法正特集
姜維特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

漢王朝の地図はどのように変化した?現代の中国地図とほぼ同じ?

三国志の地図(州)




毛沢東(もうたくとう)

 

現在世界3位の国土を誇る中国(ちゅうごく)ですが、

その国土はいかにして形成されたか

皆さんはご存知でしょうか?

 

実は、現代の中国地図の基礎ともいえる領土は

漢王朝(かんおうちょう)御代(みよ)に形成されていたと言われています。

漢王朝はいかにしてその領土を拡大していったのでしょうか?

その軌跡を追ってみましょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹操も思わずツイート!三国志の時代に造られた精巧な地図

関連記事:【地図付き】地味だけど結構重要だった!諸葛亮の南中遠征

 

 

秦の領土は現代の中国地図の半分も無かった?

キングダム 戦国七雄地図

 

初めて中華統一を果たした王朝といえば

(しん)ですよね。

しかし、中華統一と言っても

現代の中国の領土の全てを

手中に収めたわけではありませんでした。

 

現代中国地図に重ねてみれば

その差は歴然。

秦の領土は現代の中国地図の半分以下、

もしかしたら3分の1ほどしか無かったようです

 

そのような状態から、

現代地図レベルにまで領土を拡大したという漢は

一体どのような方法で領土を広げていったのでしょうか?

 

 

長安を都として中原一帯に君臨

劉邦の息子を補佐する曹参(そうしん)

 

楚漢(そかん)戦争で項羽(こうう)を下し、

天下に君臨することになった劉邦(りゅうほう)

彼は元々漢王として漢中に封ぜられていましたが、

心機一転、長安(ちょうあん)を都に定めて政を行いました。

 

長安は現代の陝西省西安市。

中国のド真ん中に位置する都市です。

劉邦は都・長安を中心に

中原一帯を直接統治し、

日本海に接する東側の地域一帯を

諸王侯に統治させました。

 

この頃の漢の領土は秦の領土よりも狭く、

国力がそれほど備わっていなかったことが窺えます。

 

武帝の時代に支配領域が最大に

漢帝国の宿敵で匈奴の名君(匈奴族)

 

匈奴(きょうど
)
を中心とする異民族と

押し合いへし合い領土を奪い合っていた漢王朝ですが、

武帝(ぶてい)の時代に領土を一気に拡大していくことに成功します

 

対外遠征に積極的だった武帝

東は朝鮮半島、

南は現代のベトナム、

西は現代のキルギスあたりまで領土を広げ、

漢王朝は全盛期を迎えました。

 

しかし、武帝は北西方向への進行を積極的に行い、

チベット高原のあたりはノータッチだったため、

現代の中国地図の形に近づきはしたものの

南西側がぽっかり空いた状態の

歪な形の領土が出来上がったのでした。

 

王莽の簒奪後独立勢力が現れるも再統一を果たす

 

前漢王朝が王莽(おうもう)の簒奪によって倒れた後、

程なくして後漢王朝が立てられましたが、

光武帝(こうぶてい)が即位したからと言って

武帝が獲得した領土を

そのまま継承することはできませんでした。

 

なんと巴蜀で蜀王を自称して

「成家」なる国を建てた者が現れたのです

そのため、

光武帝の最初の仕事は

巴蜀(はしょく)の奪還になりました。

 

10年ほどの歳月を要したものの、

光武帝は見事巴蜀を制圧。

後漢王朝による中国の再統一が

成し遂げられたのでした。

 

後漢末期には見事バラバラにされてしまった領土

宦官

 

外戚(がいせき)VS宦官(かんがん)の戦いにより

滅茶苦茶になってしまった後漢末期(ごかんまっき)

黄巾の乱(こうきんのらん)が起こってからは

群雄と呼ばれる者たちが現れ、

各地に軍閥が出来上がります。

 

群雄たちは漢王朝から

領土を頂戴したという体裁をとっていたものの

実際は好き勝手に欲しい領土を

自分のものにしていました。

 

結果的に戦国時代を彷彿とさせるほど

漢の領土はバラバラになってしまったのですが、

群雄たちも淘汰されていき、

劉備(りゅうび)曹操(そうそう)孫権(そんけん)の勢力だけが残ります。

 

 

三つ巴の様相を呈し、

いよいよ再統一の日も近いかに思われましたが、

再統一が果たされる前に

後漢最後の皇帝・献帝(けんてい)

曹丕(そうひ)禅譲を迫られたことによって

漢王朝は滅亡してしまったのでした。

 

その後、

三国時代を経て司馬炎(しばえん)を中心に

西晋(せいしん
)
によって中華統一が果たされたものの、

漢王朝ほどの領土を

得ることはできなかったようです

 

三国志ライターchopsticksの独り言

chopsticks f

 

現代の中国地図と

漢王朝全盛期の地図とを比べてみると

確かに中国地図の大枠は完成していたようですが、

やっぱりまだまだ小さかったのだなと思いますよね。

 

やっぱりチベット高原のあたりが

ぽっかり空いているのが気になっちゃいます。

チベット高原が中国地図に組み込まれるのは

清代になってからなので、

現代の中国地図と

ほぼ変わらない領土が完成したのは

清代と言えるでしょう。

 

それでも、

漢王朝の武帝が西域を支配していなければ

現代の中国地図の形は

また違うものになっていたのではないでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:ええっ?こんなに大変だったの!献帝の東遷を地図で徹底解説

関連記事:漢民族とはどんな人たち?そのルーツに迫る!

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの

 

 

chopsticks

chopsticks

投稿者の記事一覧

清朝考証学を勉強中。
銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

何か一言:
皆さんのお役に立てるような情報を発信できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. 北伐する孔明 諸葛亮孔明の軍事能力は実際に優れていたの?後半
  2. 賊徒から三国志の英雄に出世した武将がこんなにいる!
  3. 曹丕、女心を詩で歌う ごめんねディスしてキャンペーン
  4. 凌統 三国志細かすぎる知識シリーズ皆が持っていた手版
  5. 曹植は軟弱ではなかった 曹植は軟弱ではなかった?皇帝の弟の悲しくも華麗な生涯
  6. 酔いつぶれる劉備玄徳 【三国志演義】無能な劉備は知識人の理想の君主?
  7. 華雄(かゆう) 華雄って強い将軍?それとも雑魚将軍?華雄の強さを考察
  8. 趙姫 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part4

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 曹操と夏侯惇
  2. 亡くなる周瑜
  3. 法正と劉備
  4. 劉備に足りないもの 三国志
  5. 曹操と夏侯惇

おすすめ記事

  1. 徳川慶喜は「家康の再来」と言われる程すごい人だったの!? 徳川慶喜(幕末)
  2. これはひどい・・関羽は深刻な方向音痴だった?迷走する関羽の千里行
  3. 清洲会議(きよすかいぎ)って何なの?実は天下統一への重要局面を会議していた!
  4. みんな~!数学の時間だよ~!算木を使って問題を解いてみよう そろばんを叩く関羽
  5. 【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術 株式会社三国志で働く劉備と孔明
  6. 【三国志マナー】あなたは大丈夫?間違うと首が飛びかねない!?三国時代のマナーを紹介!

三國志雑学

  1. 黄蓋
  2. 魏の旗をバックに戦争をする郭淮は魏の将軍
  3. 宦官
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. まだ漢王朝で消耗しているの? お金と札
  2. 蜀 武運を誇る馬超
  3. 劉備 呂布 肉取り合い
  4. 夏侯惇
  5. 王基に感謝する司馬昭
  6. 処刑寸前で止める廬毓(ろいく)
  7. はじめての三国志 画像準備中

おすすめ記事

呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長 劉備主役 なぜ劉備は蜀王ではなく小さい土地である漢中王に就任したの? 三国史を英訳すると素敵すぎる!インターナショナル中国文学! 兵力なし、金なし、でも奮闘して評価を上げた曹操がスゴイ 「文永の役」を超簡単にわかりやすく説明!アンゴルモア元寇合戦記がさらに楽しめる! 袁紹 もしも、陳宮が呂布ではなく袁紹を支持して兗州を取らせたらどうなる?【if三国志】 オカルト小説を書いている曹丕 【列異伝】なんと!曹丕は中国初オカルト小説の作者だった? 陸遜 朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第9部

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP