キングダム615話ネタバレ予想「李牧ワープの種明かし」

2019年9月21日


 

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キングダム614話を読んだ読者の皆さんは、きっと騒然とした事でしょう。朱海平原の戦いで麻紘(まこう)将軍をワープ戦法で(ってしまった李牧(りぼく)が今度は馬南慈軍(ばなんじぐん)をワープさせ、遠く離れた王翦(おうせん)本陣の背後を突いたのです。

 

kawausoさん

 

それも何の前触れもなくまさにイリュージョンでした。しかしながら、あれだけ読者に不評だった李牧ワープを再度使った以上、原先生にはワープを正当化する理屈がちゃんとある筈です。そこで今回は、李牧ワープの種明かしについて考えてみます。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム615話ネタバレ予想「馬南慈軍は決してワープしてない」

 

ワープ、ワープと連呼してしまいましたが、漫画キングダムは妖術や幻術、超能力や魔法の類は出てきていません。つまり、ご飯を3日抜かれてもフルに戦えてしまうのは魔法ではなく意志の力です。という事になると、今回の馬南慈軍のワープも実際にはワープではなくワープに見えるだけで高速移動であると主張されるでしょう。

 

そして、それが可能かというと不可能ではありません。上に掲げたイラストは、キングダムの612話で、亜花錦(あかきん)が亜光軍の半分を率いて援軍として飛信隊の援助に向かった時にコマの上部に出てきた地形図ですが朱海平原には、上と右に、それぞれある程度の大きさの森があります。

蜀馬に乗って戦場を駆け抜ける馬超

 

もし馬南慈軍が、この上の森を迂回して移動し、李牧中央軍の横をすり抜け王翦本隊の背後に回ったと仮定すると、時間的に可能かどうかは微妙ですが、短時間で敵には気づかれずに王翦軍の背後につくのは可能だと思います。

 

キングダム615話ネタバレ予想「趙の馬は秦の馬より速い」

 

これは、漫画では説明されないでしょうが、当時のリアルな春秋戦国時代では、中華最速の馬を持っていたのは趙でした。

 

騎射の術に長けた騎馬兵士

 

武霊王の胡服騎射(こふくきしゃ)で有名な趙ですが、国境の雁門(がんもん)で異民族である匈奴(きょうど)と敵対しその速くて優秀な馬を大量に手に入れられる有利な条件を備えています。地味なネタですが、麻紘将軍の首を落とした李牧の少数の手勢を発見した信は必死に馬で追跡しますが、李牧との差は大きく開くばかりでした。これは、馬術の技量ではなく、双方の馬の能力の差なのです。

馬で高速移動する王翦

 

逆に秦では鈍重で足腰が強い馬の特徴を活かして、馬を訓練し馬にも武装を施して敵の馬に体当たりさせる重装騎として使っています。余談になりましたが、趙の馬は秦より遥かに速いという事はキングダムの漫画の中では繰り返し描かれています。だから、神速で王翦の背後に回り込めるわけです。

 

キングダムネタバレ考察

 

キングダム615話ネタバレ予想「すでに段茶将軍は戦死している」

病死する張羨

 

ですがそうだとすると、馬南慈軍と対峙していた段茶(だんさ)大将代行と亜光軍の半分はどうなったのかという事を考えないといけません。これはkawausoの推測ですが、すでに段茶将軍は本気の馬南慈に殺され亜光軍の半分は殲滅されていると推測します。

 

祁山、街亭

 

或いは、馬南慈が段茶将軍のみを標的に絞って殺害し亜光軍が混乱している間に一気に軍を移動させて、上の森を迂回し王翦の背後に回ったこのようには考えられないでしょうか?

祁山、街亭

 

612話では、亜花錦が馬南慈を足止めするのは極めて重要な役割だと段茶将軍に告げているコマがあります。ここで、段茶大将代理は分かっておるわと怒っていますが、不幸にも、亜花錦の助言を活かす事が出来ずに、馬南慈との圧倒的な力量差に敗れたとも考えられます。もし、そうなら事態を知った亜花錦の回想として馬南慈に瞬殺されて足止めにならなかった段茶将軍の最期が語られるそんな展開になるかと思います。

 

キングダム615話ネタバレ予想「馬南慈軍はかなり疲れてないか?」

斬られる迷当大王

 

614話で王翦の本営に奇襲を掛けてきた馬南慈軍(+岳嬰軍(がくえいぐん)残党)をよく見るとここに来るまでに一戦済ませたような汚れぶりと疲れぶりを示しています。或いは、亜光軍と戦っていた時の疲れの延長や、必死に長距離を駆け抜けた疲労そんな風に考える事も不可能ではありません。

病気になった兵士

 

でも、実際には殲滅(せんめつ)させられるまでに必死の抵抗を試みた段茶将軍との戦いの跡が残っているという意味ではないでしょうか?

敗北してしまい、もうこの世にいない段茶将軍の必死の抵抗の跡がかなり薄汚れている馬南慈軍の描写に繋がっている。kawausoは、このように思うのですがどうでしょうか?

 

キングダム615話ネタバレ予想「前回の反省を今回活かした」

朝まで三国志201 観客2 モブでブーイング

 

今回のワープは前回の李牧ワープに関する不評を受けての事でしょう。「困ったらワープで解決するなんて李牧は気楽でいいな」という批評を踏まえキングダムの作者である原泰久は、「じゃあ、文句がつけられないワープの理屈をつけてやんよ」と考え)えて、再度ワープ戦法を使い、再び読者に非難させておいて、次週では入念に種明かしをしこれは、ワープではなく李牧の綿密な計算に基づく戦術だと説明するのではないかなと考えてみます。

 

その説明をする人員としては、河了貂が当たるではないかと思います。河了貂が逐一、山を迂回して馬南慈が王翦の本体の背後を突くまでのカラクリの詳細を説明し、何が起きたか分からない信や飛信隊にレクチャー。そして最後は「やっぱりタダモノじゃないよ李牧、王翦将軍を上回っている」切歯扼腕(せっしやくわん)しつつ室井佑月(むろいゆづき)風の顔で汗をかいているアップというお決まりのコマ割りになると思います。

 

いつも上から目線が気に入らないと炎上されがちな貂ちゃんですが、カワイイのでkawausoは善しとします。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

いかがだったでしょうか?何の脈絡もなく、突然に李牧が出現して麻紘将軍の首を斬った前回と違い、今回はそれなりに伏線を用意し種明かしもするとkawausoは思います。もし、そのようにならないなら、わざわざ漫画のコマの中に、地図を入れておくような、わざとらしい事はしないでしょう。次のキングダム615話で、ワープ疑惑の種明かしがされる事を期待して待とうではありませんか!

 

参考文献:始皇帝中華統一の思想 キングダムで解く中国大陸の謎

 

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