法正特集
官渡の戦い




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【素朴な疑問】戦争に敗れると将軍には、どんな罰が待っていたの?

官渡の戦い 曹操 勝利




 

三国志の戦争には、必ず勝者と敗者が存在します。

勝てば褒美も出世も望めますが、敗北してしまったら目も当てられません。

では、具体的に戦争に敗れてしまった将軍は、どうなるのでしょうか?

この記事で解説してみましょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹操に意見を申す!魏の法律の欠点を指摘して新しい運用をアドバイスした改革者・高柔

関連記事:三国志のダブー・劉禅は本当に劉備の子だったの?

 




敗北は、利を失うと敗北に分けられる

 

三国志の時代の敗戦は、「利を失う」と「敗北」に分類されました。

もちろん、利を失うが軽く、敗北が重い事になります。

まず、利を失うとは敗れはしたけど、そこまで大きな損害ではない場合で、

例えば、西暦253年に東輿の戦いで魏軍が敗北した時には、

司令官であった諸葛誕(しょかつたん)が責任を取らされ、最前線の楊州の

諸軍司令官から降格されて、後方の予州の諸軍司令官へと転任させられました。

こちらは、まだ軽い方であり、再起のチャンスがあると言えます。

 




戦争に敗北した場合

 

敗北して本国に戻った場合には、最高で死刑、官職を剥奪して平民に落す

軍権を奪うなどの厳しい処分が行われました。

虚偽の報告をして、諸葛亮(しょかつりょう)を北伐から退却させた

李厳(りげん)などは、庶民に落されるという処分を受けています。

 

さらに多くの場合、敗北時には家族も連帯責任とされましたから、

敵に降伏した将軍は、家族も丸ごと投降するという事が行われました。

魏などでは、こうした家族丸ごとの投降を防ぐために、軍権を握る者は、

その一族を魏の帝都、鄴や洛陽に預ける事が行われました。

 

馬騰(ばとう)が関中に息子の馬超(ばちょう)を残し、

一族を率いて鄴に住みついたのも、私達の一族は魏に叛きません

という意思表示だったのです。

もっとも馬騰の意思表示は息子の馬超が叛いた事で、仇になり、

百名以上の馬一族が報復で殺害されてしまいます。

 

西暦222年の夷陵の戦いでは、黄権(こうけん)

呉兵に阻まれて退却できず、国境を越えて魏に投降した事件がありましたが、

黄権の家族を厳罰に処すべきと主張する有司(司法警察)に対して、

劉備は、黄権が投降したのは朕の責任で黄権の本意ではないとして

連座には及ばないという判断を下したケースもあります。




ズルい?王族や皇族は例外だった

 

もっとも、戦争に敗北した場合でも、その将軍が皇族や王族に属していれば

軍権を取り上げるような事はあっても、爵位は剥奪されず助命もされました。

これは、もちろん、将来に王や天子になる人材を殺すわけにはいかないからです。

西暦228年の石亭の戦いで、曹休(そうきゅう)は呉に敗北しましたが、

皇族であるという理由で処分されませんでした。

 

しかし、プライドが高い曹休は、敗戦を気に病んで病を発してしまい、

まもなく病死してしまいました。

死刑は行き過ぎでも、何らかの処分を下した方が曹休は死なないで、

カンバック出来たかも知れませんね。

 

関連記事:検索 曹休 遼来来!よりも呉は彼を恐れていた?呉キラー曹休(そうきゅう)

関連記事:曹休(そうきゅう)ってどんな人?一回の敗北で、後世の評価がガタ落ちした魏の武将

 

敗北の特例措置 100日ルール

 

ですが、敗北となったら、官爵を剥がれ家族もろとも最悪死刑では、

例えば、籠城している将軍などは、気持ちが折れ降伏する恐れがありました。

そこで魏には、特例措置として、籠城して100日頑張り、

その間に援軍が来なかった場合には、家族が連座の対象にはならない

という決まりがありました。

 

これならば最悪でも、家族の連座を阻止する為に、

最悪100日は守城の将軍は粘るだろうという目算があったようです。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

三国志の戦争においての敗北について、紹介してみました。

「利を失う」と「敗北」の違い、罪を問われない王族と皇族などを書いてみました。

戦争の勝敗は国家の危急存亡の大事ですから、厳罰を課しつつも、

あまりに厳罰を規定すると、抵抗せずに敵に寝返る恐れもある事から、

籠城100日ルールなどを作って、家族を連座から除外し、

戦闘意欲が喪失するのを阻止するなど、様々な創意工夫が見られますね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:羅憲(らけん)とはどんな人?蜀のラストサムライ!奇跡の逆転勝利で蜀の意地を見せる

関連記事:蜀(国家)が滅亡したら蜀の民や国に尽した人はどうなるの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 呂布と董卓の最強タッグ 18話:菫卓を守った最強のボディーガード呂布
  2. 蜀の魏延 魏延がいれば陳倉の戦いは勝てた?それとも負けた?史実の北伐を解説…
  3. 【衝撃の事実】赤壁の戦いに色をつける!袁術の音楽隊が大活躍してい…
  4. 【病は気から?】姜維が諸葛亮に延命祈祷を勧めた理由
  5. 亡くなる袁紹 曹操の北伐~袁氏の滅亡~
  6. 魯粛、周瑜、袁術 袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第2回】
  7. 法正と劉備 【笑林】食文化の違いネタで呉の人のコンプレックスが分かる!
  8. 孫策、陸遜、顧邵、他 孫策の娘はあの名将達へ嫁いでいた!?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 藺相如(りんしょうじょ)
  2. 陳宮
  3. 南蛮胴を身に着けた織田信長
  4. 海賊時代の孫堅と孫策
  5. はじめての三国志からのお知らせ バナー

おすすめ記事

  1. 孫策の息子・孫紹が不憫だった!? 呉の小覇王・孫策
  2. 【シミルボン】拝啓 我が息子瞻へ・・諸葛亮息子への手紙 親バカな諸葛孔明
  3. 【シミルボン】1800年前の三国志時代はご馳走が現代居酒屋風だった
  4. 鳥羽伏見の戦い影の功労者ウィリアム・ウィリス【はじ三ヒストリア】
  5. はじめての三国志企画 – エイプリルフール特集
  6. 【はじめてのスキッパーキ】スキッパーキって、どんな犬なの?【第1話】

三國志雑学

  1. 文臣の最高官位に登る鍾繇(しょうよう)
  2. 山頂に陣を敷いた馬謖
  3. 曹操に憧れる荀彧
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 鎌倉時代 服装 男女
  2. 蜀の姜維
  3. 楊端和
  4. 篤姫
  5. キングダム52巻

おすすめ記事

魏の旗をバックに戦争をする郭淮は魏の将軍 郭淮の死は正史三国志と三国志演義では全然違う件 粗暴な張飛が厳顔の人柄を見極めた作戦とは?? キングダム 533話 ネタバレ予想:爆誕!飛信軍 はじめての三国志 4コマ劇場 その1 キングダム52巻 キングダム586話ネタバレ予想vol2今後覚醒しそうなキャラは? 【大三国志 攻略5】分城のシステムを紹介します。青州最強の●●さんも登場!! 袁術はそんなに悪くない、自叙伝で袁術を庇っていた曹操 勝海舟はホラ吹き?そのホラは実際にどうなったのか?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP