氷城の計とはどんな計略?婁圭が編み出し曹操も採用した謎の奇策

2022年5月2日


 

 



監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



「氷城の計」は実現可能だったのか?

主観が入りまくりな裴松之

 

三国志の「注」を付けた裴松之は「氷城の計」を紹介しておきながら、「渭水での戦いは8月くらいだから、氷の城を作るのは無理だろう」と語っています。渭水は現在の甘粛省渭源県(かんしゅくしょういげんけん)にあたります。8月の気温は15度~30度くらいですので、とても氷の城を作るのは無理そうです。

 

関連記事:正史『三国志』の執筆者・陳寿と注を作った裴松之とは何者か?

関連記事:後世に残った陸遜の汚名と裴松之の非難を考察

 

はじめての三国志Youtubeチャンネル

 

 

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

「氷城の計」はビジュアル的にはとても映える計略ですが、おそらく実現はしていないと思われます。しかし、「どんな意見でも取り入れる曹操」というイメージを作るには効果的なエピソードですよね。現在でも北海道の厳寒地などではどんなものでも凍ったりはするみたいですので、一度「氷城の計」の実験してほしいものです。

 

関連記事:水攻め、地雷?三国志の中で最強の計略ランキング

関連記事:五斗米道はどんな宗教?現在も残っている宗教団体「正一教」で張魯が教祖を務めた道教

 

【社運をかけた挑戦 三国志マンガ始動】
はじめての三国志Youtube漫画

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
みうらひろし

みうらひろし

歴史が好きになったきっかけはテレビの再放送で観た人形劇の三国志でした。そこから歴史、時代小説にはまり現在に至ります。日本史ももちろん好きですよ。推しの小説家は伊東潤さんと北方謙三さん。 好きな歴史人物: 呂蒙、鄧艾、長宗我部盛親 何か一言: 中国で三国志グッツを買おうとしたら「これは日本人しか買わないよ!」と(日本語で)言われたのが思い出です。

-三国志の雑学
-,