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孫権vs張遼! 第1次合肥戦役と豪傑・太史慈の最期

張遼の猛攻に泣きながら逃げる孫権


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赤壁の戦いで敗北する曹操

 

建安13年(208年)に赤壁の戦い曹操(そうそう)を敗走させた劉備(りゅうび)孫権(そんけん)の連合軍でしたが、その後は荊州の領土問題で争うようになります。

 

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志

 

小説『三国志演義』で孫権劉備が荊州に攻め込んでいる間に、曹操の領土である合肥に攻め込みます。

 

張遼・楽進・李典

 

しかし主将の張遼(ちょうりょう)李典(りてん)楽進(がくしん)の3人の前に阻まれて、主力である太史慈(たいしじ)を失いました。今回は『三国志演義』をもとに第1次合肥戦役を解説します。

 

自称・皇帝
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関連記事:合肥の戦いで張遼が孫権を討ち取っていたら三国志はどうなった?

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張遼李典楽進の関係

孫権 弔い出陣

 

建安14年(209年)に孫権は曹操の領土である合肥に攻め込みました。主将は張遼、副将は李典楽進の3人で守備をしています。

 

楽進

 

彼らは普段、仲が良くありません。おそらく序列が気に食わなかったのでしょう。楽進は曹操挙兵当初、李典は曹操の兗州刺史時代からの部下でした。つまり初期の部下です。

 

愛馬に乗る張遼

 

だが、張遼は建安3年(198年)に入隊。しかも呂布軍からの降将。楽進と李典から見れば後輩でした。大先輩をさしおいて、合肥城の総指揮官になっているのが2人には気に食わなかったと推測されます。

 

魏の曹操孟徳

 

ただし、曹操は実力主義者です。年齢と実力は別物。張遼の総指揮官としての能力は楽進と李典よりも格段上位と見て、合肥の総指揮官に任命したのでしょう。確かに彼ら3人は仲は悪いです。ただし、それは日常生活での話であり戦場での緊急事態の時までケンカしようという気持ちはなかったと思います。


孫権VS張遼 第1ラウンド 宋謙戦死

合肥の戦いで痛い目にあった孫権

 

孫権は張遼の守備する合肥城を攻撃しますが、なかなか落城させれません。そんな時に張遼から挑発の手紙が届きます。

 

太史慈

 

読んで怒った孫権は出陣を決意!兄の孫策の時代から従っている豪傑の太史慈方天画戟の使い手の宋謙(そうけん)賈華(かか)を引き連れていきます。まず、張遼の陣からは楽進が出てきました。宋謙と賈華は孫権の護衛のために楽進と奮戦!

 

2人相手ではさすがに勝ち目がないと判断した楽進は逃げ出しました。「勝った」と確信した宋謙は楽進を追い詰めます。

 

李典

 

次の瞬間、李典が楽進を救うために矢を放ちました。矢は見事に宋謙の心臓を射抜いて彼を即死させます。将軍を討たれた孫権軍は乱れてしまい、反撃に転じた張遼たちの前に惨敗しました。


孫権VS張遼 第2ラウンド 太史慈のかく乱作戦と張遼の機転

太史慈

 

敗北した孫権に対して、太史慈がある作戦を提案します。太史慈の部下に戈定という人物がいました。戈定の弟は張遼の馬小屋番人をしていたので、彼と内応して合肥城を落とすことにします。名案と思った孫権は早速、実行することにしました。

 

さて、当日になって合肥城に忍び込んだ戈定は弟と合流。太史慈に命じられた通りに2人は火を付けます!「謀反人だ、裏切りだ!」と2人は力の限り叫びましたので、場内はパニック!

 

ところが、これに全く動じないのが1名いました。張遼でした。彼は敵が動揺作戦をしてくる可能性を考えて起きていたのです。張遼は部下にテキパキとした指示を与えたので、戈定兄弟はあっさりと捕縛されて処刑されました。

 

さらに、張遼は城門を開けておくことを伝達。今回の件は内外で示し合わせたはずなので、城門を開けておけば、敵は入ってくるだろうと予測を立てました。

納得した部下は城門を開けておきます。すると、外で待機していた太史慈の軍が場内に乱入してきます。城内で待ち構えていた張遼は一斉に矢を放ちました。

 

呪われている太史慈

 

矢は太史慈の全身に命中!

豪傑太史慈は、ここにこの世を去りました・・・・・・

 

張遼の猛攻に泣きながら逃げる孫権

 

太史慈を討った張遼たちは勢いに乗って孫権軍を襲撃します。これに打撃を受けて、孫権は撤退となります。ここに第1次合肥戦役は終了しました。


三国志ライター 晃の独り言

三国志ライター 晃

 

以上が『三国志演義』での第1次合肥戦役でした。正史『三国志』での太史慈は建安14年(209年)まで生きておらず、建安11年(206年)に41歳の若さで亡くなりました。

 

小粒群雄太史慈が孫策に出会うまでの太史慈と孫策

 

太史慈は正史でも豪傑として描かれているのですが、孫策(そんさく)降伏後の記録が乏しく、あっさりと亡くなっているので『三国志演義』の著者である羅貫中(らかんちゅう)は豪傑として戦死してもらったのでしょう。

 

太史慈

 

この記事の執筆途中で知ったのですが、太史慈は皇帝になりたかったようです。

 

裴松之(歴史作家)

 

裴松之(はいしょうし)が注として持ってきた『呉書』によると太史慈は臨終の間際に、「漢に生まれた以上は、皇帝になるべきだ。それが実現出来ずに死ぬのは残念だな・・・・・・」と言っています。

 

太史慈のブラックジョークですかね?本気で言っていたとしたら、死ぬ間際まで肝の据わった漢です。

 

はじめての三国志では、コメント欄を解放しています。

張遼が好き、いや私は太史慈が好きだという人はコメントをドンドン送ってください!

 

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関連記事:陸遜も参戦した合肥の戦い(第四次戦役 234年)を分かりやすく解説

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晃(あきら)

晃(あきら)

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横山光輝の『三国志』を読んで中国史にはまり、大学では三国志を研究するはずだったのになぜか宋代(北宋・南宋)というマニアックな時代に手を染めて、好きになってしまった男です。悪人と呼ばれる政治家は大好きです。
        
好きな歴史人物:

秦檜(しんかい)、韓侂冑(かんたくちゅう)、
史弥遠(しびえん)、賈似道(かじどう)

※南宋の専権宰相と呼ばれた4人です。

何か一言:

なるべく面白い記事を書くように頑張ります。

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コメント

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  • コメント (2)

     ぴさん、コメントありがとうございます。

     李典の従父(おじ)の李乾を直接殺害したのが呂布配下の薛蘭・李封だったことから筆者は、そこまで考えませんでした。

     今回は非常に適切なコメントをありがとうございました。

    李典張遼を嫌ってたのって叔父を殺されたからじゃないの?

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