西遊記の猪八戒はハニートラップで天界から落とされブタにされたのか?

2022年9月23日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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さて西遊記(さいゆうき)の登場人物の一人、猪八戒(ちょはっかい)。実際に法名として観世音菩薩に頂いた名は猪悟能(ちょごのう)ですが、三蔵法師か(さんぞうほうし)らはとある理由から八戒、と呼ばれます。こちらの名前の方が馴染み深いですね。

 

そんな猪八戒ですが、実は沙悟浄(さごじょう)と同じく天界を追放処分された身です。そしてそれにはもちろん理由があるのですが……その理由となった人物に謎がひとつ。今回はそれも合わせてご紹介したいと思います。

 

 

水中戦が得意!ズゴッグみたいな天蓬元帥の悪癖

 

元々、天界の天の川の管理、水軍を指揮する天蓬元帥(てんぽうげんすい)という人物がいました。実はこの人こそ猪八戒です。何気に水軍を指揮していた経験からか、八戒にも「水中戦が得意」という特技があります。

 

さてそんな天蓬元帥には有名な「癖」がありました。そう、女癖がたいそう悪かったようです。そしてその女癖の悪さこそが、天蓬元帥を猪八戒にまで落としてしまうことになるのです。

 

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西遊記

 

 

嫦娥にセクハラし天界から叩き落とされる

 

さてある日、天界では蟠桃会(ばんとうえ)が行われました。

 

※何気に蟠桃会で悟空(ごくう)がやりたい放題されたり、悟浄がミスして追放されたりするので、生まれ変わっても蟠桃会だけは出たくないパーティですね……。

 

その蟠桃会で、酔っ払ってしまった天蓬元帥。嫦娥(じょうが)という天女に言い寄りました。たいそう強引に言い寄ったようで、このために鎚で2000回打たれ、地上に落とされることとなりました。やはりアルコールの過剰摂取はいけませんね。

 

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手違いでメス豚の腹に入り豚妖怪になってやさぐれる

 

地上に落とされて人として産まれることになったはずだった天蓬元帥。今度こそ真面目にやろうとしていたのですが、ここで痛恨のミスをやらかします。間違って女性のお腹の中ではなく、雌豚の腹に宿ってしまったのでした。

 

ちょっととんでもないミスですが、このために天蓬元帥は豚の妖怪として産まれることになり、なんと母豚の腹を喰い破って産まれ、群れの豚や他の人間も食い殺す妖怪となります。真面目にやるとは一体。

 

如意棒は武器ではなかった?

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三国志とりかへばや物語

 

 

観世音菩薩に負け三蔵法師のお供になる

西遊記 観音菩薩

 

そんなやりたい放題をしていた彼の元を通りかかったのが、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)様。勢いのまま襲い掛かったのですが、まあ勝てる訳もなく。相手が観世音菩薩様と知ったので慈悲を乞います。すると観世音菩薩は彼に「いずれここを通りがかる僧のお供をして、天竺(てんじく)へ行くように」と諭し、猪悟能と法名を与えるのでした。

 

 

この時に野菜五種と三種の肉、「八戒」を自ら絶ったことで後に猪八戒と呼ばれるようになります。そして色々あって三蔵法師ご一行のお供となるのでした。

 

西遊記の目的はお経取得ではない?

え?そうだったの!?西遊記の目的はお経を取る事では無かった?

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はじ三Youtubeメンバーシップ

猪八戒がセクハラした嫦娥という天女

西遊記 沙悟浄

 

さて、ここでもう一度思い出して欲しいのが天蓬元帥の罪。蟠桃会で、天蓬元帥は嫦娥という天女に言い寄りました。強引に言い寄ったとのことで、まあセクハラをやらかしたので追放処分も止む無しでしょう。

 

もうちょっと言うと沙悟浄はミスで天帝(てんてい)のお皿を割ったので追放処分ですが、彼には地上に降りてからもずっと剣で脇腹を貫かれるとか言う体罰も加わるんですが……それは置いときましょ。で、この嫦娥という天女が注目点。

 

太陽がいっぱい!十日神話とは?

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嫦娥は旦那の不老不死の薬まで飲み天界に帰るが…

竜を追っている石川氏

 

とある伝承で、嫦娥という天女が夫と共に出てきます。ある時、地上を救うために嫦娥の夫が天帝の息子の火鳥たちを弓で射ることになりました。これで地上は助かったのですが、子供たちを殺された天帝は夫も、嫦娥も地上へ追放としました。夫婦は旅の果てに西王母様(せいおうぼさま)から二つ分の不死の薬を貰います。

 

しかし二つ分の薬を飲めば天に帰れると知った嫦娥は、夫の薬も飲み干して一人で天に帰ってしまうのでした。

 

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三国志の武将も登場!道教の神様まとめ

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天界の人々に冷たくされヒキガエルになって月へ逃げる

ASMR-カエルの鳴き声

 

ですが、夫を見捨てて一人で天に帰った彼女に天界の人々は辛く当たりました。彼女はそれから逃げるために月に逃げ込みますが、その身体は既に美しさを失い、醜い蟇蛙(ひきがえる)となっていました。

 

そして彼女は一人、冷たく孤独な世界で自分の罪を後悔し続けている、と言います。尚、月に行った彼女をできるだけ傍で見ようとした彼女の夫が捧げものをしたのが、月見の始まりとも言われています。

 

……さて、天蓬元帥がセクハラしたのはこの嫦娥でしょうか?

 

一説には「そもそも嫦娥は月に行ったんだから蟠桃会に出れないでしょ、別人だったのでは?」とも言われるのですが……もしかしたら同一人物?

 

その場合、わざわざ糾弾される場所に呼んだのか?

もしかして呼ばれてないのに来た?

というか見た目は蟇蛙では?

と色々と余計な謎まで生まれるのですが、皆さんはどう思います?

 

天動説vs地動説

夜空を見上げる古代の人々と暴走する月(ギリシャ人)
地動説が天動説に勝利するまでの軌跡を解説

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は八戒の、そして彼が追放処分のきっかけとなった嫦娥のお話でした。筆者の妄想としては

 

「そもそも女癖がめっぽう悪い天蓬元帥を追放する理由として嫦娥を呼んだ」

「この時だけ元の姿にした」

「見せしめみたいな扱いで嫦娥に対する罪も含んでいるので、終わったらまた元通り」

とかいう天界めちゃめちゃ性格悪い説を考えてみたのですが、いかがでしょうか。

 

西遊記からは逸脱しちゃいますが、こういうのもたまには面白いと思いますね。

 

センさんのとぷんver2

 

ざぶーん。

 

参考文献:西遊記 嫦娥奔月

 

石猿が孫悟空になるまで

西遊記エピソードゼロ!石猿が孫悟空になるまで【後編】

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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