キングダム642話では、論功行賞が行われましたが桓騎と楊端和は作戦活動に従事しているという理由から、代理で摩論とバジオウが褒美を受けていました。
さらに、河了貂と蒙毅の会話から考えると昌平君は李牧が復帰しない間に邯鄲を落とそうと考えている事が明白になっています。
史実上、趙を攻めるのは桓騎ですが一体どうやって趙を攻めるのでしょうか?
そして、扈輒はどの段階で殺されてしまうのかを考えてみます。
この記事の目次
キングダム643話ネタバレ予想vol2「いきなり邯鄲を突く桓騎」
史記、秦始皇本紀によると、紀元前234年桓騎は趙の平陽を攻めたと書かれています。
この平陽とは、現在の邯鄲付近、臨漳県の西二十五里とされているので、桓騎は邯鄲を攻め落とすつもりで進撃した可能性が高いでしょう。
そして、それと同時に邯鄲に近い場所を攻撃するという事は、当然、扈輒もそれを座視できないという事ですから撃って出る事になると思います。
キングダム643話ネタバレ予想vol2「平陽を包囲して扈輒をおびき寄せる」
しかし、この平陽の戦いの描写は非常に簡単で扈輒は秦軍と激突して敗れたようです。
この部分は、史記の廉頗・藺相如列伝を補うと桓騎は平陽を陥落させ、さらに武城を攻撃。扈輒はその後武遂で敗死したと書かれています。
こちらの武遂とは、現在の武強県で邯鄲の北にありますが、邯鄲に近い場所で戦っていた事が分かります。
そして、この戦いで趙は10万の兵力を失ったとあります。秦の方から見ると10万人を斬首という記述になっていますね。
キングダム643話ネタバレ予想vol2「扈輒の殺害のされかた」
以上のように、桓騎と扈輒の戦いについては、非常に記述が少ないですが、これをそのまま再現すると、それこそ一コマで終ってしまう事になりかねません。そこで、扈輒の殺害については、それなりの工夫があるんじゃないかと考えます。
それというのも、扈輒はモブに終わるキャラとしては登場シーンが多すぎ、それなりに役割が与えられるのではないかと考えられるからです。
キングダム643話ネタバレ予想vol2「扈輒は桓騎が嫌いなタイプ」
桓騎は、弱いくせにプライドが高く取り澄ました人物が嫌いという性質を持っています。
山陽戦では、無能だけど人柄だけで総大将になった魏の白亀西が命乞いをしなかった事に腹を立てて、胴体をノコギリで横に切断する殺し方をしていました。
また、李信のように理想を持っている人物も敬遠する傾向があります。桓騎からすれば、青臭い小僧にしか見えないという事でしょう。
そうなると、今度対戦する扈輒は李牧の才能を高く評価し、李牧を逮捕した悼襄王を軽く「クソ」とディスっている人物ですが、「邯鄲の守護神」の異名を持っている所を見ると誇り高い人物ではあるようです。
この辺りから評価するとドス黒い桓騎は邯鄲については鉄壁の守備が出来ると自負している扈輒のプライドを踏みにじり絶望させて殺す事に執念を見せそうですね。
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