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調略って何?具体的に何をする?離間、内応、寝返り工作、流言のやり方


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調略って何(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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悲観的な人間の性を利用 流言策

武田信玄を極端に恐れる織田信長

 

流言とはデマの事で、ウソの情報を流して敵を混乱させる方法です。デマは、大昔から数限りなく使用されてきましたが、特に緊急事態ほどに広まりやすいという特徴があります。例えば、熊本地震の時には面白半分で動物園から虎が逃げたとツイートした人のデマがリツイートを繰り返され、パニックを起こした事があります。

 

困った事に人間は、良い事より悪い事をより信じやすい悲観的傾向にあります。宝くじ1等当たったは信じなくても、交通事故で人をはねたは信じやすいのです。

 

この流言は戦場で特に威力を発揮する事があります。特に勝敗の分らない膠着状態で、○○が寝返ったというデマは効果絶大です。

 

慶長二十年、大坂夏の陣開戦前、豊臣方は紀州の浅野長晟(あさのながあきら)を寝返らせようとして失敗しました。しかし、この事で徳川には疑念が残っていたようです。そして、同年五月の天王寺、長岡の戦いの時、浅野長晟の部隊が松平忠直(まつだいらただなお)の軍勢の後を通った後に浅野が寝返ったという流言が流れました。

武田信玄と徳川家康

 

以前の経緯があり、疑念が爆発した家康の本陣が大混乱した隙を突き、真田信繁(さなだのぶしげ)は家康本陣に三度の突撃を敢行し、家康をあわや切腹の事態に追い詰めたと言われています。このように、流言は当たると大きな威力を発揮します。

 

戦国時代ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

以上、4つの調略を紹介しました。これらの調略の根本にあるのは、人間の我が身可愛さと言えるでしょう。自分だけ助かりたい、裏切られる前に裏切る、勝ちそうな側に付く、リスクを負いたくない。このような感情に働きかけ、自分に有利な状況を造り出すのが調略のキモですね。

 

参考文献:歴史道 戦国合戦の作法と舞台裏

 

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武田信玄

 

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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