キングダム617話は、そのまま蒙恬vs馬南慈の対決になるかと思いきや、途中で河了貂が金毛に襲撃されるというハプニングが発生しました。来週は、河了貂と弓矢兄弟のその後が描かれると思いますが、それは先週予想したので、今回は馬南慈がどうなるかを考えてみます。
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この記事の目次
実在しない馬南慈
そもそもの前提として馬南慈は史実に登場するのでしょうか?
調べてみたものの馬南慈という人物を史実に見出す事は出来ませんでした。もし、実在すれば実際の死亡時期と漫画の死亡時期が噛み合わないという事はまずあり得ないので、生死を判断する基準になりますが、実在しない以上は、馬南慈の運命は作者の匙加減という事になります。しかし、キングダムで死んでいくキャラには、避ける事が出来ない前触れやおこりというものがありますから、それを考えてみます。
因縁による死
因縁は、漫画の中でアクションを起こす契機になります。例えば、龐煖と信は王騎という伝説の大将軍を介する因縁で繋がります。その王騎と龐煖の因縁は、王騎の婚約者である摎を龐煖が斬殺した事です。そんな龐煖は王騎よりも前に李牧にあっていたクサく龐煖という因縁を巡り、王騎と李牧、信が繋がるわけです。
龐煖はあまりに複雑に絡んでいるので、もっと単純なケースを考えると堯雲と王賁の関係があります。堯雲は信とも亜光とも戦っていて、複雑な因縁を持つキャラです。堯雲は、王賁に脳震盪を起こさせるダメージを与えた代償に右腕を王賁の槍で貫かれるという大ダメージを受けました。漫画では、体を傷つけられたという因縁が信との因縁より優先され王賁が堯雲を秒殺するというラストに繋がっていきます。
それだと、堯雲の一撃で意識が戻らない亜光もかなりの因縁ポイントですが、あの人は再起できるかどうか微妙なので王賁という形になったのでしょう。
キングダムの法則
ここは結構重要なキングダムの法則だと言えます。キングダムのキャラクターは複雑に因縁を結びあっていますが、より肉体的な被害が大きい場合には、そちらが因縁としては優先されるという事のようだからです。
馬南慈と激闘をした存在には亜光もいます。こちらは馬南慈に兜を割られ、同時に馬南慈の兜を割っていますので亜光も因縁ポイントを有していますが、蒙恬は馬南慈の右目を切り裂いているので、因縁ポイントでは蒙恬が上ですね。つまり、馬南慈を討つのは因縁ポイントから考えて蒙恬です。
漫画のテーマによる死
もう一つ、キャラクターが死ぬタイミングとしてテーマによる死があります。キングダムのテーマというのは、受け継がれる中華統一の遺志というものです。これは、すでに故人である藺相如が漫画の中で再提起しました。「五百年の戦乱を通じて中華は一つになりたがっているが、未だ、機は熟していない」
これが藺相如の知悉であり、これを見届けよと堯雲と趙峩龍には殉死を許しませんでした。
キングダムの登場人物は、様々な野望を持ってはいますが、究極的には戦乱が終結して武器を持たなくて済む世の中を目指しています。しかし、それが、たった一人の人間により成し遂げられるものではないのがキングダムのミソであり、沢山の人間の死によって受け継がれます。
邯鄲での憎悪を込めた趙人による虐待により五感を失っていた政を我が身を犠牲にして秦に送り届けて人間に立ち返らせた紫夏や、黒丘羊編でヒドイダメージを受けて倒れた羌瘣を救った直後に桓騎軍の虐殺にあい殺された老婆混。長平の恨みに魂を蝕まれて秦人を蹂躙する事だけを生き甲斐にしたダークサイドの万極
彼らや彼女等はストーリーの展開上死ぬのですが、その死に際して生き残る者に強烈なメッセージを残していきます。ましてや馬南慈は李牧の側近として、かなり出ずっぱりですから何もメッセージを残せないまま倒れるとは考えにくいです。では、馬南慈が討たれるとしたら何があるでしょう?
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