キングダム579話は衝撃の展開でした。
それは、kawausoばかりではなく多くのキングダム予想屋が衝撃を受けたでしょう。
なんでって食料も乏しく、士気も振るわない飛信隊が信の激励一発で覚醒したのです。
大方の予想屋の推測は、残り1日分の食料を廃棄して自らを追い詰めるというもの、それが、まさかの信の力技で覚醒だったので、
どんだけ～になったのです。
いえ！だからケチつけようというのではありません。
漫画の原作者は作品世界の神ですから、どんな展開にしようと自由です。
しかし、今回の措置、正直、やっちゃったな～と思うのですよ。
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監修者
kawauso 編集長（石原 昌光）
「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。
コンテンツ制作責任者
おとぼけ（田畑 雄貴）
PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。
この記事の目次
キングダム580話ネタバレ予想 本格戦略路線の放棄
キングダムは鄴攻略戦の最初から、割と戦略戦略していました。
例えば、鄴攻略序盤では王翦は趙の裏をかき太行山脈を通過して黒羊丘を攻めると見せかけ、
わざわざ兵糧を金安で積み替えてまで、趙の国門列尾に攻め込んだり、
李牧は李牧で、それを察知して列尾の防御力を低くしておいて、守りづらくするなど奇策を用意して秦の補給線を断ちます。
しかし、王翦は鄴の食糧を減らす為に周辺の九城の住民を追い立て鄴に吸収させその食糧数を減らすなど、奇策に次ぐ奇策で盛り上げました。
さらに橑陽では山の民と秦連合軍の食糧が舜水樹の奇襲で焼かれ窮地に陥る等、戦いそのものが兵糧を巡る持久戦になってます。
これで、我々キングダム予想屋は、
「今回は単純な武力競争ではなく、兵糧を巡る神経戦だ」と思い込み、食糧を放棄して自ら火事場のクソ力を出す計略を予想したのですが、
神（原泰久）は、そんな伏線しーらね！とばかりに兵糧を巡る神経戦のシナリオを信の檄一発で反故にしてしまったのです。
確かに予想屋は騙されましたが、正直、これはないでしょうという感想です。
探偵小説で言えば、死んだ事で処理されていた人が実は生きていたので殺人事件はなしというレベルのちゃぶ台返しです。
キングダム580話ネタバレ予想 神はキングダムの基本を思い出す
では、どうして、神はもっとも合理的と考えられる食糧を焼き捨てて最期の突撃というシナリオを回避して、
誰もが首をひねらざるを得ない、檄一発で、飛信隊or玉鳳隊が全員覚醒という暴挙に出たのでしょうか？
思うにこれは、キングダムという漫画の大前提が理由だと考えます。
キングダムは全編を通して、戦争孤児の信が奴隷に近い境遇から身を起こし秦の大将軍として成長していくサクセスストーリーです。
もちろん、それは、秦王政の中華統一の夢ともリンクしますし、河了貂の軍師になるという夢とも、
羌瘣の自分の居場所を見出すという夢にも、名もなき秦兵達のそれぞれの夢にも広がっていきます。
このようなサクセスストーリーを考えた時に、残りの兵糧を焼き捨てて、やけっぱちのどう猛さで趙軍に突撃するというシナリオは、
兵士を動かす動機付けとしては、まあ十分ですが、一人の戦争孤児のサクセスストーリーとしては、かなり寂しい話でしょう。
ここは無理やりにでも、信に発奮してもらい、
「天下の大将軍の夢の為に全員一丸になって進むぜ、奇跡を起こすぜ」
これが今後の事を考えればベストな展開で絵になります。
キングダム580話ネタバレ予想 ここから物語は原点回帰
kawausoが思うに神は鄴攻略戦を大人な補給を巡る心理戦で描こうと思ったのを断念して、
元のジャンプヒーロー熱血漫画路線に戻したのだと思います。
その理由は、その方が信のサクセスストーリーに向いているのと、あと一つは、鄴攻略戦をそれで通すと、次の戦いもまた次の戦いも、
辻褄のあう本格戦略漫画にしないといけなくなり、そこに手足を縛られるのを嫌がったからだと見ています。
実際、緻密な戦略を小説ではなく漫画でやるのは難しいです。
無理に続ければ、キングダム200巻まで続いても終わらないでしょうし
しかも、一々、それにケチをつけるkawausoのような連中もいますしね。
そこから見れば、鄴攻略戦は、序盤、中盤はともかく、終盤からは原点回帰し信と飛信隊の思いが、不可能の壁を破壊する方向にいくでしょう。
そうなると、今後は原点回帰の路線になり、僅か100名の飛信隊を率いる信が趙将の馮忌の首を獲ったような展開になると見ます。
具体的には、信の単騎の突撃には飛信隊が続き、それに王賁も続き、玉鳳隊、そして「若を死なせるなー！」で亜光軍もなし崩しで覚醒！
河了貂は「そんなの無茶だ」と一人であわあわして・・そんなに苦労なく、信が一騎打ちで堯雲、趙峩龍を討ち取るでしょう。
キングダム（春秋戦国時代）ライターkawausoの独り言
というわけでkawausoは、一見理解不能な信の激励による飛信隊の覚醒の真意は原泰久（神）がひたすら戦略路線で行くのを放棄して、
友情、努力、勝利のジャンプ王道路線に原点回帰する伏線だと見ています。
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