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六鞱(りくとう)とはどんな本?太公望が武王にマジギレ?

この記事の所要時間: 217




 

劉備(りゅうび)が息子劉禅(りゅうぜん)への遺言の中で、

お暇なら読んでねとオススメしたという、兵法書・六鞱(りくとう)

これは政治の心構えから軍隊の具体的な運用方法までを解説してある

かなり使える兵法書。現代のビジネスマンも納得のニクいやつです。

しかも、お話としてもちょいととぼけた面白ポイントがあるのです!

 

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六鞱(りくとう)ってどんな本?

 

登場人物:太公望(たいこうぼう)、周(しゅう)の文王(ぶんおう)、周の武王(ぶおう)

文王の読み方は「ぶんのう」だと言う人もおられますがそれはさておき

周王朝創建の功臣・太公望と、初代文王および二代目武王との

問答形式で書かれた兵法書です。実質的な初代は武王ですが、

文王が王朝の始祖です。文王が善政をしいて諸侯の人望を集めたので、

次の代の武王が軍事力をちょちょいと使ってエイヤッと殷(いん)王朝を

倒して周の天下になりました。




キャラクターの使い分けがある

 

前半は太公望と文王、後半は太公望と武王の問答です。

前半では政治の心構えから、国の守り方、人材登用法、

罰や褒美の与え方までが説かれています。

後半は軍事一辺倒で、兵道とは、なんていう観念的な話から始まって、

どんどん具体的な内容になっていきます。

軍事マニアが楽しめるのはだんぜん後半です。

文王は仁徳の人、武王は軍事力の人、っていうキャラクターの使い分けがあるんですね。

 

武王(ぶおう)はせっかちな天然くん

 

キャラの使い分けときた。実用書なのに、なんだか文芸的じゃあござんせんか。

ほんと面白いんだなぁこれが。(一人で面白がってないで早く書け)

武王登場のシーンは、のっけからおかしいです。文王がこれまで

ずーっと丁寧に太公望の教えを仰ぎながら政治の話をしていたのに、

武王ったら初登場で開口一言「兵道如何(用兵の道とは)?」なんて

聞くんですよ。この感じ、例えば会社経営者へのインタビューで、

一人目のインタビュアーがその会社の地域社会への貢献とか未来への

ビジョンとかを質問していたのに、二人目がいきなり「黒字経営の秘訣は」

と言い出すような、空気読まないせっかちな人のようです。

友達の持ち物を、他のみんながセンスいいね~って褒めてる時に、

いきなり「いくらしたの?」って聞いちゃいそうな天然くんです。

 

波動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志

 

容赦ない質問攻め

 

鮮烈な初登場以降、ずーっと軍事の詳細を太公望に根掘り葉掘り

質問攻めしていく武王。「軍を率いて敵の領地に深く入り込み、

敵に包囲され退路も糧道も断たれたとする。敵は人数も多く

糧食も充分なうえ堅牢な陣地を構えている。ここを脱するには

どうすればよいか」「前に大河や広い堀、深い塹壕などがあり、

河を渡ろうにも船の用意がなく、敵は砦にたてこもってわが進路を

さえぎり退路をふさぎ、斥候がつねに警戒しており、険阻な要塞を

すべて守りふさいでいるうえ、前方からは戦車と騎兵が、後方からは

精強な部隊が攻撃してきたとする。このような場合、どうすればよいか」

こんな感じのさまざまな絶体絶命シチュエーションについて、

太公望に無茶ぶりします。とってもせっかちでおちゃめです。

 

太公望(たいこうぼう)にも限界がある

 

ずっと忍耐強くいちいち打開法を回答していた太公望ですが、

しまいにはこんなことを言いました。「軍隊を率いて行動するのに、

あらかじめ計画も立てず、武器装備も不十分で、兵士の教育も

訓練もゆきとどかないとあっては、王者の軍とはいえません」

太公望先生、とうとうブチ切れた……。

《もうっ、武王のおバカッ! 私がいくら超天才軍師だからって、

知恵だけでなんでも乗り切れると思わないでよね!

そんな絶体絶命になる前に自分でちょっとは工夫しなよ! プンプンのプーン!》

 

三国志ライター よかミカンの独り言

 

兵法を学びながら、太公望たちのおちゃめな人間模様まで楽しめるという、

一粒で二度おいしい兵法書、六鞱。

現代人にも応用できる内容もあって、オススメですよ!

 

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よかミカン

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三国志好きが高じて会社を辞めて中国に留学したことのある夢見がちな成人です。

個人のサイトで三国志のおバカ小説を書いております。

三国志小説『ショッケンひにほゆ』
https://3594.fun 

【劉備も関羽も張飛も出てこない! 三国志 蜀の北伐最前線おバカ日記】

好きな歴史人物:
王充(おうじゅう。後漢初期の思想家)
※ はじさんのサイト内検索で王充の記事が出てきます

何か一言:
三国志のお話の世界の広がりは無窮。
日々新しい三国志が生まれています。
ご一緒に三国志の新しい歴史を刻みましょう。

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