キングダム
馬超




はじめての三国志

menu

執筆者:kawauso

週刊ビジネス三国志 vo2都合の良い情報はよくよく注意して確認せよ

魏の曹操孟徳




 

三国志随一の兵法家曹操(そうそう)、生涯勝率、8割強というこの人物は反面で想像以上におっちょこちょいの一面を持っており、人生の晩年に至るまで様々な失敗をしては、それを教訓として残しています。

ビジネスシーンは、100の交渉があれば、100の過程があるもので、どんな敏腕営業マンでも、失敗の経験は小さい物を含めれば、それこそ、星の数ほどあるものなのです。今回はそんなおっちょこちょいな曹操の現代にも通用する名言を紹介します。

 

※週刊ビジネス三国志は毎週月曜日朝8:00頃の更新です。

 

激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志

関連記事:週刊ビジネス三国志vo1サービスは出し惜しみするな

関連記事:【ビジネス三国志】陳琳や周瑜、諸葛亮孔明に学ぶ失敗学

 

 

他人の商度、人の意の如きは少なし

西暦215年、曹操は、漢中で30年間にわたり、五斗米道(ごとべいどう)という新興宗教を興し漢王朝から独立した態度を取っている群雄の張魯(ちょうろ)を討伐する為に遠征します。その途上で、曹操は涼州の巡察官に張魯についての情報を出させると、張魯などは田舎者の小群雄で、殿が出てこられれば、すでに勝ったようなものです」と楽観的な情報を出します。

 

曹操としても、長い遠征の疲れもあり、そうであれば、有難いという願望が先に出てしまい、すっかり楽勝気分になってしまいました。

 

 

聞くと攻めるは大違い、大被害を被る曹操

しかし、いざ、曹操が張魯の立て籠もる陽平関を攻めてみると、聞いた話とは大違いで堅牢な城塞が並び、簡単に落とせるものではありません。無理に城塞を抜こうとした曹操軍は大ダメージを受け、曹操は退却を決意します。

曹操は、自分に都合の良い情報をやすやすと信じた己を恥じて、「他人の商度、人の意の如きは少なし」という言葉をつぶやきます。

 

「人の評価はあてにならない自分で調べろ」という意味です。

浮かれて自分で情報を確認する事を怠った事に対する強烈な反省がこの一文には込められているように感じます。

 

曹操は軍を引き上げようと山の上の軍兵に退却を命じますが、たまたま、夜間に道に迷った軍勢が張魯の軍の中に迷い込んで、それを奇襲と勘違いした張魯の軍勢は雪崩を打って敗走してしまいます。この勝利は全くの偶然の産物でした。

 

激動の時代を生きた先人たちから学ぶ『ビジネス三国志

ビジネス三国志

 

晩年まで内省を忘れなかった曹操

 

曹操は、西暦220年の正月に満65歳で世を去っていますから、これは死ぬ五年前の戦いで曹操は60を過ぎていて、かなり晩年まで曹操がおっちょこちょいだった事が分かります。

同時に、勝ったから全て善しで終らせるのではなく、またいい加減な報告をした部下を攻めるのでもなく、これは自分の見込みの甘さが原因だとちゃんと内省しているのが、曹操の曹操たる所以だと言えるでしょう。

 

軍事を為して三十年、一朝を持して人に与えるのはどうか

 

曹操のもう一つ非凡な点は、見通しが甘かったと見るや無理に頑張らずさっさと引き上げようとしている所です。普通なら、それまでのキャリアやプライドが邪魔して意固地になり、撤退が遅れそうなものを、そのようなプライドは無いかのように引き上げてしまう。これも曹操を幾たびかの失敗や敗北から致命傷に至らせなかった要因でしょう。

 

曹操の名言は普遍の価値を持つ

 

主観というものがある以上、人間は自分に都合の良い情報は実際以上に高く評価し、逆に不利な事については、実際より低く評価しがちです。ましてや、自分が直接確認できたわけではない情報に至っては、さらに自分に取って都合の良い情報を受け入れてしまう事になります。

曹操のような百戦錬磨の戦略家でさえ、かなり晩年までそうだったのですから、私達では容易に自分に都合の良い情報という罠にかかりやすいと言えるかと思います。これは美味しいかも知れない、そう思っても他人の情報である場合にはより慎重になり、用心深く情報を自ら確かめる癖をつけておけば、肝心な所でこんな筈ではなかったと落胆する事を減らしていけるのではないでしょうか?

 

関連記事:【ビジネス三国志】曹操、黄蓋、孫権から学ぶ性格を見抜かれない上司になる方法

関連記事:[ビジネス三国志]自分用のキャッチコピーを造り人脈を広げる

 

日々の生活を工夫で楽しくする『三国志式ライフハック

三国志式ライフハック

 

※週刊ビジネス三国志では、現在のビジネスシーンでも役立つ、

三国志の時代を生きた人々の名言や行動を毎週月曜日朝8:00に配信します。

憂鬱になりがちな月曜日の朝に元気とアイデアを与える言葉に出会いませんか?

よろしければブックマークをお願いします。

 

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 【トラブル続発】後漢の時代の塾は色々面倒くさかった?
  2. 赤兎馬に乗った関羽に出会う周倉 周倉(しゅうそう)と関羽はどんな関係だったの?三国志の上司と部下…
  3. 馬超と韓遂 【衝撃】馬超は漢語が出来なかった?韓遂との不仲の原因を考える
  4. 【特別企画】関羽の最強の噛ませ犬は誰か?最強決定戦!!
  5. 孫家三代もメロメロ、実は周瑜と双璧の名将 程普の伝説
  6. 王翦 王翦はどういう性格だったの?キングダムに学ぶつかみづらい男の処世…
  7. 媧燐(かりん)は実在した?ベトナムの女桀と呉の陸胤の戦いの意外な…
  8. 泣いて馬謖を斬る諸葛亮 【悲報】泣いて馬謖を斬る!は嘘だった?馬稷の死は敗戦の責任のみで…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 胡亥
  2. カイ良、カイ越、蔡瑁に初めて会う劉表
  3. 梅干しと酒を楽しむ上杉謙信
  4. 馬超の兜にフォーカス
  5. 孔明
  6. 三国志ライター よかミカンさん
  7. 五虎大将軍の関羽
  8. はじめての三国志からのお知らせ バナー

おすすめ記事

  1. 金栗四三の失敗が日本マラソンの原点となった 日射病で失神する金栗四三 いだてん
  2. 孫香(そんこう)とはどんな人?そんな人いたんだ!最期まで袁術に尽くした孫家の将
  3. 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?
  4. 呂布は知将?呂布の知略によって袁術軍はフルボッコにされていた 華雄と呂布
  5. 吉田松陰留魂録はどんな内容?いつ書かれたの?
  6. 55話:劉表のお家騒動に巻き込まれて殺されかける劉備 後継者を決めるのに困っている劉表

三國志雑学

  1. 晋の陳寿
  2. 三国志の主人公の劉備
  3. 石亭の戦い 曹休と韓当
  4. 孔明
  5. 王昭儀
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 井伊直政
  2. 狗奴国の王・卑弥弓呼
  3. 陸遜
  4. 司馬懿と魏延
  5. 劉邦と張良と陳平
  6. はじめての三国志 画像準備中

おすすめ記事

真田丸 武田信玄 武田信玄に謎が多すぎる!肖像画や信玄の軍師、死因などの謎を紹介 3周年を迎える「はじめての三国志」公式オンラインストアをオープン! 曹彰 曹彰(そうしょう)とはどんな人?勉強嫌いだが、武を磨いて将来を期待された曹操の4男 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組 原田左之助とはどんな人?池田屋事件での逸話や薄桜鬼での原田左之助 小栗忠順の最期!なぜ小栗は明治政府に殺されたのか? 関羽 関羽が打った囲碁は、今の囲碁と同じものだったの? 張飛と劉備 愛されすぎてことわざになった人・張飛(ちょうひ)編 真田丸 武田信玄 織田信長と武田信玄が戦争になったのは徳川家康のせいだった!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム
“西遊記"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集法正"
PAGE TOP