さて今回紹介させていただく武将は魏の五将軍の一人・楽進です。魏の五将軍に選ばれている楽進ですが、活躍が地味すぎてどのような活躍をした人なのか知っている人は少ないと思います。そこで今回はこの地味な将軍・楽進が実は張飛と互角に戦っていた事を紹介したいと思います。
え!?楽進と張飛が戦った!?
レンがはじめての三国志の原稿を書く際、必ず参考にしている文献・正史三国志。今回も正史三国志魏書の楽進のページを調べてみると・・・・張飛と楽進が戦っている記載が一切ありませんでした。違う参考資料を探して楽進と張飛が戦っているシーンがないか調べてみるとやはり史実で楽進と張飛が戦っているシーンが記載していませんでした。おいおい・・・・。PV増やすためのつりタイトルかよって思ったそこのはじめての三国志の読者のみなさん!!そんなことはありませんちゃんと楽進は張飛と一騎打ちで戦っています!!
楽進と張飛が一騎打ちを繰り広げているのは○○!!
楽進と張飛の一騎打ちは正史三国志には一切記載されていませんでした。ではどこで楽進と張飛が一騎打ちを繰り広げているのか。それは曹操のイメージを一変させた有名な「蒼天航路」でのシーンです。蒼天航路でなんと楽進は張飛に一騎打ちを挑んでいるのです。
長坂の戦いでおきた二人の一騎打ち
蒼天航路で楽進と張飛が一騎打ちを行うシーンがあります。このふたりが戦ったシーンとは長坂での戦いの時です。蒼天航路の張飛は劉備や劉備の人望によって集まった民衆を逃がすため、一人残って殿を守ります。
曹操軍率いる夏侯惇、張遼、荀攸らは張飛を打ち破って劉備を追撃したい所ですが、張飛から発せられるオーラで劉備軍へ攻撃を仕掛けるチャンスを掴みそこねていました。そんな中、軍の先頭に立ってゆっくりと張飛の元へ向かっていく武人が一人。
その武人こそ楽進です。蒼天航路の楽進は背は小さいですが、退くことをしないで兵士を率いて敵陣へ向かって突き進んで、打ち破っていく将軍でした。楽進はゆっくりと馬を進めていき、殿に立っている張飛の目の前に。ついに二人の一騎打ちが始まります。
一撃で馬ごとペシャンコに!!
蒼天航路の張飛は史実の張飛の100倍位強いです。史実で程昱が「張飛一人で一万の兵士に匹敵する」と讃えていますが、一万の軍勢に匹敵する武力を蒼天航路では発揮します。さて蒼天航路の張飛を紹介した所で、楽進と張飛の一騎打ちの話に戻りましょう。楽進は張飛の前に立つといきなり張飛の蛇矛が楽進の頭上から振り下ろされ、馬ごとペシャンコに。
楽進の反撃!?
張飛の一撃で馬ごとペシャンコになった楽進。しかし楽進は間一髪張飛の一撃を躱すことに成功します。楽進は体を起こす時、張飛の馬へ向かってキックを炸裂!!張飛は馬を操り再び楽進へ渾身の一撃をみまいます。楽進は退くことをしない将軍でしたが、流石に張飛の渾身の一撃は体を少し逸らしなんとか凌ぎきるのでした。そして張飛は楽進に止めの一撃を見舞おうとしますが、ここで隻眼将軍・夏侯惇が楽進の助けに入った事で、二人の一騎打ちは終幕することになります。
三国志ライター黒田レンの独り言
張飛と楽進があのまま一騎打ちを続けていれば、間違えなく楽進は張飛に討ち取られていたことでしょう。楽進は一騎打ちでは張飛に敗北してしまいますが、軍勢を率いた戦での駆け引きにおいては多分張飛よりも楽進の方が強いでしょう。なぜならば楽進はあの名将・関羽を打ち破るほどの実力者なんです。レンは張飛と関羽の兵術は多分同じ位のレベルだと思っているので、もし二人の力量が同じであれば戦においては張飛よりも楽進の方が強いかもしれませんよ。
参考 講談社漫画文庫 蒼天航路など
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