麒麟がくる第4話 感想あらすじ「尾張潜入指令」麒麟がきた!

2020年2月13日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

麒麟がきた 特集バナーver2

 

さあ、いよいよやってまいりました麒麟(きりん)がくる第四話です。今回は斎藤利政(さいとうとしまさ)道三(どうさん))の正室、小見(おみ)の方の治療を済ませた望月東庵(もちづきとうあん)が実は織田信秀(おだのぶひで)の古い馴染(なじ)みだとバレてしまいます。老獪(ろうかい)な利政は、それを調度良いと考え、東庵に尾張に行き、小豆坂(あずきさか)の戦いで負傷した信秀の病状を知らせよと迫りました。

テレビを視聴するkawauso編集長

 

しかし、医者には患者の病状の秘密を明かさない義務があると突っぱねる東庵。それに激怒した利政は、そもそもお前が信秀と内通した医師を連れてきたのが悪いと光秀に東庵を斬れと命じます。相変わらず自分勝手な利政ですが、ここから一体どうなるのか?

 

では、さっそく行ってみましょう、麒麟がキターーーーーーーー!!

 

関連記事:麒麟がくる第3話 感想あらすじ「美濃の国」麒麟がきた!

関連記事:麒麟がくる第2話 感想あらすじ「道三の罠」

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



麒麟がくる第4話感想あらすじ「鉄砲が当たらない十兵衛」

火縄銃(鉄砲)

 

前回、学友の斎藤高政(さいとうたかまさ)から、道三の鉄砲を押し付けられた十兵衛は、野原で鉄砲の試し打ちをしています。弓矢を扱えば、百発百中の十兵衛でしたが鉄砲は、何発撃ってもまるで当たりません。それを後ろで見て、笑いを(こら)えている藤田伝吾(ふじたでんご)

 

「いつかは当たる」とイライラしている十兵衛の元に斎藤利政から使者が到着し、稲葉山城に来るように命じます。城に向かう途中で叔父の明智光安(あけちみつやす)に出会った十兵衛は望月東庵が京に帰るらしいと告げました。

明智光安(麒麟がくる)

 

稲葉山城につくと、すでに小見の方の容態もよくなり、利政も東庵に礼をいい見送る途中でした。ところが、ここで利政は悪い顔になり、

「京に帰るとは嘘で、本当は尾張で織田信秀と会うのだろう?」と問い詰めます。

斎藤道三

 

実は、望月東庵は織田信秀と双六(すごろく)仲間であり、今回、小豆坂で肩を負傷した織田信秀の要請で尾張に向かう途中だったのです。

「ワシを騙していた事は許してやる、その代わり、信秀の病状をワシに知らせよ」

しかし、東庵は患者の病状をみだりに他人には話せないとキッパリと断りました。

 



麒麟がくる第4話感想あらすじ「利政がまた無茶ぶり」

明智光秀(麒麟がくる)

 

これを聞いた利政は豹変(ひょうへん)、元はと言えば光秀が織田方に通じていた医師を連れてきたのが悪いと難癖(なんくせ)をつけ、十兵衛に自分の刀を渡し、東庵を斬れと命じます。困っている十兵衛を見かねた東庵は、実は信秀には双六で十貫(150万円)の借金がある事を告げ、それを肩代わりしてくれるなら病状を教えると約束します。利政は渋い顔をしますが、信秀の病状が分かるなら仕方がないと東庵に十貫を渡しました。

宋銭 お金と紙幣

 

ただ、そのまま東庵を一人で尾張に向かわせるほどお人よしの利政ではありません。人質として(こま)を稲葉山城に留め、さらに十兵衛と菊丸に薬草売りの兄弟に化けて尾張に潜入し、すぐに東庵から情報を得るように命じます。またしても無理難題を利政に押し付けられた十兵衛、危険極まりない尾張に潜入します。

駒(麒麟がくる)

 

十兵衛がこの危険な潜入を受けたのは、美濃に人質となった駒を何とか京に帰す為でした。もし東庵が尾張から戻れなくなっても、信秀の病状さえ利政に伝える事が出来れば、利政は駒を京都に帰すだろうと踏んだのです。しかし、事情を知らないでついてきた菊丸は、密偵である事が織田方にバレたら、即座に殺されると十兵衛に告げられ青い顔をします。

 

麒麟がきた

 

麒麟がくる第4話感想あらすじ「信秀の病状」

虎といちゃつく織田信秀

 

首尾よく尾張猿渡城(さるわたりじょう)に入った東庵は、蹴鞠(けまり)に興じている信秀を傍らで見ながら、織田家重臣の平手政秀(ひらてまさひで)と会話をしていましたが、間もなく蹴鞠を終えた織田信秀が戻ってきました。

 

「公家に言われたから、和歌も蹴鞠もやっているが、何が面白いのか少しも分らん」愚痴(ぐち)を吐く信秀に東庵は自分も田舎者なので蹴鞠よりは双六が好きだと言います。

 

「そうか、双六、やるか!」信秀と東庵は久しぶりの双六を楽しみつつ診察します。

 

実は、東庵が美濃に行っていた事は、とっくに織田家の情報網に引っ掛かって信秀にバレていました。そこで、東庵も大胆に「斎藤利政殿に借金の肩代わりをしてもらい、代わりに織田様の病状を見てこいと言われた」と打ち明けます。

 

「美濃のマムシが借金を肩代わりか、これは面白い!」信秀は笑い、息災(そくさい)であるとマムシに伝えよと答えます。

 

小豆坂の戦いで毒矢を受けた信秀の肩は赤黒く腫れあがっていましたが、信秀はこんなモノは大した事はないと東庵に告げます。気がかりなのは肩の負傷ではなく、信秀が最近、頻繁(ひんぱん)に悪夢を見てほとんど眠れない事でした。しかし、尾張の医者では誰も原因が分からないので東庵を呼んだというのです。

望月東庵(麒麟がくる)

 

東庵は内心、信秀の矢傷の手当が不十分で、鏃に塗った毒が体内に入り込んで悪夢を見せていて、すでに治療は手遅れで信秀の寿命も残り少ないと悟ります。もちろん、その事を信秀に告げれば、東庵は秘密を隠匿する為に尾張に留められる事になりますから本当の事は言えません。

 

「わしの事は教えてやった、今度は美濃のマムシの事を教えよ」

 

信秀が怖い顔になって東庵に告げた時、信秀の近習(きんしゅう)が、薬草売りの兄弟が東庵に面会に来たと告げます。

 

麒麟がくる第4話感想あらすじ「竹千代の頼み」

若い頃の徳川家康(松平元康)

 

一方、猿渡城で周囲を警戒していた十兵衛と菊丸は、そこで一人の少年に出会います。名前は松平竹千代(まつだいらたけちよ)、後に徳川260年の太平を開く徳川家康(とくがわいえやす)でした。竹千代は母である於大(おだい)の方がいる三河の刈谷城に行きたいので、連れて行って欲しいと十兵衛に頼みます。

 

「このままでは自分は熱田(あつた)に連れて行かれる、しかし行きたくない」と言うのです。

しかし、今、動く事は出来ない十兵衛は、竹千代に干し柿を手渡し、

「人の心は変わるモノきっと、また母上に会える日が来るから、その時まで辛抱強く待ち、ここに留まるように」と勧めました。

部下に優しい明智光秀

 

その時、近習に呼ばれた東庵がやってきて薬草は持ってきたか?と声を掛けます。近づいてきた十兵衛に東庵は、薬として持ってきた薬草の枝を折って「役立たずじゃな」と告げます。

 

これは、薬を使っても効なし、つまり信秀は手遅れというサインだったのです。

 

麒麟がくる第4話感想あらすじ「襲撃される十兵衛と菊丸」

菊丸(麒麟がくる)

 

信秀は東庵と十兵衛&菊丸のやり取りをじっと見ていました。

「あの二人を捕らえよ、もし怪しい素振りをすれば斬れ」

 

さすがは戦国大名、猜疑心(さいぎしん)の塊ですね、、そうでないと命がいくらあっても足りないでしょうけどそして、美濃への帰路を急ぐ二人に、信秀が放った刺客が襲い掛かります。奮戦する十兵衛ですが、不運にも刀が折れてしまいました。その時、山の中から刺客に向かい石礫(いしつぶて)が飛んできて十兵衛と菊丸を援護しました。

忙しくて過労で倒れる明智光秀

 

とっさの隙をついて、山の中に入った十兵衛達は、何とか美濃に帰り着く事が出来ます。

石礫を投げたのは誰なのか?尾張に知人がいるわけではない十兵衛にそんなバックアップ組織があるわけもなく尾張の土地にも詳しい菊丸が、いよいよ怪しくなってきました。

やはり岡村サン、ただの農民では無かったようです。

kawauso

 

美濃に帰った菊丸は、駒に東庵はどこに行ったのか問い詰められ、尾張に向かった事を白状しました。仕方がありません、惚れた弱みです。その頃、稲葉山城に登った十兵衛は、利政に東庵が見立てた信秀の病状を告げます。

 

「傷口が炎症を起こしていて、熱もあり、どうやら手遅れとの事です」

これを聞いて利政は大喜びしました。

 

ほっとした十兵衛は、駒に「もう京へ戻って大丈夫だ」と晴れやかな顔をして言いました。命懸けで駒の身柄を守った十兵衛にとっては会心の笑顔ですが、駒からすれば、(私にさっさと京都に帰れと思っているの)と憎らしくなり「しばらくここに残る」と告げます。

 

まだまだ女心が分からない、十兵衛光秀19歳でした。

 

麒麟がくる第4話感想あらすじ「鉄砲の秘密」

長篠の戦い(鉄砲一斉射撃)

 

翌日、十兵衛は再び稲葉山城を訪れます。その日、城には稲葉山城下の常在寺の日運上人(にちうんしょうにん)という人物がきていて、足利義輝が極秘に京都本能寺の連中に、鉄砲を造らせているらしいという話をしています。この日運は実在する人で、元々は美濃守護代の斎藤利藤(さいとうとしふじ)の子でしたが、紛争に敗れて京都の妙覚寺に預けられ、そこで初代道三、法蓮房(ほうれんぼう)と共に修行していたという人物です。

明智光秀は鉄砲の名人 麒麟がくる

 

(構造が複雑な鉄砲を造っているのは、一体誰なのか?)明智荘に戻った十兵衛は、気になりつつも鉄砲の稽古を続けるのでした。

 

麒麟がきたライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

ただの医者ではない望月東庵の狸ぶりが際立つ今回でした。追い詰められても物怖じせずに、堂々と切り返す所は、流石は血で血を洗う戦国大名が一目置いて、重用するだけの事はあります。また、ただの農民ですと繰り返していた菊丸がやはり、ただの農民ではない事がハッキリしてきました。尾張に仲間を持つ菊丸は、一体何を目的として十兵衛に近づいているのでしょうか?

テレビを視聴するkawauso編集長 ver.2

 

そして、初登場の松平竹千代、まだ七歳で顔見せだけでしょうが、いきなり十兵衛に辛抱しチャンスが回ってくるのを待つように言われてしまいます。そんなの切羽詰まって本能寺の変を起こしたお前に言われたくねーという気もしますが、次は麒麟がきた第五話「伊平次(いへいじ)を探せ」でお会いしましょう。

 

参考文献:NHK大河ドラマ麒麟がくる公式ガイドブック(前編)

 

関連記事:麒麟がくる第1話 感想あらすじ「光秀、西へ」【麒麟がきた】

関連記事:【麒麟がくる】戦国時代の旅行にはいくら掛かったの?

 

麒麟がくる

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso編集長

kawauso編集長

kawauso編集長です。 はじ三の中の人です。 様々なトピックを立てますが 盛り上がらない時には ごめんね。 大体、咬まないので 気軽にからんでもらえると 嬉しいです。

-戦国時代 (日本)
-