こちらは2ページ目になります。1ページ目から読む場合は、以下の緑ボタンからお願いします。
この記事の目次
李斯も毒殺に関与
趙高に比べて従犯のイメージの李斯ですが、彼も昔、同門の韓非を陥れて牢獄で毒殺した前科を持っています。もしかすると始皇帝毒殺の陰謀には李斯も一枚噛んでいるかも知れません。
李斯は法家らしくシステマチックな人間です。すでに秦帝国の体勢は盤石で2世皇帝は扶蘇のような人格者でなくても、法の番人たる自分が上手に官僚をコントロール出来れば維持できると算段していたのでしょう。後は暗愚な胡亥を抱き込めばいいだけで、主君殺しという壮大な陰謀は完成してしまう事になります。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
趙高という人物は大変な小者だと思います。おそらく、気が小さく繊細で始皇帝の意を汲む事だけに特化していたのでよく気が利き、始皇帝のお気に入りになったのでしょう。そんな小心者が暗殺なんて出来るわけがない?
いえ、むしろ反対です。小心者は自分以外の全てを躊躇なく犠牲にして生き延びようとします。始皇帝を毒殺しその秘密を知る人間を殺し完全なる安心を得るまでは、誰であろうと始末してしまうのです。
始皇帝死後の趙高の動きを見ると、何一つ公に尽くす事なく保身ばかりで、ついには自分が担いだ胡亥まで毒殺していますね。胡亥は肉がゆを食べて死んだそうですが、もしかして始皇帝にも同じように肉がゆを出したのでしょうか?
文:kawauso
参考文献:史記 秦始皇本紀
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム642話ネタバレ予想vol4「城の陥落数ランキングベスト12」
関連記事:キングダム642話休載SPvol3「論功行賞で李信が人事異動する」