朝まで三国志悪
李傕祭り




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【素朴な疑問】戦争に敗れると将軍には、どんな罰が待っていたの?

この記事の所要時間: 246




 

三国志の戦争には、必ず勝者と敗者が存在します。

勝てば褒美も出世も望めますが、敗北してしまったら目も当てられません。

では、具体的に戦争に敗れてしまった将軍は、どうなるのでしょうか?

この記事で解説してみましょう。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹操に意見を申す!魏の法律の欠点を指摘して新しい運用をアドバイスした改革者・高柔

関連記事:三国志のダブー・劉禅は本当に劉備の子だったの?

 




敗北は、利を失うと敗北に分けられる

 

三国志の時代の敗戦は、「利を失う」と「敗北」に分類されました。

もちろん、利を失うが軽く、敗北が重い事になります。

まず、利を失うとは敗れはしたけど、そこまで大きな損害ではない場合で、

例えば、西暦253年に東輿の戦いで魏軍が敗北した時には、

司令官であった諸葛誕(しょかつたん)が責任を取らされ、最前線の楊州の

諸軍司令官から降格されて、後方の予州の諸軍司令官へと転任させられました。

こちらは、まだ軽い方であり、再起のチャンスがあると言えます。

 




戦争に敗北した場合

 

敗北して本国に戻った場合には、最高で死刑、官職を剥奪して平民に落す

軍権を奪うなどの厳しい処分が行われました。

虚偽の報告をして、諸葛亮(しょかつりょう)を北伐から退却させた

李厳(りげん)などは、庶民に落されるという処分を受けています。

 

さらに多くの場合、敗北時には家族も連帯責任とされましたから、

敵に降伏した将軍は、家族も丸ごと投降するという事が行われました。

魏などでは、こうした家族丸ごとの投降を防ぐために、軍権を握る者は、

その一族を魏の帝都、鄴や洛陽に預ける事が行われました。

 

馬騰(ばとう)が関中に息子の馬超(ばちょう)を残し、

一族を率いて鄴に住みついたのも、私達の一族は魏に叛きません

という意思表示だったのです。

もっとも馬騰の意思表示は息子の馬超が叛いた事で、仇になり、

百名以上の馬一族が報復で殺害されてしまいます。

 

西暦222年の夷陵の戦いでは、黄権(こうけん)

呉兵に阻まれて退却できず、国境を越えて魏に投降した事件がありましたが、

黄権の家族を厳罰に処すべきと主張する有司(司法警察)に対して、

劉備は、黄権が投降したのは朕の責任で黄権の本意ではないとして

連座には及ばないという判断を下したケースもあります。




ズルい?王族や皇族は例外だった

 

もっとも、戦争に敗北した場合でも、その将軍が皇族や王族に属していれば

軍権を取り上げるような事はあっても、爵位は剥奪されず助命もされました。

これは、もちろん、将来に王や天子になる人材を殺すわけにはいかないからです。

西暦228年の石亭の戦いで、曹休(そうきゅう)は呉に敗北しましたが、

皇族であるという理由で処分されませんでした。

 

しかし、プライドが高い曹休は、敗戦を気に病んで病を発してしまい、

まもなく病死してしまいました。

死刑は行き過ぎでも、何らかの処分を下した方が曹休は死なないで、

カンバック出来たかも知れませんね。

 

関連記事:検索 曹休 遼来来!よりも呉は彼を恐れていた?呉キラー曹休(そうきゅう)

関連記事:曹休(そうきゅう)ってどんな人?一回の敗北で、後世の評価がガタ落ちした魏の武将

 

敗北の特例措置 100日ルール

 

ですが、敗北となったら、官爵を剥がれ家族もろとも最悪死刑では、

例えば、籠城している将軍などは、気持ちが折れ降伏する恐れがありました。

そこで魏には、特例措置として、籠城して100日頑張り、

その間に援軍が来なかった場合には、家族が連座の対象にはならない

という決まりがありました。

 

これならば最悪でも、家族の連座を阻止する為に、

最悪100日は守城の将軍は粘るだろうという目算があったようです。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

三国志の戦争においての敗北について、紹介してみました。

「利を失う」と「敗北」の違い、罪を問われない王族と皇族などを書いてみました。

戦争の勝敗は国家の危急存亡の大事ですから、厳罰を課しつつも、

あまりに厳罰を規定すると、抵抗せずに敵に寝返る恐れもある事から、

籠城100日ルールなどを作って、家族を連座から除外し、

戦闘意欲が喪失するのを阻止するなど、様々な創意工夫が見られますね。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:羅憲(らけん)とはどんな人?蜀のラストサムライ!奇跡の逆転勝利で蜀の意地を見せる

関連記事:蜀(国家)が滅亡したら蜀の民や国に尽した人はどうなるの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 麃公(ひょうこう)は実在したの?龐煖と李牧に挑んだ秦の将軍
  2. どうして呉は同盟国の蜀・関羽を裏切ったの?
  3. 【経営者・人事必見!】諸葛亮孔明から学ぶ7つの人材登用ポイント!…
  4. これなら誰でも騙される!越王句践の凄まじいゴマすりを紹介。
  5. 意外!龐統は不細工では無かった?蜀志龐統伝には明かされていない龐…
  6. 河了貂や媧燐もハマった?キングダムの時代の占いはテキトーで過激だ…
  7. 39話:桃園三兄弟、バラバラに、、関羽は曹操に捕らわれる
  8. 諸葛孔明が目指した軍師・管仲は、結構性格が悪い

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【もう一つの三国志】司馬師暗殺計画の裏側
  2. 【さんすま】三国大戦スマッシュ! 第2回 三国志マニアも喜ぶ豊富なキャラ!
  3. 鼎(かなえ)って何?玉璽の前の権力のシンボルを紹介!!
  4. 陸遜は兵法の本質を理解していた戦術家だったの?夷陵の戦いから読み取る陸遜の能力
  5. 梁習(りょうしゅう)とはどんな人?曹操も惚れた不安定な幷州を安定させた名官僚
  6. 袁紹本初(えんしょう・ほんしょ)とはどんな人?曹操の最大のライバル

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【ネタバレあり】映画ドラゴンブレイドを三国志ライターkawausoが徹底的に斬る!! 三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族? 秀吉のDIY?墨俣城(すのまたじょう)って本当に一夜で造られた? 曹操軍の参謀、荀彧(じゅんいく)ってどんな人?官渡の戦いでの大勝利も一通の手紙のおかげ? 【軍師連盟】司馬懿は遼東遠征の時なんで大虐殺をしたの? 【キングダム】かわいいと話題の楊端和(ようたんわ)の強さは異常!男を惑わす小悪魔に迫る! 始皇帝が求めた不老不死は現代科学ではどれだけ進展したの?権力者が追い求めたアンチエイジングに迫る! 安保法案ってなに?三国志で理解する安保法案【今さら聞けない】

おすすめ記事

  1. 諸葛靚(しょかつせい)とはどんな人?父(諸葛誕)の敵である司馬家を恨み、晋に仕えなかった硬骨漢
  2. 三国志ベストコンビネーション賞!感心・感動したコンビ10選
  3. 【ビジネス三国志】曹操、黄蓋、孫権から学ぶ性格を見抜かれない上司になる方法
  4. 三国志演義と正史・汴水の戦いを比較
  5. キングダム時代に活躍した法家 商鞅と韓非はどんな人?
  6. ホリエモンが舛添都知事を庇った理由と晏嬰で考える政治家倫理
  7. 地味だけど超大事!三国志の時代の食糧貯蔵庫とはどんなもの?
  8. 蓋勲(がいくん)とはどんな人?霊帝に信頼され董卓が恐れた硬骨漢

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP