ログイン | 無料ユーザー登録


キングダム
馬超


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【三国志平話】俺って凄いだろ?赤壁の戦いで諸葛亮が嫌な人に変身

孔明




孔明

 

三国志演義(さんごくしえんぎ)に描かれている赤壁(せきへき)の戦いでは、呉と同盟している劉備(りゅうび)軍師である諸葛亮(しょかつりょう)

呉の客として呉の陣営に滞在しています。

そのとき諸葛亮は求められてから意見を述べるという控えめな態度をとっており、

諸葛亮は自然体なのに呉の周瑜(しゅうゆ)が勝手に諸葛亮の知謀をおそれて焦っているような

描き方をされています。

このため、三国志演義周瑜は一人相撲のあげく自滅する道化役になってしまっています。

この描かれ方では諸葛亮ばっかりえこひいきされて周瑜が割を食っているということで、

(いきどお)っている周瑜ファンの方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで朗報(ろうほう)

三国志演義より前に成立した「三国志平話」では、諸葛亮がそこそこ悪い奴として描かれていて、

周瑜に感情移入できるような描き方になっています!

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【危篤の孔明そっちのけ!】始まっていた五丈原の権力争い

関連記事:諸葛亮が三人目の後継者候補を言わなかったのはなぜ?

 

 

弁舌で勝てないから剣を抜く諸葛亮

弁舌で勝てないから剣を抜く諸葛亮

 

赤壁の戦いは、南征を進める曹操(そうそう)に呉が抗戦して撃退した戦いです。

最初のうち、呉の重臣の多くは曹操に降伏したほうがいいと考えていました。

呉が曹操と戦ってくれないと困ってしまう劉備軍師として、

諸葛亮は呉の人々に曹操への抗戦を説きました。

この顛末(てんまつ)三国志演義の中では諸葛亮のよどみのない弁舌に呉の降伏派の人士が

ぐうの音も出なくなるという描かれ方をしていますが、

三国志平話の諸葛亮は自分の主張を言うだけ言ったのみで、

呉の人士の弁舌を封じるところまでは行っていません。

 

口で勝てなかった諸葛亮、たまたま来合わせた曹操からの降伏の使者を剣で斬り殺してしまい、

強引に開戦に持ち込もうと画策します。

呉の重臣たちはこの蛮行に大騒ぎ。慌てて諸葛亮を捕らえます。

諸葛亮は捕らえられながら叫びました。

 

「もし皇叔(こうしゅく)劉備)が殺されれば、次は呉が併呑(へいどん)される番ですぞ!」

 

呉主・孫権はそれも一理あると思い諸葛亮の拘束を解いたものの、

諸葛亮の弁舌で抗戦を決めたわけではなく、ママのアドバイスによって抗戦を決めています。

三国志演義の諸葛亮がスマートな弁舌の士であったのに対し、

三国志平話の諸葛亮は思うようにいかないことがあると剣を抜いて暴れる迷惑な人になっております。

 

 

満場一致の軍議に水を指しながら知謀自慢

満場一致の軍議に水を指しながら知謀自慢

 

呉が曹操への抗戦を決め、戦いの指揮をとることになった周瑜。

三国志演義では、周瑜が曹操を破るための計略について諸葛亮にアドバイスを求め、諸葛亮が

「お互いが考えている計略を手のひらに書いて見せ合いましょう」と提案し、

おのおの手のひらに書いた文字が同じ「火」の文字であったため笑い合ったシーンがあります。

 

その後、火計を用いるのはいいが風向きが悪いと悩んだ周瑜が再度諸葛亮にアドバイスを求め、

諸葛亮が火計に有利な東南の風を吹かせましょうと提案しています。

このように三国志演義の諸葛亮は頼れるアドバイザーとなっていますが、

三国志平話の諸葛亮はみんなの和を乱し自分だけエエカッコしようとするイヤなヤツになっています。

 

三国志平話では、呉の軍議で幕僚たちがそれぞれ自分の意中の計略を手のひらに書く

という場面で、みんなは「火」と書いたのに、諸葛亮だけが「風」と書きました。

「みなさんの言う火計はなるほど結構ですけれども、風向きが悪かったら使いようがないでしょう?

私がいい風を吹かせてあげますよ」というような趣旨の発言を、

小難しい兵法の名前や神話を持ち出しながらしゃあしゃあと語る諸葛亮。

 

呉のみんなを小馬鹿にするような無礼な発言に幕僚たちはざわつきます。

三国志平話のこんな諸葛亮は、周瑜に目の敵にされるのももっともだなーと納得しちゃう感じです。

 

【はじめての三国志平話】
三国志平話

 

三国志ライター よかミカンの独り言

三国志ライター よかミカンの独り言

 

三国志平話の諸葛亮は三国志演義のようなクールなナイスガイではなく、

口で勝てなければ暴力に訴えてでも事態を思うとおりに動かそうとする強引な人で、

自分の知謀をひけらかしながら同盟相手の幕僚を辱める無礼者です。

 

読者が “イヤなヤツじゃね?”と思ってしまうような要素があり、

そのぶん、諸葛亮や劉備に出し抜かれる周瑜に同情が集まるようになっています。

 

周瑜は美周郎(びしゅうろう)とあだ名されるほどのハンサムボーイで、奥さんも美人という設定、

楽器までひけるという華のあるキャラなので、民衆の間で人気があったのではないでしょうか。

大衆の娯楽として成立した「三国志平話」は、

忠臣として名高い諸葛亮をナイスガイとして描くことよりも、

読者に “キャアー、周瑜さまー!”と言わせるような演出を優先させたのだろうと思います。

そういう三国志物語が流行していた中で、三国志演義は諸葛亮を上げて周瑜を下げたわけですが、

三国志演義は読書人階級の娯楽(ごらく)としてハンサムよりも忠のほうを重視したのでしょうね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:周瑜の遺言が名文すぎて泣ける周瑜爆ageキャンペーン

関連記事: 周瑜は孫策よりも名門で君主になってもおかしくなかった

 

【昔の人の二次創作 民話の中の三国志】
民間伝承の三国志

よかミカン

よかミカン

投稿者の記事一覧

三国志好きが高じて会社を辞めて中国に留学したことのある夢見がちな成人です。

個人のサイトで三国志のおバカ小説を書いております。

三国志小説『ショッケンひにほゆ』

【劉備も関羽も張飛も出てこない! 三国志 蜀の北伐最前線おバカ日記】

何か一言:
皆様にたくさん三国志を読んで頂きたいという思いから わざとうさんくさい記事ばかりを書いています。

妄想は妄想、偏見は偏見、とはっきり分かるように書くことが私の良心です。

読んで下さった方が こんなわけないだろうと思ってつい三国志を読み返してしまうような記事を書きたいです!

関連記事

  1. 劉寵と袁術 マイナーですまん!袁術に滅ぼされた陳王 劉寵(りゅうちょう)
  2. ホウ徳 龐徳は曹操のみならず子孫代々称えられた忠臣だった
  3. 三国志 武器 【武器】三国志時代やキングダム時代に活躍した鉤鑲や馬甲
  4. 愛馬に乗り敵を粉砕する張遼 張遼の武器は本当に双鉞だったの?遼来来に迫る!
  5. 後漢末の貨幣経済を破綻させた、董卓の五銖銭(ごしゅせん)
  6. 賈逵(かき) 賈逵(かき)ってどんな人?地味で目立たないが、居ないと困る魏の将…
  7. 曹操と虎豹騎 【保存版】カッコいい!三国志の精鋭部隊を一挙紹介
  8. 曹操 【曹操孟徳の心に残る名言】法を制して自らこれを犯さば、何をもって…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 劉備の黒歴史
  2. 斉王になる司馬攸
  3. 豆から兵士を作り出す栽培マンな仙人孔明
  4. 曹洪と曹操
  5. 真田丸 武田信玄
  6. 漢の顔良(がんりょう)
  7. 呉懿と孔明
  8. 項羽

おすすめ記事

  1. レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介! レッドクリフ
  2. 的盧は名馬なの?凶馬なの?劉備と龐統(ホウ統)の死 龐統と的盧
  3. 郭嘉の功績とはどんなもの?提案は慌てず、クールに決める! 郭嘉
  4. 四部分類って何?中国で醸成された目録学をご紹介 幕末 魏呉蜀 書物
  5. 十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】
  6. 漢中征伐は一人の漆黒の天才軍師・法正の進言によって行われた 法正

三國志雑学

  1. 周倉
  2. 孫策、陸遜、顧邵、他
  3. 華雄と呂布
  4. 建業を捨てて武昌に首都移転する孫皓


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 呂布を心配する張楊(ちょうよう)
  2. 劉備と孫権
  3. 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市)

おすすめ記事

【週間まとめ】はじめての三国志ニュース30記事【6/12〜6/19】 三国志ライター黒田レン 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第七話「検地がやってきた」の見どころ紹介 五虎大将軍の関羽 【関羽の北伐】麋芳、士仁はなぜ関羽に嫌われてたの? 張飛の男気人生 長坂の戦いの張飛は正史と三国志演義だと全然違う武将だった!? 張良と始皇帝 【始皇帝失敗】巡遊で天下に顔を売るつもりが命を狙われる羽目に 韓信vs孔明 孔明の北伐が成功したら三国志どうなったの? 孫尚香 孫尚香ってどんな人?孔明に曹操、孫権と並び評された人物 梅干しと酒を楽しむ上杉謙信 上杉謙信はお酒大好きの飲兵衛おっさんだった?酒豪のおもしろ雑学

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP