広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?

はじめての三国志

menu

はじめての変

【誕生秘話】西遊記は実話だった!?一人の僧侶の苦難の旅を記した記録から始まった

この記事の所要時間: 312




西遊記

 

西遊記とは、簡単に言うと、猿と豚と河童と、

お坊さんと馬が力を合わせて、行く手を邪魔する妖怪の妨害をかわしつつ、

インドに経典を求めて、ひたすら旅をする冒険伝奇活劇です。

しかし、西遊記は、元々、孫悟空も沙悟浄も猪八戒も存在しない

一人の僧侶の苦難の旅を記した記録でした。

では、それが、どうして娯楽活劇の西遊記に変化して行ったのでしょう。




西遊記の元ネタになった、玄奘三蔵(げんじょう・さんぞう)の旅

西遊記 三蔵法師

 

西遊記の舞台は、西暦600年代初期の中国から、

中央アジア、インドに及ぶ広範囲の世界です。

この困難な旅を成し遂げて、インドから経典を持ち帰ったのが、

玄奘(げんじょう:602~662年)というお坊さんです。

 

彼は629年、27歳の時、余りにも仏典が足りず、仏教の解釈に

誤りが多い中国仏教の状態を嘆き、研究の拠り所になる原典を

求めたいという動機から、天竺(インド)行きを決意します。

 

当時は、唐(とう)が成立し、300年に及ぶ動乱が終結した時代でした。

まだ政情不安定な時代なので、唐は玄奘の天竺行きに許可を出しません。

しかし、玄奘は、中国に正しい仏教を広めたいという情熱止み難く

ついに国禁を犯して、国外に出てしまいます。

 

お坊さんなのに、率先して法律を犯してしまうのです。

ここに、玄奘のパワフルさが表れていますね。




苦節17年に及ぶ、玄奘の旅路

西遊記はどうやって03

 

玄奘は、役人の監視を逃れながら、河西回廊を経て、高昌(こうしょう)国に入ります。

時の高昌王であった麴文泰(きく・ぶんたい)は、熱心な仏教徒でした。

玄奘の熱意に感動した麴文泰は、玄奘を資金面で援助する事にし、玄奘は、

西域の商人に混ざりながら、天山南路の途中から峠を越え、天山北路へ渡り、

中央アジアを通過し、ヒンドゥクシュ山脈を越えて、無事にインドに入ります。

こうしてインドに入った玄奘は、アジア最古の大学、ナーランダー大学で

戒賢(かいけん)という仏教徒に師事して、仏教を学びます。

こうして、仏教を納めた玄奘は、657部という経典を得て西域南道を

通過して、西暦645年、長安に帰還します。

唐の太宗は喜び、玄奘に旅のレポート提出を命じる

西遊記はどうやって誕生したの

 

国禁を犯した玄奘は死刑を覚悟した上での帰還でした。

しかし、十七年間で、唐の方針もだいぶ変化していて、

二代皇帝、太宗(たいそう)は、多年に及ぶ、玄奘の苦労をねぎらい、

罪を不問にします。

 

ですが、これには裏がありました、太宗は、広く西域、天竺を旅した

玄奘の国際情報を知りたがり、玄奘に「側近として仕えないか?」

とスカウトしています。

 

玄奘は、「私には持ち帰った仏典を中国語に翻訳する使命があります」と

断りましたが、太宗は、ならば、十七年間で、そなたが、見聞した

諸国の事をまとめたレポートを提出せよと命じました。

 

大唐西域記(だいとう・せいいきき)が玄奘により書かれる

西遊記はどうやって

 

玄奘の経典翻訳は、唐王朝の力を借りないと出来ない事でした。

そこで、玄奘は経典を翻訳する傍らで、大唐西域記を執筆します。

玄奘が十六年間で訪れた国は、百十カ国、さらに伝聞した二十八国、

それに付記、十六ヶ国という、合計、百五十四カ国に上ります。

 

玄奘は、これらの国の成り立ちと風習、政治体制や民俗などを

詳細に記録しました。

 

この大唐西域記は、7世紀当時の中央アジア、インドを理解する上で

重要な史料として、現在まで伝わっているのです。

【次のページに続きます】



ページ:

1

2

関連記事

  1. 24話:呉・三国志 孫堅のあっけない最期
  2. 三国志ロワイヤル-みんなのサンロワ-とはどんなアプリゲーム?
  3. はじめての三国志スタッフが選ぶ三国志おすすめゲーム3選
  4. 【英雄亡き三国志の見どころ】司馬師vs王基の壮絶な舌戦:勝利の軍…
  5. 邪馬台国ってどんな国だったの?まさに神っていた邪馬台国
  6. 陸遜(りくそん)ってどんな人?100年に1人の呉の逸材
  7. 3分で分かるアンティキティラ島の機械の技術力の高さ!
  8. 海音寺潮五郎の小説『孫子』ってどんな作品なの?【はじめての孫子 …

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【諸葛亮 vs 織田信長】戦争費用捻出法!あれやこれやの財源探し
  2. 王翦の一族はその後どうなるの?秦の中華統一に貢献した一族
  3. 王連(おうれん)とはどんな人?蜀の経済を支え、国庫の充溢を果たした名官僚
  4. 【曹操の妨害工作】呂布と袁術の同盟を曹操は恐れていた!
  5. 刑顒(けいぎょう)とはどんな人?三国志時代の曹植家に仕えていた執事
  6. 『はじめての三国志』の楽しみ方~その1

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

孫家三代もメロメロ、実は周瑜と双璧の名将 程普の伝説 後漢の始祖・光武帝劉秀(りゅうしゅう)ってどんな人?苦難に耐えて皇帝になる Part.2 【素朴な疑問】三国志の時代のお葬式とは、どんなものだった? 怪力無双の豪傑武将は三国志にも実在した!?現代科学が解き明かす超人の秘密! 【はじめての君主論】電子書籍出版のお知らせ ええっ?こんなに大変だったの!献帝の東遷を地図で徹底解説 【シミルボン】意外に現代っ子?飽きっぽく思いつき行動が多い曹操 長坂の戦いはどんな戦いだったの?史実をもとに地図を使い徹底解説!

おすすめ記事

  1. 蜀ファンに衝撃!実は関羽は劉備の部下ではなく群雄(同盟主)だった!?
  2. 曹爽討伐に成功後の司馬懿の対応が神ってる
  3. 【お知らせ】はじめての三国志が電子書籍レベール「桃園出版 三国舎」を設立
  4. 【シミルボン】バカっぽい?酒を煮て英雄を論ずは、もう少し知的だった
  5. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース23記事【10/10〜10/16】
  6. 成り上がり?ネズミが李斯の運命を変えた!
  7. 『三国志大戦』2017 公式全国大会「覇業への道 英傑再臨」が10月7日より開催。「日本最強の君主」は誰だ!?
  8. 野心家の孟達(もうたつ)が時代を変えた!三国志の歴史に残る裏切り劇

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP