「サムライ」が今熱い!E3 2018で話題の侍アクションゲームを紹介!

2018年6月15日


 

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はじ三」読者の皆様、“E3”ってご存知ですか?

 

“E3”とは、毎年6月にロサンゼルスで開催される

世界最大のビデオゲーム展示イベント、

 

Electronic Entertainment Expo

 

の略称です。

 

2018年もその本会が6月12日から14日にかけて開催され、

世界規模で展開する大手メーカーの新作・注目作の数々が発表され

世界中のゲームファンの注目を集めました。

 

中でも、本年特に目立ったのが

「サムライ」

を題材としたゲームの数々。

今や「サムライ」は、世界のゲームのトレンドといえるでしょう。

 

今回は今世界から注目を集める

「サムライ」を描いたアクションゲームの数々を紹介しましょう。

 

関連記事:はじめての三国志スタッフが選ぶ三国志おすすめゲーム3選

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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元寇を描くオープンワールドアクション『Ghost of Tsushima』

 

2009年に発売されたゲーム

『インファマス』シリーズ。

 

その開発を担当したアメリカのゲーム制作会社

サッカーパンチプロダクションズの最新作となるのが

オープンワールドアクションゲーム

『Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ) 』です。

 

 

日本の戦国時代を描いたビデオゲームは数多ありますが、

この作品で描かれているのは、なんと鎌倉時代後期に起こった

「元寇(げんこう)」です。

 

「元寇」は、モンゴル民族の帝国「元(げん)」が二度に渡り

日本へ侵攻してきた事件のことで、

ゲームの舞台となるのは元の侵攻を受けた対馬です。

 

1度目の侵攻(1274年11月)を「文永の役(ぶんえいのえき)」、

2度目の侵攻(1281年6月)を「弘安の役(こうあんのえき)」

と呼びます。

 

対馬は二度の役に渡って侵攻を受けており、

今作が文永と弘安、どちらの役を描いているのか、

現在(2018年6月)発表されている情報では判明していません。

 

 

しかし、ゲームプレイ映像に登場するススキに覆われた草原や

紅葉が舞い散る光景見る限り、おそらくは11月に侵攻が行われた

「文永の役」を描いているものと思われます。

 

プレイヤーは元の対馬侵攻で生き残った最後のサムライの一人となり、

単身、島を支配する元の軍勢と戦うことになります。

 

敵から身を隠して行動する「ステルス」や

抜き放った刀で瞬時に敵を一閃する「居合」といった

サムライアクションに求められる数々の要素が随所に見られ、

完成度の高いゲームになっていることが期待されます。

 

ゲーマー・石川克世による本作の見どころ(Ghost of Tsushima)

 

本作の制作にあたっては開発会社のメンバーが実際に対馬を訪れ

ロケハンを行ったことが知られています。

 

なにより圧巻なのは、その映像美。

派手な色使いを抑えた色調と陰影を強調したその映像は、

あたかも黒澤明の時代劇映画を見ているような気分になれます。

 

主人公が本来室町時代以降確立したとされる

いわゆる「二本差し」スタイルを取っているなど、

時代考証には若干(?)の疑問もありますが、

元寇を描いた貴重な作品として、注目したいところですね。

 

対応機種はPlayStation4

日本語音声の収録も予定とのこと。

発売は2019年、詳細は未定です。

(画像元:Ghost of Tsushima トレーラー)

 

“戦国死にゲー”待望の続編『仁王2』

 

2017年2月に発売されたPlayStation4用アクションRPG『仁(におう)』。

戦国時代の日本を舞台とするこのゲームはその高難易度から

「戦国死にゲー」とも呼ばれ、コアなハードゲーマーから高く評価されました。

 

パッケージ版とDL版合わせて全世界で100万本を超える

販売数を記録したこの『仁王』の続編が早くも制作決定。

そのトレーラーがE3 2018で公開されて話題を呼びました。

それが『仁王2』です。

 

『仁王』シリーズの制作・販売を手がけるのはコーエーテクモゲームス。

「はじ三」読者の歴史ファンの皆様にとっては

『三國志』や『信長の野望』などのシミュレーションゲームや

『真・三國無双』などの歴史系アクションゲームでお馴染みでしょう。

 

もともとこの『仁王』、

かの黒澤明監督の遺構をベースに『鬼(仮称)』というタイトルで

2004年に制作が発表されたものの、

紆余曲折を経て2010年に企画が仕切り直しとなり、

2017にようやく『仁王』として発売に至りました。

 

『仁王』シリーズの主人公はアイルランド人のウィリアムという男性。

金髪碧眼のサムライが戦国時代の日本で活躍するというのが

当作のコンセプトとなっていますが、この主人公のウィリアムは

歴史上実在したある人物がモデルとなっています。

 

その実在の人物とは、徳川家康に外交顧問として仕えた

イギリス人航海士、三浦按針(みうらあんじん)ことウィリアム・アダムスです。

 

関ヶ原の戦いの約半年前、1600年4月29日、日本に漂着したオランダの船

リーフデ号に乗り組んでいたアダムスは囚われの身となり徳川家康に引見、

後に三浦按針と名乗り、家康の外交顧問として仕えることになります。

 

ただし、ウィリアム・アダムスはあくまで主人公のモデルであり、

ゲームの主人公ウィリアムは、何度でも蘇る不死の戦士として

関ヶ原の戦いに従軍、魑魅魍魎の類を敵に回し、活躍することになります。

 

ゲーマー・石川克世による本作の見どころ(仁王2)

 

「戦国死にゲー」を自称するだけのことはあり、

この作品はアクションゲームとしてはかなりの高難易度、

何度も死を繰り返しながら攻略法を

習得するゲームになっています。

 

いわゆる「ハックアンドスラッシュ」と呼ばれる

ストーリーよりも戦闘を重点においたスタイルの作品であり、

緊張感と歯ごたえのあるアクションゲームが好きな人には

たまらない作品といえるでしょう。

 

対応機種はPlayStation4

発売時期は未定です。

 

「ダークソウル系」本家が打ち出すサムライゲーム『SEKIRO SHADOWS DIE TWICE』

 

前述の『仁王』は、「ダクソ系ゲーム」と呼ばれる

ジャンルに含まれるゲームでもあります。

 

「ダクソ」とは、日本のゲームメーカー

フロム・ソフトウェアの超人気タイトル『ダークソウル』シリーズのこと。

 

近年のユーザーフレンドリーなゲームとはあえて一線を画し、

とにかく高難易度で何度も失敗(死)を繰り返しながら

プレイヤースキルを身に着けクリアしていくというゲーム。

 

歯ごたえのあるこのアクションRPGシリーズは

2009年に発売された『デモンズソウル』を皮切りに

2011年発売の『DARK SOULS』から始まる「ダークソウル」シリーズ、

ダークファンタジーからゴシックホラーに世界観を変えた

派生作品『Bloodborne(ブラッドボーン)』など、数々のヒット作を生みました。

 

「ダクソ系」ゲームは海外でも高い評価を受け、

多くのメーカーが『DARK SOULS』をリスペクトしたタイトルを

リリースしています。

 

その「ダクソ系」を生み出した本家、

フロム・ソフトウェアが満を持して発表したのが

和風アクションアドベンチャーゲーム

『隻狼:SEKIRO SHADOWS DIE TWICE』

です。

 

仕えていた家を滅ぼされた主人公は

不死の戦士として復活、

失った左腕の代わりに「忍義手」を身に着け、

生きていた幼い主君を救うために再び戦いの場に身を投じます。

 

PVを観ただけでも感じられる、

いかにも「ダクソ系」ゲーム的なハードな雰囲気は、

新たな潮流の誕生を感じさせます。

 

一方で、この『隻狼』でフロム・ソフトウェアは

アメリカの大手ゲームパブリッシャーとしられる

アクティビジョンとタッグを組み、

 

これまでのダクソ系の難易度調整を見直し、

歯ごたえある戦闘システムを活かしつつも

プレイヤーのストレスを軽減するゲーム性を

目指しているということです。

 

またPVでは機械仕掛けの「忍義手」を飛ばして

ワイヤーアクションで高所へ飛び移る場面なども観られ、

『DARK SOULS』や『Bloodborne』とはまた違った

爽快なプレイ感覚も楽しめそうです。

 

ゲーマー・石川克世による本作の見どころ(SEKIRO SHADOWS DIE TWICE)

 

フロム・ソフトウェアは忍者を主人公とて描く

ステルスアクションゲーム『天誅』シリーズの発売元でもあり、

 

『隻狼』の「忍義手」には、

その『天誅』の系統を感じさせるものもあります。

2018年6月の時点ではゲームシステムの詳細は発表されていませんが、

もしかすると『天誅』のようなステルスの要素も含まれるかもしれませんね、

 

対応機種はPC(Windows)・PlayStation4・Xbox One

発売時期は2019年以降となっています。

 

古代中国風勢力「武林(ウーリん)」も参戦!! 『For Honor Marching Fire』

 

「剣を使う歴史上の戦士」というイメージから想起された三種類の戦士

 

・騎士

・ヴァイキング

・侍

 

この、3つの勢力が一同に介し、覇権を争い戦う。

そんな想像をゲーム化したのが

マルチプレイ剣戟アクション『For Honor(フォーオナー)』です。

 

制作・販売を手がけるのは世界第3位の超大手ゲームメーカー、

ユービーアイソフトです。

 

数多のゲームタイトル・シリーズものを手がけるユービーアイですが、

歴史系のアクションゲームとして特に有名なのが

『アサシンクリード』シリーズでしょう、

 

E3 2018では、古代ローマを舞台に描く最新作

『アサシンクリードオデッセイ』も発表されました。

 

 

『For Honor』はストーリーを重視する『アサシンクリード』とは

一線を画し、その戦闘アクションに特化された

スラッシュアンドハック系アクションゲームです。

 

E3 2018において、

その『For Honor』シリーズの大型拡張コンテンツとなる

「Marching Fire」が、2018年10月16日に配信されることが

発表されました。

 

この拡張コンテンツ最大のポイントは、

既存の騎士・ヴァイキング・侍の三勢力に加え、

新たに「武林(ウーリン)」と呼ばれる第4の勢力が登場することです。

 

この新たな勢力は、その見た目からも分かる通り

春秋戦国時代た三国志といった、古代中国の戦士をモチーフとしています。

 

他にも新しい攻城戦ゲームモード

「ブリーチ」の導入も予定されているとのこと。

また、新たな戦いの幕が上がるようです。

 

ゲーマー・石川克世による本作の見どころ(For Honor Marching Fire)

 

『For Honor』と言えば、

他のゲームとは一線を画す、

スタイリッシュさとは真逆をいく、重厚で泥臭い

アクションが魅力の作品です。

 

PVでは「武林」のヒーローとして

甲冑に身を包んだ三国志風の戦士や、

軽装スタイルの水滸伝風の剣士の姿も見られました。

 

果たして、彼らがどのような戦いを見せてくれるのか、

リリースが楽しみですね。

 

『For Honor』は

PC(Windows)・PlayStation4・Xbox Oneで発売中、

拡張コンテンツ「Marching Fire」の配信は2018年10月16日の予定です。

 

ゲーマー・石川克世の独り言

 

今回ここに紹介したゲームは基本、大手メーカーのタイトルでしたが、

小規模制作のインディーズタイトルを始め、他にも数多くの

「サムライゲーム」がリリースされています。

 

ゲームハードの性能向上に伴う表現力のアップにより、

多彩な表現を可能とするようになったビデオゲーム。

その描く世界観がステロタイプなファンタジーのみならず

さまざまに展開していることは間違いありません。

 

ますます人気の高まる「サムライゲーム」

歴史ファンとしても、今後どのような作品が登場するか

目が離せませんね。

 

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石川克世

石川克世

三国志にハマったのは、高校時代に吉川英治の小説を読んだことがきっかけでした。最初のうちは蜀(特に関羽雲長)のファンでしたが、次第に曹操孟徳に入れ込むように。 三国志ばかりではなく、春秋戦国時代に興味を持って海音寺潮五郎の小説『孫子』を読んだり、 兵法書(『孫子』や『六韜』)や諸子百家(老荘の思想)などにも無節操に手を出しました。 好きな歴史人物: 曹操孟徳 織田信長 何か一言: 温故知新。 過去を知ることは、個人や国家の別なく、 現在を知り、そして未来を知ることであると思います。

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