ついに対決する事になった道三と高政、二人の板挟みになった十兵衛ですが、道三の大きな国を造れという言葉に将来性を感じて明智家は斎藤道三に味方すると宣言。「向かうは鶴山、敵は高政様」と言い切ります。
その頃、道三と高政の軍勢は長良川を挟んで対峙していました。道三に味方したのは僅かに2000人、一方の高政には12000人の6倍差です。負け戦を直感する中で、それでも対決を選んだ道三の心中に痺れましょう。
それでは行ってみよう麒麟がキターーーーー!!
この記事の目次
麒麟がくる第17話 感想あらすじ「叔父上のプライド」
光秀は、数人の家臣と長良川へと向かいますが、高政の軍勢に阻まれて上手く進めません。そこには、戦闘中の桔梗の旗指物が、それは明智の当主を意味し明智光安の旗でした。
すでに光安は戦闘で足を負傷していて、敵の手薄な川下へ行け、道三様を頼むと伝言します。随分と道三には、無茶ぶりされた光安ですが、ここで重臣としての矜持を見せます。
高政の方が勢いがあるからとて、国衆の味方が多いからとて、それがなんだというのか?強い者に従い弱い者を虐げる、そんな事なら獣でもする、かような者は武士ではない。自分は長年仕えて恩義がある道三に味方するという事です。
痩せても枯れても、道化を演じても、兄、光綱の魂は優しき叔父の心にも宿っていました。
麒麟がくる第十七話 感想あらすじ「父の名を言ってみよ!」
長良川の戦いは、当初こそ道三の軍略で一進一退を繰り返し、僅かに道三が優勢でしたが、そこに高政が本隊を引き連れてきた事で状況は一変、道三の軍は崩れて敗色は濃厚になります。
道三の側近や近習は陣から退くように促しますが、道三は岩のように動かずに河原の一点を睨んでいます。視線の先には、重臣に守られつつ命令を下している高政の姿がありました。
馬引けィ!
道三は馬にまたがると槍を片手に川辺の高政めがけて突進していきます。不意を突かれた高政の重臣は、部下に槍衾をつくらせて突進を阻みました。
道三は大軍に動じる様子がありません。すでに死を覚悟しているのでしょう。ここで道三は、馬から降りて高政に対して一騎打ちを迫ります。高政も悪あがきかと苦笑して刀を抜きました。
槍に対して刀は攻撃スペースが広い分、有利な筈なんですが、高政は道三と五分にやり合っています。やはり道三は衰えているのか、ほかに企みがあるのか?道三が哀れに思えたのか高政は、負けを認めて降伏せよと道三に促します。
しかし道三は「己を偽って人を欺く者の軍門には下らぬ」と言い「汝の父の名を申せ」と和尚の大喝をしてみせるのです。道三の気迫に高政は怯みますが、無理に虚勢を張り父の名は土岐頼芸と言い張ります。
道三は、増々怒りました。
それがいかんのだと、国を統べる者は人を偽ってはいかんのだと道三は言いたいのです。
個人の嘘は、それが大事になる事は少ないものです、しかし、国を動かす人間や影響力のある人間のついた嘘はやがて、嘘が嘘を呼び事実を捻じ曲げ隠蔽し、多くの人を不幸にし殺してしまいます。
隠ぺいや改竄、この顛末は現代日本に生きる私達の記憶に新しいでしょう。道三は、それを恐れているのです。利政の嘘がやがて美濃の行く末を誤らせ多くの悲劇を産み出すと
「そなたの父は、この成り上がり者の道三じゃ!」道三の裂帛の気合が高政の心の疚しさを抉ります。
麒麟がくる第17話 感想あらすじ「今回のお駒さんと菊丸さん」
その頃、菊丸は駒に頼まれて駿府の臨済寺を抜け出し、三河と美濃の国境の参道を歩いています。最初は尾張の国境までという約束でしたが、途中で駒はやはり美濃まで行くと言い出しました。
やっぱり出た!お駒さんのワガママ、菊丸は、東庵にも無事に駒を帰すように念を押されていますから、今さら、美濃までと言われても困るので、駿府に帰りましょうと泣きそうです。
すると駒は、嫌なら一人で駿河に帰ってとスタスタと美濃に向かって歩き出しました。
「そんなぁ、、私の立場はどうなるんですか?帰りましょうよ、お駒さーーーん」
危険な戦場の美濃に駒を一人でやるわけにも行かず、菊丸はついていくしかないのです。kawauoは、このパート好きなので、キャスト変更とかせずに続けて欲しいなぁ
【次のページに続きます】