キングダム619話では、ようやく龐煖が登場し挨拶代わりに飛信隊のモブ兵士+去亥を瞬殺していきました。またしても仲間の命を奪われ激怒する信、しかし連戦で疲労が蓄積した信は襲い掛かってくる敵兵を押し戻すのが精一杯でした。ここでどこからともなく姿を現したのが羌瘣で「舞うぞ緑穂」と言いつつ龐煖と戦う姿勢を見せました。
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム最新619話ネタバレ「李牧本陣」レビュー考察
関連記事:キングダム619話ネタバレ予想vol3「因果法則今度は糸凌が馬呈に討たれる?」
羌瘣と龐煖は似ている
羌瘣は元々龐煖と似ている所があります。彼女の一族の蚩尤は、霊媒により武神を身に下ろして一時的に超人的な武力を振るいます。この神下ろしにより驚異の能力を発揮しているのは羌瘣も龐煖も同じです。ただ、龐煖は、蚩尤が一時的に身に卸す武神を四六時中下ろしていて、自分自身が=武神になっているのが違いです。だから、蚩尤の一族は神さえ下ろしていなければ普通の生活が送れますが龐煖は人間としての生活は破綻しています。
羌瘣は龐煖を上回る?
では強さですが、すでに馬陽の戦いの時には羌瘣は部分、部分で龐煖を上回る力を見せていました。これは、自分より強い人間を認めないというだけの自己満足で戦う龐煖に対し、羌瘣が仲間の為に戦うという意思を強く持った為でしょう。ただ、この時は体力の問題で途中力尽きてしまいました。
今回は、あれから数年が経過し羌瘣も心のわだかまりだった姉の仇である幽連を討ち果たし飛信隊に正式加入し人間的な成長を遂げています。一方で龐煖はハードな修行を繰り返している模様ですが、大した豪傑でもない胡漸に足を突き刺されるなどポンコツ描写が見えまだ、自己満足を超えた強さについて理解できていないようです。これは大きなアドバンテージであり、序盤から中盤にかけて羌瘣が龐煖をかなりリードする展開になりそうです。
龐煖が大地に倒れる
羌瘣は龐煖を追い詰めていき、龐煖は初めて死ぬかも知れないという動物的な恐怖を強烈に感じます。もう一つは、自分こそがこの世で最強というプライドが崩壊する事から強力な怒りも発生します。しかし、いくら奮起し血管をぶち切らせて羌瘣を睨んでも事態は変化しません。そして、緑穂の一撃が龐煖の眉間を割り、巨体が朱海平原に崩れ落ちます。死んではいませんが、龐煖は何がなんだかわからないままに自分が殺戮されるという屈辱に打ちひしがれていきます。
飛信隊は最高に盛り上がり、利牧の本陣は悲痛な空気に包まれます。羌瘣は息が上がっていますが攻撃を緩めず、止めの態勢に入ります。
龐煖夢で李牧と出会う
ここで、場面は龐煖の夢の中に移ります。それは、二十年以上も前、まだ王騎にさえ出会う前の無名の龐煖です。バーサーカー状態の龐煖は強者アンテナで若き李牧に出会います。そして、いつもの通りに何の前振りもなくワレブ(以下略)!と叫んで、李牧に斬りかかっていきますが、逆に返り討ちに遭います。龐煖にとっては信じられない敗北、訳も分からないままに子犬のような純粋な瞳で李牧を見つめています。
「君が古の武神か、どうして自分が敗北したのか分からないようだな」
龐煖は、モノも言わずに李牧を見つめています。
「私には君が敗北した理由を教える事はできないだが、私についてくるなら、君は自分が敗れた理由を自分自身で理解する日が来るかもしれない」
「私についてくるか武神?」
「ふんがー!」
こうして、李牧をメンターとして認めた龐煖は趙の政治の思惑に振り回され利用されるわけですが、その途中に信と邂逅を果たします。明らかに自分よりも力量の低い信に一太刀浴びた龐煖はそれがどうしてか?わからずに李牧に尋ねます。
「彼こそが龐煖、君が求める強さの答えを知るものかも知れない」
(信、、我は奴と戦うまで死ねぬ)
龐煖土壇場で羌瘣を撃破
緑穂が心臓に振り落とされようとしたその時、龐煖は目を見開き、曲がった矛で羌瘣ごと緑穂を跳ね飛ばします。突如として蘇った龐煖に羌瘣は焦りますが、これが最後と力を振り絞った連続攻撃を繰り広げます。しかし、信と戦い、自らの求める強さの答えを求める龐煖には通じず強力な矛の一撃で地面に斬り倒されました。
「羌瘣っ!」
信は疲れも忘れ、羌瘣に駆け寄り思いきり抱き締めます。これこそ、単行本の表紙になるカットです。
信「てめえ!許せねえ、貴様だけはこの場でゼッテーぶっ殺す!」
これまで見せた事がない怒りを全身から噴き出す信。
「そうだ・・それでいい、来い信、ここで最後の決着をつけよう」
龐煖も、口からオーラを噴き出し最終決戦の準備を整えます。ここで龐煖は己の変化に気づきます。もう最強称号などどうでもよく、信と戦う事だけを純粋に望む自分がいる事を、最強のライバルとの戦いにわくわくしている自分がいる事をいよいよここに、キングダム物語中最大の因縁が決着します。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
龐煖vs羌瘣の因縁の戦いをストーリー仕立てで書いてみました。物語の都合上、羌瘣は奮戦しつつも追い詰めるのが限界で、その中で龐煖と李牧の過去が龐煖の夢として再生されもはや龐煖が最強を証明するためではなく、心から信と戦いたいという心境の変化を起こすという流れです。それは他人を同じ人間として認め、お互いの思いをぶつけあうという事で龐煖が神である事を辞める事です。龐煖が死ぬにしろ、生きるにしろ、やはり何故戦うかも分からん欠陥人間として終わるのは可哀想なので、その部分はちゃんと描写されると信じます。
次回記事:キングダム620話ネタバレ予想vol2「龐煖の弱点とは?」
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム最新619話ネタバレ予想vol2「金毛の見事な最期を考察」
関連記事:キングダム最新619話ネタバレ予想「蒼仁は死ぬ?それとも・・」徹底検証