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李術とはどんな人?孫権に恨まれて殺された男

2020年5月28日


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李術とはどんな人(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孫権李術をさらし首にする

炎上する城a(モブ)

 

かくして、孫権は曹操に手紙を出したのと同じ歳に兵を挙げて皖城(かんじょう)に李術を攻めます。李術は閉門して自ら守り、曹操に救援を求めますが孫権の手紙が効いたのか、最初から救う気がなかったのか援軍を出しませんでした。

餓えた農民(水滸伝)

 

籠城が長引くと、城内の兵糧は欠乏し、婦女には飢えて丸泥を飲み込む人もいたそうです。やがて、皖城が陥落すると孫権は城を徹底的に略奪して殺戮(さつりく)します。これを屠城(とじょう)と言い、自分に逆らったらどうなるかという見せしめの方法です。孫権は李術を捕まえると、これをさらし首にし、その私兵3万人を移動させたそうです。

 

口は災いの元

 

人間、苦しい時に人に優しくされると、その事を生涯忘れない事だってあります。逆に、何もかもうまくいかない時に、さらに輪をかけて酷い事をされれば、普段ならばそんなに腹が立たない事でも無性に腹が立ち、ずーっと恨み続けるという事もあります。李術は、まさに、それを選んでやってしまったようなもので、同じ逃亡者を捕らえられないにしても、他に断り方があったように思います。

呉お正月企画、お酒にまつわる逸話07 孫権

 

上から目線で、お前には徳がないからだ!と言われれば、それで不愉快にならない人はいないでしょうし、元々激情を抑えて動いている孫権には、その一言が致命的になったという事もあり得るのです。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回は、孫権に上から目線でバカにした口を利き、恨まれた李術という人物について書いてみました。口は災いの元、私達も知らない間に追い込まれている人を余計に追い詰めて恨みを買わないように気を付けましょう。

 

参考文献:正史三国志呉主伝

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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