三国志演義の主人公格は劉備、では水滸伝は、というと間違いなく宋江です。しかしこの宋江、どうにもちょっと主人公っぽくない?
人徳はあります!カリスマあります!ファンも各地で応援してくれてます!二階席の人も見えてるよー!
「でも宋江ってそもそも何であんなに慕われてるの?主人公補正?」
いやいやそうでもないんですよ!ってことで、宋江兄貴についてちょっとお話よろしいでしょうか?
この記事の目次
梁山泊の席次は第一位・宋江
宋江は梁山泊の席次は第一位。前世は天魁星で、呼保義と呼ばれています。容貌的にはあんまりそうよろしくない宋江なのですが、元々義に厚い人物でした。このため貧しい者たちには自らの家財を傾け援助していました。
義心溢れる行動から「及時雨」、恵みの雨とも呼ばれましたが、本人は謙遜して「保義と呼んで下さい」と言っていたので呼保義と呼ばれるようになったのです。因みに保義とは身分の低い役人の事です。
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三国志演義で言えば劉備?
そんな宋江、色んな人々に評判が高く、色々な所で慕われていました。なので出会う人出会う人が「貴方があの宋江殿ですか!」となるのです。そうしてどんなピンチに陥っても数々の優秀な人々が宋江のために働いて、助けてくれるのです。
このカリスマ性の高さ、人徳面に優れていることから三国志演義の劉備が良く引き合いに出されますね。
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溢れるカリスマの理由?
どうしてそこまで宋江が慕われるのか、にまず前述したように人柄が良いことが理由にあります。梁山泊入りする前の宋江は小役人ではありましたが、当時の役人と言えば不正が当たり前、賄賂は当然という状態。それにも関わらず、宋江は自ら貧しい者たちを助けるような人物です。
慈愛と義心に溢れた人物であることは間違いなく、評判が良いのも納得でしょう。
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天魁星の生まれ変わり
同時にもう一つ、理由としてあり得るのが「天魁星」です。この天魁星の「魁」とはさきがけ、他者よりも先に行くことであり、首魁、つまり集団のトップを意味します。正に星の生まれ変わりの中でもトップの生まれ変わりなのですね。
そう考えると、宋江は他人には「この人について行けばどうにかしてくれる」という安心感を与えていて、星の生まれ変わり達からすると「俺たちの頭だ!」という意識を感じさせる存在であったのかもしれません。(それを主人公補正と言われるとどうしようもないですが……)
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天魁星の行動
ここで思い出して欲しいのが、基本的に宋江は人の良い人です。その割にやることが、その結果がえげつないことになったりもします。こういう面もあるので宋江二面性説も一部では有名かどうかは知りませんが、例とすると朱仝の梁山泊入りの一件とかは、目を覆いたくなるような悲劇が為されていますね。
ただしそれは、宋江を前にすると許されます。それは何故か?星の生まれ変わり達にすれば、天魁星という星の生まれ変わりを前にすれば、それは最早「天命」となるのです。
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