キングダム589話ネタバレ予想「王翦は鄴城に何を仕掛けた?」


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キングダム53巻

 

キングダム588話では、秦軍右翼の三軍の中で唯一戦える勢力になった飛信隊(ひしんたい)が右翼の中核になると同時に、信が臨時の総大将に任命されました。

そして、一方、(ぎょう)では王翦(おうせん)に追い出されて鄴に逃げ込んだ民衆の中に、成り済ましが多数含まれている事が(ほの)めかされます。

では、一体、鄴内部では何が起きているのでしょうか?当時のリアルな籠城戦なども考えながら解説してみます。

 

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キングダム589話ネタバレ予想 史実でも難攻不落の城塞、鄴

城銅雀台

 

鄴はキングダム時間(紀元前236年)の3年前の紀元前239年に()から(ちょう)に譲られました。

鄴は春秋時代に斉の桓公(かんこう)が城塞都市を築いたのを始まりとして、やがて魏の領地となり、能吏として知られる魏の西門豹(さいもんひょう)が黄河や漳河(しょうが)から

水を引いて運河を築く事で大いに栄える土地になります。

キングダムでも難攻不落の城として王翦が力攻めでは落ちないと諦めた程で、それゆえに桓騎軍は力攻めをせずに包囲して兵糧攻めに徹しているのです。

ちなみに中国の城というのは日本の城とは全く違い、都市を城壁で囲う形で出来ています。

なので規模が日本の城とはけた違いに大きく、城内人口も数十万という事も珍しくありません。

キングダムの時代からすでに区画整理がされていて、碁盤の目のように家々が並んでいるのが特徴で

簡単に言うと人間を集めて動員しやすいように最初から設計されているのです。

 


 

キングダム589話ネタバレ予想 籠城は守備側に優位

 

別に鄴城でなくても、兵法家の孫武(そんぶ)も書いたように城攻めは一番の下策でした。

これは、当時の貧弱な補給力では、攻城側は長く城を包囲できないのに対し籠城サイドは、豊富な食糧と鉄壁の城壁を背景に持久できるからです。

考えても分かる事ですが、城の兵力より攻める側の兵力が多くないと、簡単に逆襲されてしまいますから、攻撃側の兵糧の消費量は

防御側を上回りがちでしかも、付近に味方の城がないキングダムのケースの場合には、補給が容易ではありません。

 

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キングダム589話ネタバレ予想 鄴の住民は何をしている?

餓えた農民(水滸伝)

 

鄴に収容された元々の住民と避難民は何をしているのでしょうか?

現在の所、鄴を包囲する桓騎軍は積極的な攻城戦をしていないので、特に、戦争に加わる事はないと思われます。

ただ、兵糧だけを与えて遊ばせておくわけにもいかないので、城壁の増強作業や、糞尿(ふんにょう)の処理、城内に田畑や家畜を勝飼っているのなら

その世話などを分担でさせられている事でしょう。

ここで、出てくる糞尿は溜めておいて、いざ秦軍が攻めて来た時に、大釜で熱して城壁からぶっかける事で立派な武器になります。

 

もちろん、追い詰められてからは、女性は負傷した兵士の看護、男性は防衛戦に兵士として駆り出されるなど、仕事は増加します。

鄴の城内に住む人々は全て一蓮托生なのです。


  

 

キングダム589話ネタバレ予想 籠城中も貴族は贅沢していた?

ドジっ子で周辺国を怒らせる平原君(へいげんくん)

平原君

 

籠城が長引くと、兵糧が乏しくなり城内の人々は飢えに苦しむわけですが実はその状態でも厳然たる身分制は存在していたようです。

キングダム時間から22年前の紀元前258年、鄴からさほど離れていない趙の都、邯鄲(かんたん)は秦の大軍に1年以上も包囲され、

城内の食糧はほぼ尽きて一般の民衆はお互いの子供を交換して食べる程に追い詰められていましたが趙の貴族は有り余る食糧を背景に、

まだ贅沢な暮らしをしていました。

 

これに我慢が出来なくなった李同(りどう)という兵士が趙の王族、平原君(へいげんくん)に直訴し

「あなた方は兵民の飢えを他人事のように過ごしていますが、城が破れれば貴族であっても無事には済みませんぞ。

勝ちたいなら、持っている私財をなげうちなさい」

と説得されてようやく私財を餓民に分け与え、崩壊寸前の兵民に士気が戻ったと記録されます。

 

この記録を見ると、鄴でも贅沢に食べている貴族と生きられる分しか食事を与えられない民衆の間で差がありそうです。

 

キングダム589話ネタバレ予想 もっとも怖いのは士気の低下

 

基本的に籠城は最も攻撃側に打撃を与える方法である為に攻撃側としては、何とか力攻め以外の方法で城を陥落させようとします。

そこで、一番効果があるのがスパイを城内に放ってしまう事です。

スパイを造るには、城外から内応を誘う文書を放り込むか、民間人に偽装したスパイを城内に送り込むなどの方法があります。

また、暗闇に紛れて城壁をよじのぼり城内に紛れ込む手もありました。

 

鄴のような巨大な城の場合には、万単位の人がいますから見た事がない顔が混ざってもすぐには気がつかれないのです。

こうして、内側にスパイを用意してから、デマを流したり、城内で破壊工作をするなどして、城内の民衆を不安がらせて士気を下げます。

もちろん、城内でも、このようなスパイを(あぶ)りだす為に城内の人間しか分からない符牒(ふちょう)(暗号)などを用意しますが、

元々、城内の人間が寝返ったならこれでも防げない事になります。

実際に城が陥落する理由の大半は内側から内応する人間が出て城門を開いたり、外から敵軍を手引きしたりする事が大半でした。

このようにスパイの潜伏は防げないので、防衛側が留意すべきは、城内の不安や士気に気を配り敵の攪乱(かくらん)工作に乗らないようにさせる事です。

 

キングダム589話ネタバレ予想 スパイを逆用した田単

 

紀元前279年、キングダム時間から43年前に斉の田単(でんたん)は燕の大軍に即墨(そくぼく)という小城を数年にわたり包囲されましたが、

よく城内の民衆を纏めて頑強に抵抗しました。

特に、田単は城内に燕のスパイが大勢いる事を知った上でそれを利用しました。

田単はただの兵士を神人とでっちあげて、これを神の使いと住民に信じさせて士気をコントロールしていましたが

住民に燕を憎ませて、より高い士気を得ようと偽の神人に様々な予言をさせます。

 

例えば、「即墨の民は燕兵に捕らえられて鼻削ぎの刑に処される事を恐れている」

または、

「城外にある先祖の墓地が焼き討ちされてしまうかも知れない」と言わせました。

 

それをスパイから聞いた燕軍は大喜びで、捕虜の鼻を削ぎ、城外の墓地から死体を掘り出して焼き捨てました。

これを知った即墨の民衆は燕に降るよりは死んだ方がマシと思うようになり、同時に先祖を(はずかし)めた燕に対する復讐心で士気は十倍になったそうです。

かくして、信や王賁(おうほん)の檄にも勝るマッチポンプで士気を爆上げした田単は、油断した燕軍を火牛計で撃破したのでした。

 

キングダム589話ネタバレ予想 王翦の狙いとは何か?

 

では、鄴の城内にスパイを放った王翦の狙いはなんでしょうか?

これは簡単な話で、鄴城の司令官である趙李伯(ちょうりはく)を殺害して指揮を混乱させ同時に鄴の城門を開かせてしまう事です。

ここで、タイミングを合わせて桓騎(かんき)軍が城内に突入すれば、いかに難攻不落な城でも、防御力はゼロに等しくなります。

現在、王翦はそのタイミングを計っているのでしょうが、兵糧問題から考えてそれは間もなくでしょう。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

キングダムの時代の籠城について、史実にある記述も含めて考えてみました。

すでに前述したように、籠城をしている城内では食べ物がなくなると革鎧や楯、弓の弦や、草木、ネズミやモグラ、ミミズのような物まで食べ

それでも足りなくなると、お互いの子供を交換して食うなど極限状態が出現しました。

これこそ3年とか10年とか、信じられない程に長く籠城できる秘訣(ひけつ)ですが鄴攻めはそこまではいかないようです。

 

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