【飛信隊の弱点】組織としてどうよ?改善がない飛信隊にダメ出し




はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム。

 

その人気は一青年漫画の枠を越え、特に主人公李信の飛信隊については、理想的な会社組織として捉え、人材管理・人材活用の観点から論じたような書籍が何冊も出されるような人気ぶりです。

 

でも、冷静に考えて飛信隊って、ビジネス書になるほど洗練された組織なんでしょうか?

むしろライバルの楽華隊や玉鳳隊の方が組織としては優れているのでは?

 

そこで今回は、飛信隊のダメな所をメッタ斬りしてみます。




ココがダメだよ飛信隊1「李信の個人的部隊」

馬に乗って戦う飛信隊の信

 

組織の長所は、反面として組織の弱さでもあります。特に飛信隊は、主人公李信が百人隊の頃から立ち上げた組織である分、全てが李信次第という個人的な部隊となってしまいました。

 

それが顕著に出たのは、対龐煖戦で主人公李信があの世へGotoしかけた時です。敵の大将である李牧を討つ好機であるにも関わらず、飛信隊は完全に虚脱状態になり、全員で「信が死んだシン!」と言いつつ泣き叫んでいました。

 

 

その様子は、まるでドーハの悲劇の時のサッカー日本代表のようでした。まだホイッスルが鳴ったわけでもないのに芝生に座り込んで絶望した日本代表選手。スタジアムの観客やテレビを見ている視聴者が絶望するのはいいとしても、その結果をひっくり返せる可能性がある選手が芝生に座り込んだらダメでしょう。

 

飛信隊も同じであり、そもそも飛信隊は李信の持ち物ではなく秦国の軍隊なのです。哀しみは哀しみとして河了貂だけでも、李牧を追えと指示すべきでした。勝ったからいいようなものの、もし負けていれば、あれは軍法会議ものの失態です。




ココがダメだよ飛信隊2「気合に頼るスパルタ体質」

ボロボロになりながらも戦う信

 

王道少年漫画において、主人公とその仲間が限界を超えた戦いの中で強く逞しくなっていくというのは外せない要素です。アニマル浜口ではありませんが格闘系の少年漫画においては、1に気合、2に気合であり、最終的にはコスモ的なアレが爆発し、なにぃ?バカな…でフィニッシュです。

 

しかし、キングダムにおいては特に飛信隊においてはファイト一発な気合に頼りすぎであり、鄴攻めの最終局面では無策な王翦(おうせん)のせいで、少なくとも3日以上は絶食が続き、それでも、飛信隊は戦場において最もキツイ場面を受け持たされました。

 

亡くなる王騎

 

空腹でも気合爆発で乗り切るなど無理を重ねた結果として、龐煖と戦うあたりで李信は、死んだ王騎(おうき)(ひょう)がナチュラルに見え続けるなどスピチャ要素が加速しています。あれは世に言う過労死手前というヤツではないかとkawausoは思いました。

 

ビジネス書の組織論で、とにかく気合だ!みたいな内容が昭和40年代ならともかく、2000年代に受けるとも思えません。そこは直していかないとマズいでしょう。

 

【キングダムのネタバレ記事は毎週木曜午前1時更新】
キングダムネタバレ考察

 

ココがダメだよ飛信隊3「正義の潔癖症候群」

矛を持った信

 

キングダムは、500年の戦乱が吹き荒れる春秋戦国時代が舞台なので、戦場の理不尽が、あちこちで描かれます。すなわち敵味方問わず、戦場では多くの将兵が死んでいきますし、戦後は都市が略奪の対象となり、放火、殺人、強盗、強姦、あらゆる悪徳が戦利品という名目で解禁されました。

 

張良

 

しかし、飛信隊においては、このような悪徳は一切ないものとして話が展開していきます。それはそれで、熱血ヒーロー漫画としては仕方がない面もありますが、最近では新加入した羌礼が敵兵を好んで殺しているのが許せないとして、歩兵隊長の崇原が羌礼をクビにするように直訴していました。

 

これは流石にやりすぎではないでしょうか?

 

味方や民間人を殺すなら別ですが、敵兵を殺しまくる有為の人材をそんな理由で排除しては、戦闘組織としての飛信隊は成り立たないと思います。まさか、万を数える飛信隊は全員、非道をしない清廉潔白な正義の軍隊ですという事なのか?これは少々白けませんかね?

 

関連記事:キングダム「飛信隊の鄴攻めの組織図を具体的に紹介」

関連記事:キングダム「怖い時には膝歩き!飛信隊のリアルな戦い方」

 

ココがダメだよ飛信隊4「後任教育が出来ていない」

昌平君

 

飛信隊の一番ダメな点は、絶望的に後任教育が出来ていない所です。

 

元々、後進にモノを教えるというよりも、戦場で俺の背中を見て覚えろという世界観の部隊なので、松左のように例外的に後進指導が上手な奴が死ぬと、あっという間に連携不足が露呈してしまい、戦力ダウンに繋がります。

 

常在戦場の世界なのですから、いつ、誰が討死した場合でも、すぐに後任を立てて補助できるようにしないと、激戦の度に毎回戦力ダウンでは、秦国首脳も「飛信隊は波があって使いずらいな」と顔をしかめているかも知れません。

【次のページに続きます】




次のページへ >

1

2 3>

関連記事

  1. キングダム52巻
  2. キングダム54巻amazon
  3. 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市)
  4. 羌瘣
  5. キングダム52巻
  6. キングダム53巻

コメント

  • コメント (6)

  • トラックバックは利用できません。

    • 匿名
    • 2021年 1月 04日

    ベンチャー企業はそれでよくても、大企業になったらボスの監視が届かないから上手く回らない。
    またボスがいなくなったら誰も指揮棒を振れずに分解する。

    わかりやすーい勘違い中小企業が失敗する図式なのに、これに乗っかるハウツー本が出てくることがどうかしている。

    あと「」なんかつけちゃって検討外れの俺物知ってる自慢始める奴はもっとどうかしている。

    • にぃ
    • 2021年 1月 01日

    基本☆キングダムは、全体的に~成長せずに
    新キャラが、設置されるからなぁ。。。

    臨武君の地位に、項翼が上がらず
    汁粉武将が来るし

    金毛の地位に、フテイは上がれず
    白ナスが天下りパシリ固定だし

    もーてん爺の地位に、陸仙は上がれず
    愛閃が新設置されるし

    玉鳳も宮康死んで、松豚化け……ずに
    ヒカキンが天下る。。。

    飛信隊の四天王に、生え抜きが育たず
    楚水、那貴、岳雷、我路~移籍組が座ってるし
    etc.etc.

    信も、名だけで敵をビビらせた六将を越える
    ……どころか
    モブ敵にも、なめられ続けてるしネ。。。

    組織どころか、ほぼ全員育たない

    • 諸葛匿名
    • 2021年 1月 01日

    飛信隊大好きなんですねー

    せっかく中国の古代史を扱っている漫画を楽しんでいるのだから〝天道と人道の違い〟にも眼を向けて、飛信隊の美点を列挙してみては如何でしょうか?

    戦災孤児として幼少期を過ごした李信将軍は学がなく字も読めませんが、類い稀な才能を有していて、それがヒョウコウ将軍譲りの、否、ヒョウコウ将軍を超える天性の勘〝本能型の才〟である(まだ、開発途上のようだけどね、、)。

    戦に於いては〝大炎〟を見極めるという特殊能力であるが、同時に〝人道と天道の違い〟にまで気づけてしまう天性の勘という設定なのではないかな?

    現代人でも気づくことの困難なこの概念に気づけている、というだけで質の高い司令官としての才能を認めることができる気がするよ!

    • 窮鼠猫を噛む
    • 2021年 1月 01日

    捕虜に対して安易に虐待や殺害を行うことは、敵兵に投降の選択を失わせ、戦意を向上させてしまう恐れもあることから、その意味から捕虜に対して相応の扱いをする例は古代戦や近代戦においても十分にあり得る話であろうw

    体力に秀でた者や勇敢な将兵や優秀な人材は武官、文官にかかわりなく味方にした方が得策だしねw

    捕虜に対する扱いが各部隊に委ねられているからこそ、組織としての個性の違いであったり、後々の成果の違いに繋がるんだよ、っていう伏線ってだけの話でしょw

    漫画の主人公部隊だからとか、人道的観点っていう理由だけではない、可能性があるってことに気づかんのかね?

    • 邯鄲の夢
    • 2020年 12月 31日

    ブログ主が飛信隊好きで色々部下の名を挙げてかばっていましたが、一番悪いのは李信将軍であることは明白。
    まだ将軍の能力無しに敵将キラーの武勲のみで挙げしまった昌文君のミスです。また、部下もキョウカイは大将軍の素質有りの一材を軍師の弟子のカリョウテンの失敗の尻拭いばかりさせていた点がミスでしょう。さっさと李信軍から独立させてキョウカイ軍として有効に機能させるべきです。(うがった見た方では原作者が人気者キョウカイに思い入れがあったためでしょう。もちろん夜の大将軍も絡んでいると思います)。また、李信将軍を本能型ヒョウコウ将軍の後継者と育成する作戦へ投入するべきで、飛信隊の任務はキョウカイ隊へ引き継がせ、遊軍1万人の予備軍団として李信将軍の本能による指揮を促すようにピンチの戦線へわざと投入して危機の中で独自の判断に磨きをかけるべきだと思います。合縦戦で魏軍とヒョウコウ将軍指揮下でカリョウテンの理解できない魏軍急襲部隊を叩き、作戦が理解できないカリョウテンへ信がヒョウコウ将軍の意図を説明しています。李信将軍の意図をカリョウテンが具現化できるようにならないといずれ李信軍は崩壊し、千人将率いる飛信隊へ格下げ、蒙恬王賁を大将軍としてその指揮下へ置くことは到底できないでしょうね?読者離れをする前に原作者の方向展開が完了することを期待します。

      • 邯鄲の夢
      • 2021年 1月 01日

      訂正します。昌文君を昌平君&昌文君へ訂正します。
      将軍への直接昇格上申は昌平君でした。カリョウテンの師匠は昌平君ですから。しかしセイの意向を汲み壁将軍とともにセイ親衛隊の一翼を担う飛信隊を李信軍へ格上げするバックアップは当然昌文君も関与して当然ですので&に訂正します。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

“はじめての三国志公式LINEアカウント"

“二宮の変

“三国志データベース"

“三国志人物事典

“はじめての三国志公式LINEアカウント"




PAGE TOP