聖徳太子は実在するの?日本古代史上の巨人を考える


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

聖徳太子

 

聖徳太子(しょうとくたいし)と言えば、過去に何度もお札の肖像画になり歴史音痴(おんち)の人でもフルネームで言える日本古代史の有名人です。しかし、近年、この聖徳太子は存在しなかったという学説が出てテレビなどを賑わせています。でも、それって本当なんでしょうか?

 

今回のほのぼの日本史では、日本史上の巨人、聖徳太子が実在したかどうかを考えます。

 

※歴史研究は常に進歩するものです。今回の記事は2020年の段階での、ほのぼの日本史の結論とお考え下さい。


聖徳太子は何をやった人なの?

聖徳太子の地球儀

 

聖徳太子は、後世(こうせい)の人がつけた尊称(そんしょう)で生前の名前は厩戸皇子(うまやどのみこ)です。西暦593年女帝の推古天皇(すいこてんのう)が即位すると、19歳で皇太子になり蘇我馬子(そがのうまこ)と協力して政治を行い、国際的な緊張の中で遣隋使(けんずいし)を派遣して当時の隋王朝と対等外交を結ぶと共に中国の文化や制度を導入。

遣唐船(奈良時代)

 

さらに家柄ではなく実力で人材を登用した冠位十二階(かんいじゅうにかい)や、十七条憲法を定め、天皇や王族を中心とした中央集権国家体制の確立を図りました。

 

また、仏教や儒教を取り入れつつ日本古来の神道と共に信仰し興隆につとめています。聖徳太子は48歳で死去しましたが、成し遂げた多くの事績は、大陸に比較して遅れていた日本の文化レベルを大きく引きあげました。その意味で、聖徳太子は日本古代史上の巨人であり、死後100年を経過した頃には、すでに信仰の対象となっています。


聖徳太子はいなかった説とは?

幕末 魏呉蜀 書物

 

聖徳太子はいなかった説というのは、大体以下のような内容です。

 

聖徳太子は実在の人物ではなく架空の人物である。ただしそのモデルになった厩戸皇子の存在は否定しない。厩戸皇子が存在したのは事実だが、その人物が日本書紀に描かれたような偉大な政治家であり、たぐいまれな思想家であった証拠は何一つなく、むしろそのような人物像は「日本書紀」の編集者による捏造である。

 

では、どうして大した事がない人物である厩戸皇子が聖徳太子として粉飾されたかと言うと、以下のような理由です。

 

藤原不比等(ふじわらのふひと)が孫にあたる首皇子(おびとおうじ)(のちの聖武天皇(しょうむてんのう))の安定した皇位継承と王権の確立を願い、過去にも皇室にはこのように偉大な先輩がいたのだという事を強調したいが為に、日本書紀を改竄(かいざん)して、厩戸皇子の事績を盛りまくり虚構の聖天子としてでっち上げた。

君主論18 kawausoさん

 

うーん、、何ともスゴイ話です!

 

藤原不比等という藤原氏の祖が孫の聖武天皇の治世が安定するよう日本書紀で過去の歴史を改竄し、フィクションの聖徳太子をでっち上げたというのですから、、そりゃあ話題になるでしょうね。

 

事実、聖徳太子はいなかった説はマスコミで取り上げられ一大ブームになりました。

 

【古代日本の誕生秘話】
大和朝廷


聖徳太子実在を裏付ける史料1

内容に納得がいかないkawauso様

 

しかし、新説は言いっぱなしではいけません。日本書紀が聖徳太子という虚像を産み出したというのなら、それ以前の史料には聖徳太子という記述は存在しないという事を証明しないと、ただの陰謀論(いんぼうろん)です。

 

ところが、日本書紀以前にも、聖徳太子という人物の存在は記録されているのです。

お風呂に入る曹操

 

例えば伊予湯岡碑文(いよのゆおかひぶん)です。この碑文は、西暦596年に聖徳太子が道後温泉(どうごおんせん)を訪れて建立したと言われる金石文(きんせきぶん)で、法興(ほうこう)六年十月、歳在丙辰(としはひのえたつ)我法王大王(わがほうおうだいおう)と刻まれ、この法王大王が時期的に見て聖徳太子と考えられます。

 

ただし、こちらの碑文は原文ではない事から、聖徳太子没後の作とする説もあります。しかし、この碑文自体は、和銅(わどう)6年(713年)に官命で編纂(へんさん)された古風土記(こふどき)にも引用されている事から、養老(ようろう)4年(720年)成立の日本書紀以前の碑文である事は間違いなく、そこに捏造(ねつぞう)の意があるとは考えがたいです。

【次のページに続きます】

次のページへ >

1

2>

関連記事

  1. 聖徳太子
  2. 疫病が流行った村
  3. 宋銭 お金と紙幣
  4. 元明天皇(女性)
  5. 藤原京(地図)
  6. 藤原京(地図)

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。




はじめての三国志企画集

“忘年会"

“はじめての三国志企画特集"

“はじめての三国志公式LINEアカウント"

“二宮の変

“荀彧

“3冊同時発売"

“魏延

“馬超

“官渡の戦い"

“馬謖"

“郭嘉

“if三国志

“三国志人物事典

まるっと世界史




PAGE TOP