キングダム「激突!龐煖vs羌瘣」

2019年10月26日


 

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ホウ煖(龐煖)

 

キングダム619話では、ようやく龐煖(ほうけん)が登場し挨拶(あいさつ)代わりに飛信隊のモブ兵士+去亥(きょがい)を瞬殺していきました。またしても仲間の命を奪われ激怒する信、しかし連戦で疲労が蓄積した信は襲い掛かってくる敵兵を押し戻すのが精一杯でした。ここでどこからともなく姿を現したのが羌瘣(きょうかい)で「舞うぞ緑穂(りょくすい)」と言いつつ龐煖と戦う姿勢を見せました。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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羌瘣と龐煖は似ている

羌瘣

 

羌瘣は元々龐煖と似ている所があります。彼女の一族の蚩尤(しゆう)は、霊媒(れいばい)により武神を身に下ろして一時的に超人的な武力を振るいます。この神下ろしにより驚異の能力を発揮しているのは羌瘣も龐煖も同じです。ただ、龐煖は、蚩尤が一時的に身に卸す武神を四六時中下ろしていて、自分自身が=武神になっているのが違いです。だから、蚩尤の一族は神さえ下ろしていなければ普通の生活が送れますが龐煖は人間としての生活は破綻しています。

 

羌瘣は龐煖を上回る?

 

では強さですが、すでに馬陽の戦いの時には羌瘣は部分、部分で龐煖を上回る力を見せていました。これは、自分より強い人間を認めないというだけの自己満足で戦う龐煖に対し、羌瘣が仲間の為に戦うという意思を強く持った為でしょう。ただ、この時は体力の問題で途中力尽きてしまいました。

 

病気になった兵士

 

今回は、あれから数年が経過し羌瘣も心のわだかまりだった姉の仇である幽連(ゆうれん)を討ち果たし飛信隊に正式加入し人間的な成長を遂げています。一方で龐煖はハードな修行を繰り返している模様ですが、大した豪傑でもない胡漸(こぜん)に足を突き刺されるなどポンコツ描写が見えまだ、自己満足を超えた強さについて理解できていないようです。これは大きなアドバンテージであり、序盤から中盤にかけて羌瘣が龐煖をかなりリードする展開になりそうです。

 

キングダムネタバレ考察

 

龐煖が大地に倒れる

病に倒れる始皇帝

 

羌瘣は龐煖を追い詰めていき、龐煖は初めて死ぬかも知れないという動物的な恐怖を強烈に感じます。もう一つは、自分こそがこの世で最強というプライドが崩壊する事から強力な怒りも発生します。しかし、いくら奮起し血管をぶち切らせて羌瘣を(にら)んでも事態は変化しません。そして、緑穂の一撃が龐煖の眉間(みけん)を割り、巨体が朱海平原に崩れ落ちます。死んではいませんが、龐煖は何がなんだかわからないままに自分が殺戮されるという屈辱に打ちひしがれていきます。

 

兵士 朝まで三国志

 

飛信隊は最高に盛り上がり、利牧の本陣は悲痛な空気に包まれます。羌瘣は息が上がっていますが攻撃を緩めず、止めの態勢に入ります。

 

龐煖夢で李牧と出会う

李牧

 

ここで、場面は龐煖の夢の中に移ります。それは、二十年以上も前、まだ王騎(おうき)にさえ出会う前の無名の龐煖です。バーサーカー状態の龐煖は強者アンテナで若き李牧(りぼく)に出会います。そして、いつもの通りに何の前振りもなくワレブ(以下略)!と叫んで、李牧に斬りかかっていきますが、逆に返り討ちに遭います。龐煖にとっては信じられない敗北、訳も分からないままに子犬のような純粋な瞳で李牧を見つめています。

 

 

「君が(いにしえ)の武神か、どうして自分が敗北したのか分からないようだな」

 

龐煖は、モノも言わずに李牧を見つめています。

 

「私には君が敗北した理由を教える事はできないだが、私についてくるなら、君は自分が敗れた理由を自分自身で理解する日が来るかもしれない」

 

「私についてくるか武神?」

 

「ふんがー!」

 

こうして、李牧をメンターとして認めた龐煖は趙の政治の思惑に振り回され利用されるわけですが、その途中に信と邂逅(かいこう)を果たします。明らかに自分よりも力量の低い信に一太刀浴びた龐煖はそれがどうしてか?わからずに李牧に(たず)ねます。

 

ボロボロになりながらも戦う信

 

「彼こそが龐煖、君が求める強さの答えを知るものかも知れない」

 

(信、、我は奴と戦うまで死ねぬ)

 

龐煖土壇場で羌瘣を撃破

 

緑穂が心臓に振り落とされようとしたその時、龐煖は目を見開き、曲がった矛で羌瘣ごと緑穂を跳ね飛ばします。突如として蘇った龐煖に羌瘣は(あせ)りますが、これが最後と力を振り絞った連続攻撃を繰り広げます。しかし、信と戦い、自らの求める強さの答えを求める龐煖には通じず強力な矛の一撃で地面に斬り倒されました。

 

「羌瘣っ!」

 

信は疲れも忘れ、羌瘣に駆け寄り思いきり抱き締めます。これこそ、単行本の表紙になるカットです。

 

信「てめえ!許せねえ、貴様だけはこの場でゼッテーぶっ殺す!」

韓信

 

これまで見せた事がない怒りを全身から噴き出す信。

 

「そうだ・・それでいい、来い信、ここで最後の決着をつけよう」

 

龐煖も、口からオーラを噴き出し最終決戦の準備を整えます。ここで龐煖は己の変化に気づきます。もう最強称号などどうでもよく、信と戦う事だけを純粋に望む自分がいる事を、最強のライバルとの戦いにわくわくしている自分がいる事をいよいよここに、キングダム物語中最大の因縁が決着します。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

龐煖vs羌瘣の因縁の戦いをストーリー仕立てで書いてみました。物語の都合上、羌瘣は奮戦しつつも追い詰めるのが限界で、その中で龐煖と李牧の過去が龐煖の夢として再生されもはや龐煖が最強を証明するためではなく、心から信と戦いたいという心境の変化を起こすという流れです。それは他人を同じ人間として認め、お互いの思いをぶつけあうという事で龐煖が神である事を辞める事です。龐煖が死ぬにしろ、生きるにしろ、やはり何故戦うかも分からん欠陥人間として終わるのは可哀想なので、その部分はちゃんと描写されると信じます。

 

次回記事:キングダム620話ネタバレ予想vol2「龐煖の弱点とは?」

 

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