えっ?三蔵法師にも、猪八戒にも沙悟浄にも前世があった!?

2016年4月1日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

西遊記

 

三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、それに馬の玉龍、天竺へ有り難いお経を取りに向かう、おなじみの4人と一匹ですが、彼等にも前世というものがあるという事をご存じでしょうか?

 

ドラマでは、中々尺が取れずに語られない、彼等の前世について、はじ西では、紹介しちゃいますよ。

 

元々は、天界の水軍提督、天蓬元帥(てんぽうげんすい) 猪八戒

西遊記 猪八戒

 

猪八戒(ちょ・はっかい)と言えば、西遊記のメンバーの中では、一番の大喰らい、ナマケモノで、女好き、そのうえに、醜い豚の容貌を持つという、いじられキャラです。

 

しかし、そんな八戒も、下界に落される前は、天の川を管轄する天帝の水軍を指揮する、天蓬元帥という偉い提督でした。水軍提督という事は、三国志だったら周瑜(しゅうゆ)レベルです、あの豚の八戒からは、想像できないカッコいい姿ですね。

 

病的な女好きが災いし、下界に落され、豚に生まれ変わる

西遊記 猪八戒

 

ところが、この天蓬元帥、恐ろしく女好きという困った一面がありました。この頃、元帥は広寒宮(こうかんきゅう)の嫦娥(じょうが)という月の女神に夢中でした。

 

蟠桃会(ばんとうえ)という聖王母の誕生日の宴の時の事、したたかに酒に酔った元帥は、宴の席ですましている嫦娥を見かけます。

 

元帥「あんれまぁ、、酔っているせいか、普段より一段と美しく見えるじゃないのん 嫦娥ちゅわぁぁん」

 

元帥は、ムラムラと湧きあがる情念を抑えきれず、強引に嫦娥に言い寄ります、びっくりした嫦娥は、悲鳴を上げて助けを求めました。この事は、ただちに天帝の耳に入り、武人にあるまじきハレンチな振舞いと怒った天帝は、元帥を鎚(つい)で二千回打ちすえます。

 

天帝「貴様は天上人失格じゃ、、人間からやり直せ」

 

こうして、元帥は身分をはく奪された上に、天上から落されたのです。ところが、元帥は、人間に生まれ変わる筈が、何の手違いか、目標を逸れて、隣の豚小屋に落ちてしまいます。そして、ちょうど妊娠していた雌豚の腹に宿り、豚の子として、生まれ変わってしまいました。

 

 

豚に生まれ変わり、人を喰う妖怪に変化する天蓬元帥

西遊記の前世03

 

絶望した、元帥は、雌豚の腹を喰い破り誕生します。

 

元帥「もう、おしまいだ、人になるつもりが豚になっちまった!

天界にも戻れん、人にもなれん、ちくしょう!ちくしょう!!」

 

やけになった元帥は、周囲にいた豚を全て叩き殺すと、福陵山(ふくりょうさん)で人を喰う妖怪になるのです。その後、女妖怪の婿になり、一年余り暮らしますが、妻が死にます。元帥は、そのまま、妻の遺産を食いつぶし、財産を使いきると、また、山に籠り、人間を襲って食べる生活を送るのです。

 

こ、、怖い、、ドラマでは、かなりユーモラスな猪八戒は、本当は、こんな壮絶で残虐な妖怪だったんですね。

 

そんな荒んだ生活をしていた、元帥ですが、天竺へ仏典を取りに行く旅人を探していた観音菩薩(かんのんぼさつ)と、弟子の恵岸(けいがん)が福陵山を通りかかり、

 

「三蔵法師の供をして天竺まで行くなら、その罪は許され、来世では浄壇使者(じょうだんししゃ)として天界に住めるだろう」と言います。

 

天界に戻りたい元帥は、土下座して罪を詫び、二度と人間は食べないと誓います。そこで、観音菩薩は、彼に猪悟能(ちょごのう)という法名を与え、三蔵法師が来るのを待つようにと言いつけます。

 

 

元々は、天帝の側に仕えた捲簾大将 沙悟浄(さごじょう)

西遊記 沙悟浄

 

日本では河童の妖怪として知られる、沙悟浄、力は弱いですが、いつも冷静でクール、世の中を斜めに見るひねくれ者の彼は、元々は、天界において、天帝の側近くに仕えガードする捲簾(けんれん)大将という近衛(このえ)大将でした。

 

ちなみに捲簾とは、天帝の前に垂れている御簾(みす)をまくるという意味ですが、大将がまくるのではなく、ちゃんと、御簾をまくる役の役人がいます。

 

はじめての三国志Youtubeチャンネル2

 

蟠桃会で玻璃(はる)の器を割る大失態、地上に落される

西遊記 沙悟浄

 

しかし、捲簾大将の運命は、蟠桃会という聖王母の誕生会で、一気に暗転してしまいます。ここで、孫悟空は、宴会に呼ばれなかった事を恨み、大暴れして、仙人しか食べられない食事や、酒を飲み喰いしますが、この時、捲簾大将は、誤って、聖王母が大事にしている玻璃の器を落して割ってしまうのです。

 

しまったと思った捲簾大将は、これを悟空の責任にしようとしますが、目撃者がいて、ばれてしまいます。聖王母は、天帝の母ですから、天帝の怒りは普通ではありません。

 

天帝「この無礼者め!貴様は首だ!地上に落ちて罰を受けよ」

 

こうして、捲簾大将は、鞭で八百回打たれた上で地上に落されます。そこは、砂漠のど真ん中で、喉は渇き、凍える程に寒いのです。さらに、天帝は罰として、7日に一回、天から鋭い剣を飛ばして、捲簾大将の脇腹を抉りました。

 

エグイ、エグ過ぎる、幾ら高価でも過失で割った器ごときで、こんな刑罰を与えるなんて、天界はブラック企業です・・

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-はじめての変
-, , , , , , , ,