趙雲の京劇風コスチュームって何?真・三國無双8をさらに楽しむ

2018年1月17日


 

 

2018年2月8日にファン待望の真・三国無双8が発売されます。

平昌冬季五輪以上に期待してその日を待ちわびている方も多いのではないでしょうか。

(画:真・三國無双8 公式サイト

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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真・三國無双8の趙雲「京劇風コスチューム」って何?

(画:真・三國無双8 公式サイト

 

初回購入特典は「趙雲の京劇風コスチューム」です。

白銀の華麗な衣装に「小旗」を4本差しています。

趙雲の京劇姿を見ることは稀なのでなかなかレアなアイテムといえるでしょう。

三国無双ファンであれば絶対に手に入れたいはずです。

 



そもそも京劇とは何?

 

京劇とは中国に誕生した一種のミュージカルです。

日本の舞台でイメージすると、リズムカルに歌って踊るミュージカルというよりも、

三味線・長唄に合せて舞う歌舞伎の方が近いかもしれません。

 

歌舞伎であれば化政文化時期に江戸で一世を風靡した

七代目・市川團十郎が有名ですね。演目はやはり勧進帳でしょう。

 

京劇は清代に誕生し広まっていくことになりますが、有名な演目はやはり三国志です。

と、いっても三国志正史ではなく、三国志演義をモデルにしています。

つまり劉備や関羽、張飛や諸葛孔明が主役であることが多いのです。

理由は三国志演義が大衆受けしているからということでしょうね。

 

京劇三国志が日本で人気の理由と愛知県芸術劇場

 

京劇の三国志が日本で人気の理由は、

単純に三国志演義が日本人に好意的に受け入れられているからでしょう。

ストーリーもよく知られていますので、観ていても展開にもついていきやすいですね。

 

特に明代に書かれた三国志演義は、朱子学(儒学の一派)の思想に基づいています。

朱子学といえば江戸幕府の公認学問でしたから、

当然現代の日本人の価値観にも共通します。感情移入もしやすいのではないでしょうか。

 

京劇は歌舞伎よりも動きが速く、アクション性が高いのでより迫力があります。

これも人気の理由かもしれません。

 

日中平和友好条約締結35周年記念の際には、

中国に唯一ある国立京劇団・中国国家京劇院が来日し「趙雲と関羽」を演じています。

中国でも最高級の武生として有名な趙永偉が趙雲を演じて話題となりました。

同時に関羽も演じています。

 

他にも2017年には国交正常化45周年を記念して天津京劇院が来日しています。

演目は三国志ではありませんでしたが、

中国国家京劇院の際のように「東京芸術劇場」「愛知県芸術劇場」

「NHK大阪ホール」で上演しています。

 

京劇でも有名な関羽のプチ雑学

 

京劇では、戦闘に長けた武将役を「武生」と呼び、

激しいアクロバティックな動きを要求されることになります。

背中に差した小旗は、1本で4騎を従えていることを示しています。

最大で4本まで差すことが可能です。

真・三国無双8の趙雲がちょうどこのコスチュームになりますね。

趙永偉が趙雲を演じるときも同様です。

 

京劇では張飛や諸葛孔明、呂布や貂蝉、二喬などが人気の役どころですが、

もっとも支持されているのが没後に神として祀られている関羽です。

美髯公と呼ばれていたように髯が長く、顔がなつめのように真っ赤であるのが関羽の特徴です。

さらに関羽を演じる役どころだけは武生から分けて特別に「紅生」と呼んでいます。

紅生を演じることはスターの証ですね。

 

関連記事:なんで関羽の顔は赤いの?京劇が関係している?

 

はじめての三国志ライター ろひもと理穂の考察

 

もちろん実際の三国志の戦場で、背中に小旗4本も差して戦ったわけではありません。

京劇ならではの、観衆から観てわかりやすくしたという演出です。

ただ、京劇三国志に興味のあるファンにとっては、

このコスチュームの趙雲で三国無双をプレイできるのはたまらないのではないでしょうか。

 

 

真・三国無双8では、華麗なる京劇風コスチュームでの

趙雲の戦場での舞いをぜひ堪能してみてください。

実際に京劇を観たくなるかもしれませんね。(画:真・三國無双8 公式サイト

 

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ろひもと理穂

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。 自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください! 好きな歴史人物: 曹操、蒲生氏郷

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