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今日のkawauso31「あんたは無駄口を節約しろ」

2020年9月12日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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kawauso

 

曹操は硯(すずり)などでも指の跡が残る程に長い間使い続けた人で、倹約家の一面がある。

ところが、その曹操がお前のケチぶりには敵わないとからかった人物がいる。

三国志演義では、孔明に罵倒されて死ぬ事になる王朗である。

 

以下は三国志王朗伝が引く魏略(ぎりゃく)

 

太祖(曹操)は王朗に会議に出席するように要請し顔を合わせると揶揄(からか)って言った。

「チミが昔、会稽にいた頃、米の飯を節約したそうだが、とても真似できないな」

すると王朗は天を仰いで嘆息して「ほどよい態度にあう事は難しい」とつぶやいた。

 

「あ?なんだって?」と太祖が聞き返すと

 

「私の昔の態度のごときは節約すべきではないのに節約したのです。

明公(との)の今の態度などは節約すべきなのに節約しないのです」

 

憤死する王朗

 

あんたの無駄口こそ節約すべきでしょうと王朗は痛烈な皮肉で返している。

気の短い君主なら怒りそうだが曹操は怒らなかった、上手い事返されたと思ったのだろうか

冗談が好きだった曹操らしい逸話だ。

 

前回記事:今日のkawauso30「馬車で磔になる徐庶」

 

北伐の真実に迫る

北伐

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき