キングダム633話ネタバレ鄴は暴動寸前!「十の二」レビュー考察

2020年2月27日


 

三国志のモブ 反乱

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム。いよいよ始まった鄴攻めでようやく史実縛りが復活します。すでに食糧がつきて暴動寸前の(ぎょう)王翦(おうせん)李牧(りぼく)を追撃する上でスピードと士気を重視し兵力を厳選して2割を選抜し桓騎(かんき)の軍勢とで李牧を挟み撃ちにする計画を立てます。

 

その2/10に飛信隊は何名選ばれるのか?では、さっそくレビュー考察してみましょう。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダム633話ネタバレ予想vol3「秦を強力アシスト六国の佞臣を紹介」

関連記事:キングダム最新633話ネタバレvol2「鄴攻め食糧問題解決法が見えた!」

 

※この記事はキングダム633話のネタバレが含まれる記事ですのでご注意ください。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



キングダム最新633話ネタバレ「鄴は暴動寸前」

朝まで三国志201 観客2 モブでブーイング

 

鄴内部では、ひっきりなしに民衆の叫ぶ声が上がっています。

 

それもその筈で、すでに食糧が尽きて数日が経過し飢えと将来不安で民衆はパニックです。

 

桓騎軍は、それを利用し秦軍は民間人を殺さないと街宣PRを繰り返しています。まるで応援団のように鄴城に向かって巨体の兵士を並べ、女性兵士が音頭を取る形で叫んでいます。趙の門兵は、あれは桓騎軍のデマだと必死に説得しますが、特に王翦に追い散らされてイナゴの役割を背負った九城の民衆が王翦は俺たちを殺さなかったと言って信じません。

 

「怯えることはない 民間人であるお前達を傷つける事は、この軍の総大将王翦が許さぬ」

 

あの王翦のセリフから、一年以上が経過しようやくの伏線回収です。いやー長かった。

 

キングダム最新633話ネタバレ「桓騎不敵に笑う」

桓騎 キングダム

 

鄴内部では火災も発生、城主のカリスマも限界に達しています。桓騎軍も、やれやれ、ようやく陥落かとウキウキしていた所に李牧が南下して鄴解放に向かっている知らせが・・・

 

ゲエエーーマジっすか、逃げましょうよお頭!と麻論もすっかり逃げ腰ですが、桓騎は余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)です。そこに次の伝令が到着し、王翦軍も李牧軍を追い南下している事実が伝えられます。

 

一時は秦軍敗北かと考え浮足立った桓騎軍ですが、これで飛び込んできた李牧を挟撃して全滅させる算段が出来ました。

 

キングダム最新633話ネタバレ「十の二」

 

時間は、先ほどの鄴の状態から一日戻って朱海平原です。王翦の本体から、田里弥(でんりみ)倉央(そうおう)が信や蒙恬(もうてん)、王賁の前に出現しこれからの計略を伝えます。こちらは、久しぶりの史実準拠となり、史記白起王翦伝にあるように、追撃の軍を2/10に縮小して行うというのです。田里弥は、追撃軍を厳選する事には2つの理由があると言います。

 

①負傷者が多くいる秦国軍では追撃速度があがらない

②食糧がないので、動ける元気なやつだけで追撃

 

表情 kawausoさん02

 

漫画なんだから、面白けりゃいいか、スルーしようとも思いましたが一応愚痴を。この内容では、史実準拠でもなんでもないですね。史実の王翦は、食料をきらせて数日放置するようなアレな総大将ではなく、身分が低く士気が上がらない兵卒を切り離し精鋭化して鄴を攻めたという事です。空腹でも士気があり動けるというレベルの兵士を普通「精鋭」とは呼びません。

 

キングダムファンには悪いですが、毒を吐いておきます。それは、さておき、王翦は精鋭の2割と餓死寸前の8割で軍を分けると言う方針のようです。この8割の軍勢を率いるのは田里弥将軍で、空腹を誤魔化しつつ、戦闘を回避しつつ鄴に入る方針という事。戦えない8割が、食料がない鄴に餓死覚悟で進軍する理由が不明ですが、運命共同体という事でしょうか・・

 

キングダム最新633話ネタバレ「飛信隊が精鋭部隊に」

 

馬で高速移動する王翦

 

一方で2割の精鋭部隊の主力は、田里弥と倉央の部隊を中心とするようです。さらにその中で飛信隊は特に李牧軍と戦った経験がある部隊として精鋭部隊に配属されます。もちろん、飛信隊と言っても、尾平や(えん)さんのような個々の戦闘力が低い兵士は、残りの8割として後方からついてくるという事になります。

 

前線から脱落を宣告され、いじけてしまう尾平。選抜された飛信隊メンバーも、名残(なごり)惜しそうに渕や尾平とのしばしの別れを惜しみ、互いの健闘を祈ります。しかし、全身筋肉痛の信がどれだけ健闘できるのでしょう?

 

羌瘣は、足が折れているので残留のようですから出るのは信のみ、戦力ダウンは隠せません。色々疑問が湧く中、ヒトフン総大将の王翦が信の前に出現しました。

 

煽り:まるで拳王のように、悠然と馬に乗って出現した王翦。

この眼差しだと、また精鋭部隊に無理難題を押し付けそうに見えます。食糧無しで秦兵を自在に操る万能の将軍なので、どんな無茶な命令もあり得ますね。いずれにせよ、次回は、鄴で李牧と桓騎軍と王翦の精鋭部隊が激突すると思いますが、一体どうなるのか、キングダム634話を乞うご期待!

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-キングダムのネタバレ考察
-