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何をやっても死なない悟空に天帝がビビる
という訳で天界を縦横無尽に駆け回り過ぎた孫悟空は処刑されることになります。が、太上老君の金丹や仙桃を食べていた悟空には刃が立たず、火すら効果はありません。そこで太上老君の八卦炉に押し込んで溶かそうとするも、閉じ込められた悟空は上手いこと逃げ、煙で目をいぶされて赤くなる程度でした。
そろそろいい頃かな、と開けるや否や元気に悟空が飛び出してきて、更に天界は荒らされ回られるのでしたとさ。
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お釈迦様と賭けをする孫悟空
ここで天界は悟空は「自らの手には負えない」と察知。という訳で道教から仏教へのヘルプ要請。ここで出てくるのがお釈迦様です。お釈迦様は悟空に「自分から逃げられれば自由にして上げよう」と持ち掛け、悟空は筋斗雲で凄まじい速さで空をかけました。
さあ釈迦の手の届かない所に来たぞ、おやあれは見たことのない山だなぁ、そうだアレに斉天大聖の名を記そう……とすると、びっくり、その山は何とお釈迦様の手の指だったのです。
玄奘三蔵は人気者だった
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釈迦の手の平でモンキーダンスし五行山に封じられる悟空
お釈迦様の掌の上で踊っていただけの悟空は、そのまま五行山に封印されました。それから五百年、五行山にて封印され続けていた悟空に、救済がもたらされます。それは三蔵法師のお供として、天竺に行くこと。
こうして三蔵法師から孫行者と呼ばれ、孫悟空は旅をします。苦難の旅の果てに天竺から経典を持ち帰った功績を認められ、彼は仏となり、闘戦勝仏と呼ばれることになったのでした。こうして石猿の、仏に至るまでの旅が記されたものが「西遊記」となったのです。
西遊記は実話が元だった!
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三国志ライター センのひとりごと
さて、西遊記、小さな石猿が孫悟空となって三蔵法師と出会うまでの道のりをざっくりとご紹介してみました。西遊記のお話自体はここからが本番で、ここから長い苦難の旅が始まります。とは言え、孫悟空が旅をする前のお話も、ストーリーとして十分に読み応えがあるものです。
個人的にはここまでの話も大好きなので、ちょっとご紹介させて頂きました。皆さんもこの機会に、西遊記をもう一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
ざぶーん。
参考文献:西遊記
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