また三谷幸喜にやられた!小四郎、最後の最後で泣いた赤鬼に【鎌倉殿の13人】

2022年12月11日


 

鎌倉幕府は六波羅探題を設置(北条義時)

 

 

将軍実朝を未必の故意で死に追いやってからは、妹の実衣を罠に嵌めて斬首しようとするなど、暗黒面に落ちていく北条義時。そんな義時が鎌倉殿の13人第47話「ある朝敵、ある演説」でごんぎつねならぬ、泣いた赤鬼と化すことが分かりました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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後鳥羽上皇に名指しで一人だけ朝敵とされた義時は

鎌倉の北条義時の横暴にブチ切れる後鳥羽上皇

 

 

ドラマでは後鳥羽上皇が義時1人を名指しして討伐の院宣を出します。これは幕府と義時を分離して義時さえ排除すれば幕府の存続は許すとする上皇の巧妙な罠でした。

 

行政権を握り敵が多くなった北条義時

 

 

そうでなくても強引な手法で鎌倉中の御家人から嫌われている義時は、周囲の敵意にさらされ増々孤立を深めていきます。しかし、ここで義時は「守るべきは鎌倉で自分の命ではないと決意」し自ら執権の座を下りて隠居し、後のことは泰時や時房に任せるとします。

 

八重姫に何度もフラれる北条義時.jpg

 

 

これは、権力を次世代に委ねて、自分を討たせ朝廷とも上手くやっていくようにという義時の自己犠牲でした。まさに嫌われ者をかって出て、赤鬼と村人を仲良くさせて自分は悪い鬼として身を引いた青鬼のようです。

 

 

姉の政子が演説で弟義時を救う

北条政子による「承久の乱」の名演説

 

 

しかし、義時の心を汲んだ尼将軍政子は、義時が鎌倉の為に上皇に討たれる覚悟であると御家人たちに告げ、史上有名な尼将軍の演説で御家人たちの心を一つにまとめる事に成功しました。

 

常に勝ち馬を当てる北条義時

 

 

純粋すぎるがゆえに暗黒面に落ちた義時が、本当に守るべきは北条ではなく鎌倉だと思い出した時、奇跡が起きたんですね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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