キングダム「王翦軍の全体像と特徴を解説」

監修者

kawauso 編集長（石原 昌光）

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ（田畑 雄貴）

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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倉央軍の特徴

倉央は堅物揃いの王翦本陣には珍しく口髭を丁寧に蓄え、前髪を垂らした色男的な立ち位置です。軽薄で軽口を叩き、王翦にもズケズケと質問し、同僚の田里弥に嗜められる程ですが、文武の両方と直感に優れており、李牧の赤大鶴陣の秘密を探る為に、副官の糸凌と共に李牧本陣に突撃し、圧倒的な武力を発揮しました。

もう一つの倉央の特徴は副官の糸凌との絡みです。糸凌は大女である以外は、なかなかの美女であり、双剣を操っての突破力は王翦軍でも随一であると当時に、倉央の愛人でもあるようで、昼も夜も息の合った共同作業で、敵軍を切り刻んでいく手腕は、倉央軍の突破力を、亜光軍にも劣らないものにしているようです。

王翦軍全体のバランス

王翦は対になるように軍団を造りあげているようです。第一軍の亜光と第二軍の麻紘は、双方とも騎兵でパワータイプ、どちらかと言えば突破力で戦況を変化させようとしている感じに見えます。第三軍の田里弥と第四軍の倉央は、これまたどちらも知将タイプで、王翦を補佐し、突破力よりは陣形を駆使して戦っていくように見えます。

深読みをしていくと、王翦はこうして己がスカウトした部将をライバル視させて、切磋琢磨(せっさたくま)させ、より力を引き出せるように配慮しているかも知れません。もうひとつ、王翦の特徴は、とりあえず有能であれば、部下が何をしようと文句が無いという所でしょう。軍隊内で倉央と糸凌がいちゃついていても、苦言の一つも掛けていないのですから、その実力主義は徹底していると言えます。ただ、それは部下の自主性を重んじているというよりも、自分の役に立つという以外の点について、どんな部下にも関心がないという冷酷さの裏返しかも知れませんけどね。

キングダム（春秋戦国時代）ライターkawausoの独り言

今回は秦国最強の呼び声高い、王翦軍の所属キャラクターとその特徴について解説してみました。激戦である鄴攻めでも、第二軍の麻紘が秒殺された以外は、第一軍の亜光が意識不明の重体ではありますが、他の三軍は健在であり、今後も活躍が予想されます。

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