHK大河ドラマ『真田丸』を100倍楽し…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 杜襲(としゅう)とはどんな人?住民と団結して劉表軍と戦った県長
  2. ゾトアオとはどんな人?人間を超越している異民族の首領【前編】
  3. 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長
  4. 辛毗(しんぴ)とはどんな人?曹丕が泣き言を言うほど厳しく反対意見を述べた政治家
  5. 荀攸(じゅんゆう)ってどんな人?同族の荀彧の影に隠れた才能
  6. 早すぎた時代の改革者・袁術にヘッドハンティングされた徐璆の逸話

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

黄河(こうが)とは何?どんな猛将も敵わない、最凶の暴れ河 孔明の北伐はノープランだった!?北伐の意図は何だったの? 呉の初代丞相・孫卲(そんしょう)は「正史三国志」に記されていないのは何で? 小野小町(おののこまち)はどんな人?世界三代美女は謎だらけ 廉頗(れんぱ)とはどんな人?悲劇のレジェンド元趙三大天[キングダム ネタバレ注意] 白馬寺とは何?洛陽にある中国最古のお寺は白馬が経典を運んだ! 【はじめてのスキッパーキ】どうして?スキッパーキのしっぽ(断尾)の話【第3話】 三国志の時代でも副業が流行っていた!サイドビジネスの種類を紹介!

おすすめ記事

  1. 曹操の魅力とは?武将アンケート同立2位
  2. 成廉(せいれん)と魏越(ぎえつ)とはどんな人?呂布が強いのは俺達がいてこそ!
  3. 悲しみの巨人、兀突骨(ごつとつこつ)は実在してた?
  4. 【武帝の欲望】あの馬が欲しい!汗血馬を手に入れる為に・・・・
  5. 文聘(ぶんぺい)のリアル三國無双!五虎大将軍の関羽を倒し呉王・孫権には空城の計を使っちゃう!
  6. サンクトペテルブルク以東最大と言われた大阪城を建築した秀吉の狙いとは?
  7. 民話に出てくる司馬懿がまるで昔話のいじわる爺さんレベル!
  8. 豫譲(よじょう)とはどんな人?士は己を知るものの為に・・執念の暗殺者

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP