麒麟がくる第12話 感想あらすじ「十兵衛の嫁」麒麟が来た

2020年4月7日


 

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土岐頼芸(ときよりのり)から巻き上げた黄金10枚と書状、それに細川藤孝(ほそかわふじたか)の人脈を使い、首尾よく将軍足利義輝(あしかがよしてる)と面会し、織田と今川の和睦に成功した明智十兵衛(あけちじゅうべい)。しかし、京を追放された義輝の「麒麟は遠いのぅ」の力無い言葉に思い悩みます。

 

美濃に戻っても、ひたすら薪割りに従事するなどで心そこにあらずの十兵衛に、叔父の明智光安(あけちみつやす)があれこれと気を回します。1人の寂しさも2人なら乗り越えられる、そう十兵衛にも人生の春が訪れようとしていました。

 

それでは、今回も行ってみよう!麒麟がキターーーーーー!!

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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麒麟がくる第12話 感想あらすじ「僕のお嫁においで」

煕子(明智光秀の妻)

 

思い悩んでいる十兵衛に助け舟を出したのは、叔父の明智光安でした。こういう時には気晴らしで鷹狩りでもしてきなさいという事で、十兵衛は明智秀満(あけちひでみつ)藤田伝吾(ふじたでんご)と鷹狩りへと出掛けます。鷹狩りに出た十兵衛は都合よく一行からはぐれ、妻木の郷で迷ってしまいます。

 

そこで出現したのが妻木煕子です。寒いでしょうと温石を持ってきた熙子に、十兵衛ははぐれるべくしてはぐれたのかも知れないと意味深な事を告げます。

明智光秀と煕子(麒麟がくる)

 

かくして、「この十兵衛の嫁になりませんか?」と突然のプロポーズです。

熙子は顔を赤くして(うなず)きました。幼い頃の約束が成就した形ですが、熙子は空の音が聞こえると言う不思議ちゃ、、ゲフン、感受性が豊かな女性で理知的な十兵衛とは補い合う部分があったのでしょう。

 

麒麟がくる第12話 感想あらすじ「信秀の差配」

織田信秀(おだのぶひで)は信長のお父さん

 

足利義輝の仲介で、和睦が結ばれた織田と今川ですが、優勢だった今川は織田方の重要ポイントを抑えてしまっていました。この状況で信秀は体調を悪化させ病の床に就いています。

 

死を覚悟した信秀は、自分の死後は信長と信勝の兄弟で分割して尾張を治めるように遺言します。すなわち那古野城は信長に与え、自分の居城の末盛城は信勝に与えました。信勝は俄かに喜色を浮かべますが、信長は、この信秀の対応に不服でした。

キレる織田信長

 

那古野城は、守護の斯波義統の居城の清須城に近いだけで、宿敵の今川義元には近くありません。さらに、重臣の柴田勝家(しばたかついえ)佐久間盛重(さくまもりしげ)も信長ではなく信勝に与えられました。これに明らかに不服をいう信長ですが、信秀は文句があるなら出て行けというだけで譲りませんので、怒った信長は部屋を出て行きました。居室で待っていた帰蝶は、信長に信秀の言葉を聞きますが、信長は不機嫌そうにあしらい

泣いている織田信長

 

「父上は母上のいいなりであり、ゆくゆくは信勝に織田家の家督を与えるつもりだ」と悔し涙を流します。

帰蝶は、いてもたってもいられなくなり信秀の真意を聞こうと部屋を出て行きます。

 

麒麟がきた

 

麒麟がくる第12話 感想あらすじ「信秀の遺言」

斎藤道三の娘・帰蝶

 

信秀の部屋に向かう帰蝶を土田御前が呼び止めます。それは、信秀が京の望月東庵(もちづきとうあん)と双六をやりたいと無理を言うので何とかしてくれないかと言うものです。帰蝶が明確な返答を避けると、御前は無理であろうな、と言いつつ去っていきました。

虎といちゃつく織田信秀

 

帰蝶は病床の信秀の間に控える侍女を下がらせて、息も絶え絶えな信秀に聞きます。私は美濃からお家の大事で輿入れした女であり、信長が真に織田家の家督を継ぐに相応しい人間か聞く義務がある、どうか本心をお聞かせ願いたいというのです。

 

信秀は、瀕死の状態ながら、帰蝶の言葉に感銘を受けたのか弱々しい声で、織田家の後継者について語り始めます。帰蝶はその言葉を耳元でしっかり聞きました。

鼻をほじりながら無関心な織田信長

 

その頃、信長はふてくされて大の字で寝ていました。帰蝶が戻ってきて大殿の言葉をしかと聞きましたというと、「いやいい、わしは聞かぬ」と部屋を出て行こうとします。

 

「信長は、若い頃の自分に瓜二つで、とてもかわいい。尾張を任せる・・・強くなれ」

 

帰蝶が語ると、信長は明らかに笑みを浮かべ部屋を出て行きます。それを見届けた帰蝶は、侍女に京都の望月東庵に使いを出すように命じました。

 

麒麟がくる第12話 感想あらすじ「望月東庵の借金」

望月東庵(麒麟がくる)

 

同じ頃、京都は細川晴元(ほそかわはるもと)三好長慶(みよしながよし)の争いで大勢のけが人が出て東庵の診療所は大忙しです。しかし、偏屈で良医のプライドがある東庵は、貧しい人から薬代を取ろうとしません。それ以外にも東庵を手伝う若い医師の手間賃が必要でした。

宋銭 お金と紙幣

 

金が足りない東庵は有り金を闘鶏(とうけい)にぶち込み増やそうとして全てすってしまいます。この人、こういう部分がめちゃめちゃなんですよね・・借金は四十貫、明日までに支払えないと診療所は土倉に差し押さえられます。切羽詰まった東庵は、伊呂波太夫に二貫でいいから貸してくれと泣きつきます。

駒(麒麟がくる)

 

すると伊呂波太夫は、駿河に旅に出てくれるなら、そこに百貫の仕事があるので、その仕事を受けるなら四十貫貸してもいいと言います。駒も途中で美濃に寄って下さいと東庵に頼みます。自分の命の恩人の正体を知りたいというのです。そう言う事で東庵と駒は、再び東国へと旅に出る事になりました。

【次のページに続きます】

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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