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キングダム「馬南慈は死ぬのか?」

2019年10月14日


 

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費桟

 

キングダム617話は、そのまま蒙恬(もうてん)vs馬南慈(ばなんじ)の対決になるかと思いきや、途中で河了貂(かりょうてん)金毛(きんもう)に襲撃されるというハプニングが発生しました。来週は、河了貂と弓矢兄弟のその後が描かれると思いますが、それは先週予想したので、今回は馬南慈がどうなるかを考えてみます。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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実在しない馬南慈

官渡の戦い 騎馬兵

 

そもそもの前提として馬南慈は史実に登場するのでしょうか?

調べてみたものの馬南慈という人物を史実に見出す事は出来ませんでした。もし、実在すれば実際の死亡時期と漫画の死亡時期が噛み合わないという事はまずあり得ないので、生死を判断する基準になりますが、実在しない以上は、馬南慈の運命は作者の匙加減という事になります。しかし、キングダムで死んでいくキャラには、避ける事が出来ない前触れやおこりというものがありますから、それを考えてみます。

 

因縁による死

流れ矢に当たる公孫越

 

因縁(いんねん)は、漫画の中でアクションを起こす契機になります。例えば、龐煖(ほうけん)(しん)王騎(おうき)という伝説の大将軍を介する因縁で繋がります。その王騎と龐煖の因縁は、王騎の婚約者である(きょう)を龐煖が斬殺した事です。そんな龐煖は王騎よりも前に李牧(りぼく)にあっていたクサく龐煖という因縁を巡り、王騎と李牧、信が繋がるわけです。

 

 

龐煖はあまりに複雑に絡んでいるので、もっと単純なケースを考えると堯雲(ぎょううん)王賁(おうほん)の関係があります。堯雲は信とも亜光とも戦っていて、複雑な因縁を持つキャラです。堯雲は、王賁に脳震盪(のうしんとう)を起こさせるダメージを与えた代償に右腕を王賁の槍で貫かれるという大ダメージを受けました。漫画では、体を傷つけられたという因縁が信との因縁より優先され王賁が堯雲を秒殺するというラストに繋がっていきます。

 

王賁

 

それだと、堯雲の一撃で意識が戻らない亜光もかなりの因縁ポイントですが、あの人は再起できるかどうか微妙なので王賁という形になったのでしょう。

 

キングダムネタバレ考察

 

キングダムの法則

 

ここは結構重要なキングダムの法則だと言えます。キングダムのキャラクターは複雑に因縁を結びあっていますが、より肉体的な被害が大きい場合には、そちらが因縁としては優先されるという事のようだからです。

一騎打ちをする太史慈と孫策

 

馬南慈と激闘をした存在には亜光もいます。こちらは馬南慈に兜を割られ、同時に馬南慈の兜を割っていますので亜光も因縁ポイントを有していますが、蒙恬は馬南慈の右目を切り裂いているので、因縁ポイントでは蒙恬が上ですね。つまり、馬南慈を討つのは因縁ポイントから考えて蒙恬です。

 

漫画のテーマによる死

羅貫中と関羽

 

もう一つ、キャラクターが死ぬタイミングとしてテーマによる死があります。キングダムのテーマというのは、受け継がれる中華統一の遺志というものです。これは、すでに故人である藺相如(りんしょうじょ)が漫画の中で再提起しました。「五百年の戦乱を通じて中華は一つになりたがっているが、未だ、機は熟していない」

 

これが藺相如の知悉であり、これを見届けよと堯雲と趙峩龍には殉死(じゅんし)を許しませんでした。

 

キングダムの登場人物は、様々な野望を持ってはいますが、究極的には戦乱が終結して武器を持たなくて済む世の中を目指しています。しかし、それが、たった一人の人間により成し遂げられるものではないのがキングダムのミソであり、沢山の人間の死によって受け継がれます。

 

劉備暗殺を目論む王威

 

邯鄲での憎悪を込めた趙人による虐待により五感を失っていた政を我が身を犠牲にして秦に送り届けて人間に立ち返らせた紫夏(しか)や、黒丘羊編でヒドイダメージを受けて倒れた羌瘣(きょうかい)を救った直後に桓騎軍の虐殺にあい殺された老婆(こん)。長平の恨みに魂を蝕まれて秦人を蹂躙する事だけを生き甲斐にしたダークサイドの万極(まんぎょく)

嬴政(始皇帝)

 

彼らや彼女等はストーリーの展開上死ぬのですが、その死に際して生き残る者に強烈なメッセージを残していきます。ましてや馬南慈は李牧の側近として、かなり出ずっぱりですから何もメッセージを残せないまま倒れるとは考えにくいです。では、馬南慈が討たれるとしたら何があるでしょう?

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kawauso編集長

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