諸葛亮(しょかつりょう)は人物の好みが極端に分かりやすく、己の指示を従順に受け入れてこなす人を採用し、
反抗的で個性が強い人物は排斥している。
しかし、いくらなんでも、こいつは気に入らないので…という理由で左遷は出来ないので、
左遷すべき理由を上奏文に色々書き連ねるわけだが、それらを集めた諸葛亮集からは諸葛亮の細かい性格がよく分かる。
例えば、廖立(りょうりつ)を弾劾した時には、
廖立は先帝に仕えて忠孝の心無く、長沙太守になっては、敵を招き入れ、巴郡を担当してはいい加減であり職務に暗く、大将軍に従軍している時は、誹謗・非難の言葉を放ち、先帝の柩(ひつぎ)に侍しては、
刀を小脇にして柩の側で頭を断ち切るような事をしました。
このように書いている。劉備の柩の側に附く位だから寥立は劉備に近しい人物だったのだろう。
刀を小脇にしてというのは、死者の魂を悪霊から守る為に剣を帯びた人間が柩の周囲に数名立つが、寥立はその役割だったと考えられる。
役目で帯剣しただけなのに、劉備の頭を断ち切るような事をしたとはこじつけだろう。
それくらい色々足さないと排斥できなかったのだ。
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