かつて日本で大流行したカリスマコメント付き三国志が存在した!


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吉川英治さんの三国志にある、言うこと聞かない部下の魏延(ぎえん)

諸葛亮(しょかつりょう)が敵の司馬懿(しばい)もろとも焼き殺そうと

するという、諸葛亮が鬼畜すぎる迷シーン。そのひどいシーンは吉川さんの

オリジナルではなくて、当時日本で広がっていた、とっても愉快で刺激的な

ある三国志の影響です!

 

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関連記事:【正史三国志から見る】謀反人にされてしまった魏延は本当に反逆するつもりだったの?

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あの鬼畜シーンは吉川英治のせいじゃない

 

鬼畜の迷シーンは古い三国志演義にはありまして、毛宗崗(もうそうこう)

という人が編纂した時にカットされたわけですが、その新しい三国志演義は

当時の日本では広まっておらず、日本人が親しんできたのはもう少し前の

「李卓吾(りたくご)先生批評三国志」と題されている三国志演義です。

その中にはあるんですな~、あの迷シーンが。それが広がっちゃっているので、

吉川さんもご自分の小説に取り入れざるを得なかったんですね。吉川さんは悪くないよ!


ラジカルでいかす! 李卓吾の批評

 

「李卓吾先生批評三国志」、通称「李卓吾評本」と呼ばれる三国志演義。

読んで字のごとく、李卓吾先生の批評が加えられている三国志です。

その李卓吾先生の批評がラジカルでいかすんですよ! 例えば、魏延謀殺

未遂事件のくだりでは、先生はこんな批評をなさっています。

「孔明(諸葛亮)がこんなやり方で魏延を謀殺すれば、魏延は納得できる

はずがない。どうして魏延の罪を明らかにせずに詭計を用いるのか。

これは全く間違ったやり方である」おおっ、正論……。

 

李卓吾先生は張飛の大ファン

 

もっとおちゃめな評もあります。先生どうやら張飛(ちょうひ)

ファンのようなんですね。三顧の礼のくだりで、劉備(りゅうび)

大雪の中を諸葛亮に会いに出かけるのに同行した張飛が

「こんな寒い日に遠路はるばるポンコツ野郎に会いにいくなんてありえねえ。

帰って冬ごもりしようぜ」とぶうたれているシーンで、李卓吾先生は

「張飛はきっぱりとした人である」と褒めておられます。

劉備が張飛に「寒いのがいやなら先に帰れ」と言い、張飛が

「死をも恐れぬ俺だ、寒さなんか恐れるものか。ただ兄貴が

無駄な苦労をすることを恐れるだけだ」と言い返したら、李卓吾先生は

「張飛は生き仏である」と絶賛しておられます(現代風に言うと、神だ、

って感じでしょうかね)。

張飛が何かやるたびに、いちいち褒めちぎっていて面白いです。

 

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