賈充の娘である賈南風はドン引きするほどの悪女だった

2019年5月27日


 

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反対する賈充

 

司馬昭(しばしょう)の側近として活躍し、晋王朝(しんおうちょう)元勲(げんくん
)
として知られる賈充(かじゅう
)
。彼には娘がいましたが、この賈充の娘がとんでもないド悪女だったのです。今回は賈充(かじゅう
)
の娘について紹介したいと思います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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嫉妬で側室を母子ともに殺害

賈南風

 

賈充の娘は賈南風(かなんぷう)と言います。

 

幼い司馬衷

 

彼女は司馬炎(しばえん)の息子・司馬衷(しばちゅう)と結婚することになりますが、とんでもなく嫉妬深い性格でした。

 

賈南風はどのくらい嫉妬深い性格だったのか紹介したいと思います。賈南風は司馬衷の側室が懐妊した事を知ると嫉妬し、怒り狂ったそうです。そして賈南風は嫉妬した怒りに任せて、司馬衷の側室の娘を母子ともに殺害。この時点で賈南風がとんでもないチョー悪女なのがお分かりになると思いますが、賈南風のチョー悪女ぶりはまだまだ続きます。

 

 

 

反対勢力をすべて殺害してしまう

司馬炎(はじめての三国志)

 

晋王朝は初代皇帝・司馬炎が亡くなると、司馬衷が跡を継いで二代目皇帝へ就任することになります。司馬衷はチョーがつくほどのダメ皇帝だったので、司馬炎の奥さんの一派・楊氏(ようし)が政権を握り、晋王朝を運営していきます。

 

嫉妬狂う賈南風

 

賈南風は楊氏が政治を運営していくことが気に入らず、自分の一族が兵力を握っていたため、楊氏の一族すべてを適当な理由を付けて逮捕して殺害。また賈南風は以前、司馬衷(しばちゅう)を皇太子の座から外そうとしていた衛瓘にも恨みを持っていたため、衛瓘も殺害してしまいます。

 

こうして賈南風は賈氏に敵対していた勢力をすべて滅ぼし、自らが権力を握ることに成功し、司馬衷を動かして政権を運営していきます。自分に敵対したからと言って、敵対した人物を殺害してしまう賈南風。とんでもない悪女じゃないですか。

 

民間伝承の三国志

 

 

皇太子も殺害してしまう賈南風

敵対勢力を殺害する賈南風

 

賈南風は自分に敵対する人物や自分が嫌いな人を簡単に殺害してしまうチョー悪女ですが、まだまだ彼女の悪女ぶりが続いていきます。賈南風には賈家へ養子になって入ってきた賈謐かひつ
)
と呼ばれる人物がいました。

 

賈謐は司馬衷の皇太子・司馬遹(しばいつ)を嫌っていたため、賈南風に悪口を吹き込みます。

 

賈南風は賈謐と同様に司馬遹が大嫌いだったので、彼を殺害しようと計画を立てて実行します。

賈南風は司馬遹へ「皇帝が病なので見舞いに来るように」と命令を出します。

 

何も知らない司馬遹は朝廷へ赴くと別室へ連れてかれ、酒をいっぱい飲まされ、酔っぱらってしまいます。

司馬遹は黄門侍郎(こうもんじろう
)
(皇帝の勅命を伝達する役職)の潘岳と呼ばれる人物から「皇后・皇帝と廃立して新しい皇帝を立てる」文章を書くように言われます。

 

司馬遹は酔っていた事もあり、潘岳の言う事を聞いて皇后と皇帝を廃立し、新しい皇帝を立てる文章を書いてしまうのでした。

その後賈南風は司馬遹が書いた文章を手に入れると彼を皇太子の位から外して庶民の位へと落とします。

 

その後賈南風は庶民の位に落ちた司馬遹を殺害してしまうのでした。

皇太子であろうと自分に敵対する人物を殺害してしまう賈南風。

 

めちゃくちゃ悪女だと思うのですが、皆様はどのように思いますか。

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

古代中国史には賈南風を超える悪女が何人も登場します。

 

呂雉(りょち)

 

中国史には三代悪女と呼ばれる女性がいますが、その中でもとびっきり悪い悪女は劉邦(りゅうほう)の奥さん・呂雉(りょち)です。呂雉は自分の息子が皇帝になると皇太子時代のライバルであった趙王とそのママを殺害。

 

また呂雉は自分の息子が亡くなると、次の代の皇帝を擁立します。しかしこの皇帝は自分の母親が呂雉に殺害されている事を知り、彼女に恨みを持ち始めます。

 

復讐の鬼に変貌する呂雉

 

呂雉は皇帝が自分に対して恨みを持っていると知ると、皇帝を殺害して新しい皇帝を立ててしまいます。

 

このように呂雉は賈南風を超える悪女ですが、権力を握ってしまうと女性・男性でも関係なく、悪い人物になってしまうのでしょうか。

皆様はどのように思いますか。

 

■参考 三国志武将辞典など

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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