大人気、春秋戦国漫画、キングダム、舞台は前回の朱海平原から、
公孫龍(こうそんりゅう)と楊端和(ようたんわ)が激戦を繰り広げる
橑陽(りょうよう)へと移ってきました。
そこへやって来たのは、李牧(りぼく)より軍の全権を与えられた
舜水樹(しゅんすいじゅ)、彼は、突然退却を開始して秦軍を
橑陽城に誘い込みました。
橑陽城には、500年前に周王朝を滅ぼした伝説の大騎馬民族、
犬戎(けんじゅう)が巣食っていたのです。
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この記事の目次
キングダムネタバレ529話 犬戎と山民 雄叫び合戦
橑陽城は、中華のイメージで言う城ではありませんでした。
それは、城が山と一体化した堅牢な城、そして、そこでは、
犬戎達が雄叫びを挙げて山の民を威嚇していました。
犬戎「オオオオオオオオオオ!!!!」
山の民「グルルルルルルルル!!」
山民族「端和様、城よりも・・・崖の上の黒き奴らの方が」
楊端和「分かっている」
楊端和は、お互い獣の臭いがすると言っていますが、
それは、冒頭から雄叫びを挙げている時点で分かりますがな・・
ここで、ナレーション 国崩しの末裔、殺気と威圧を発すと出ます。
犬戎は兜の代わりに、狼の頭部をかぶり物にしています。
なんでしょう、どうしても頭の中に牙一族の残像がチラつきますが
キングダム529話 犬戎が橑陽城にいる理由
舜水樹の兵が、雄叫びを挙げる山の民と犬戎に怯えています。
趙兵1「犬戎、、五百年前、中華に乱入し、時の周王朝を滅ぼしたという
伝説の大騎馬民族か」
趙兵2「しっ、しかし・・・何故、その末裔が、趙王都圏の橑陽城に」
クエスチョンでいっぱいの趙兵に、モノ知りの舜水樹がおもむろに口を開きます。
舜水樹「周をつぶした後、犬戎は中華への定住に失敗し族のほとんどは北の大地に流れた
それが、我らが北で戦い続けていた相手、匈奴に変貌したとも言われている」
趙兵「えっ」
沈黙する公孫龍・・・・
舜水樹「だが、一部が太行山脈を縄張りとして中華に残ったその後、趙国が
この世に生まれ、連中と争わない為に橑陽をあたえて趙の中に取り込んだそうだ」
公孫龍「だが、当の本人達が取り込まれたなどとは思っていない・・
実際、橑陽には犬戎の自治権があり、趙からするとほとんど
治外法権の領域だ、、とにかく、この城には趙の要人ですら誰も近づかぬ」
そうだったんですかァ!!!!!
周を滅ぼした凶暴な犬戎が一部中華に残り、それが橑陽城で
自治権を持って500年も存続していたわけですね。
しかし、まだファンタジー要素が強い感じがしますが・・
キングダム529話 お約束 犬戎が山の民に襲いかかる
舜水樹「フッ・・噂では連中は無断で縄張りに入ってきた相手には」
犬戎の騎馬隊が雄叫びを挙げながら一列に整列。
舜水樹「容赦せぬらしいからな」
次の瞬間、断崖絶壁から、犬戎の騎馬の一団が一斉に降りてきます。
完全なる人馬一体、バウッ、バウッと言いながら、山の民に向かって殺到!
壁「なっ、何だあの姿!趙兵ではないのか」
お約束のように、壁将軍の部隊に向かってくる犬戎に、
シュンメンが騎兵を率いて立ち向かいます。
楊端和「気をつけろシュンメン 平地の相手ではないぞ」
シュンメン「ってますよっ」
犬戎達が、圧倒的なパワーで軽々と山の民の首を刎ね飛ばしていきます。
シュンメン「ちっ!クソが !?」
次の瞬間、犬戎が馬ごと飛躍してシュンメンを一閃しました。
壁将軍「シュンメン!!」
キングダム529話 犬戎の王 ロゾが登場
犬戎が圧倒的な戦力で山の民を蹴散らしている時に、馬のいななきを残して、
公孫龍と舜水樹の前に、犬戎の王、ロゾが出現します。
ロゾ「片目、貴様か?この軍の大将は」
犬戎王ロゾが公孫龍を睨みます。
舜水樹「どこに目をつけている、大将はこの舜水樹だ」
ロゾ「おお、そっちか、ポルフ、こやつの首を刎ねよ」
さすがワイルドな犬戎です、いきなり舜水樹の首を刎ねよと来ました。
しかし、一応は犬戎の王だけあり、多少の分別はあるようで、
いきなりウガッと噛みつかないですね、少し、安心しました。
舜水樹「早まるな犬戎王!」
ロゾ「!」
舜水樹「伝えることなく戦に巻き込んだことは詫びるが
俺は今、趙宰相李牧様の代理で来ている、、
この俺を斬るのは李牧様を斬るのと等しい」
趙宰相を殺めてはさすがのお前達にも明日はないぞ!!
舜水樹、脅しにかかりました、確かに、いかに犬戎が凶暴でも、
橑陽城の領域からは出られない程度の勢力ですから、
趙軍すべてが相手なら確かに全滅かも知れません。
キングダム529話 犬戎王ロゾ 簡単に趙の味方に付く
ここで、ロゾは、舜水樹が匈奴の言葉を操れる事に驚きます。
ロゾ「それにしても流暢だ、、何じゃ貴様、ワケありか・・」
舜水樹「お前には関係ない事だ」
ロゾ「フッ面白いヤツだ」
「貴様らの王はクソだが、李牧は嫌いではない、奴だけは、毎年一度、
自ら橑陽に赴いて雁門の旨い羊をふるまってくれるからなァ・・
よかろう、聞くだけ聞いてやる李牧の代理よ、、
だが、面白い話でなくば、首を吹っ飛ばすぞ」
公孫龍は「なっ!」とか言ってますが、いやいや、結構泣かせる話ですよ。
中華の民には邪険にされているから嫌いだが、李牧だけは毎年来て、
羊の肉をくれるから、話は聞こうというわけです。
犬戎って、結構な寂しがりな連中ではないですか・・
さっきまでの凶暴なモンスターのイメージがちょい崩れました・・
舜水樹「単純な話だ、こんな所まで侵攻してきた秦軍を共に戦って叩きつぶす」
ロゾ「見返りは?」
舜水樹「この戦いで趙が敗れるような事があれば、鄴は奪われ
この地にも今の数倍の秦軍が押し寄せ攻め取られるだろう」
ロゾ「なんじゃ、、、脅しか?」
ここで、ロゾと舜水樹は睨みあいます。
舜水樹「いや、見返りは来年以降も、李牧様自らがふるまわれる、旨い羊の肉だ」
公孫龍「!!」
あり? 見返りって、そういう事じゃないよ、舜水樹・・
ロゾ「悪くないな、代理よ!」
趙軍兵「ええっ?」
そうですね、私もええっです。
特に見返りが増えたわけじゃないのに、OKなんて
犬戎王、恐い形相なのに、割とお人好しです。
ロゾ「ポルフ、城内の奴らも呼び出せ、久々の大宴だ」
舜水樹「・・・だが相手を侮るなよ、犬戎王
敵には、西の山民族を一手にまとめ上げた・・」
ロゾ「存じておる 我らこそ西戎の祖だ・・山の王などのぼせあがった
小娘の生皮をこの手ではぎとってくれるわ」
匈奴や西戎の先祖である犬戎族が、山の民に立ち塞がります。
果たして、楊端和は、山の民は、犬戎族に勝てるのでしょうか?
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キングダムウォッチャーkawausoの独り言
凶暴な異民族として、前回、グーンと期待値を挙げた犬戎族なわけですが、
ザコは兎も角、犬戎王、ロゾ、割合好い人ではないですか?
結局、毎年、李牧がくれる羊の肉のお礼に山の民と戦うって事ですからね。
山の民だって、昔の秦の穆公との盟約をもう一度信じて、秦王政に、
味方しているわけですから、基本、騎馬民族って気の良い連中なのかも
知れないですね。
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