大人気春秋戦国時代漫画キングダム、話題の511話ですが、王翦(おうせん)が
察知した列尾城の罠とは、水攻めでも焦土作戦でもありませんでした(泣)
それは、趙の防御の要なのに耐久力がない列尾(れつび)城の構造上の欠陥だったのです。
列尾を補給線の要にして維持し鄴(ぎょう)まで電撃戦を行うという昌平君のプランは
これにより脆くも崩れ去り、ここからは全ての判断が王翦の肩に圧し掛かる事になります。
では、ピンチを押しかえす王翦の次の一手とは何か?
キングダムウォッチャーkawausoが、再び大胆に予想してみました。
前回記事:キングダム 511話 ネタバレ予想:王翦はどこへ消えたのか?
関連記事:楊端和率いる山の民連合軍が列尾攻めで大活躍!山の民の生態とは?
この記事の目次
このまま列尾にいると20万の大軍が全滅する・・その理由は?
昌平君が立てたプランにおいて、列尾の陥落は重要な意味がありました。
この列尾は秦と趙の国境にあり、ここを電撃戦で陥落させて兵糧を運びこみ
守備軍が頑強に守る事により、攻撃軍の食糧の安定供給を可能にしつつ、
20万の秦軍を鄴まで届かせるのが目的だったからです。
しかし、列尾は李牧(りぼく)の秘策により非常に防御力が弱い城にされていました。
この状態で攻撃軍が列尾を出て鄴攻略に向かうと、太行山脈に伏せてある趙軍が南下、
さらに陽土まで下がった公孫龍(こうそんりゅう)軍が呼応して列尾を内外から
挟み撃ちにします。
こうして列尾が趙の手に落ちると、王都内に秦軍は孤立し兵糧も帰還する道もなく
全滅を待つばかりという事になるのです。
徹底図解 王翦は、こうしてピンチを回避する!
それを察知した王翦は、次なる策を確認すべく列尾を飛び出しました。
これより以後はkawausoの予想です。
王翦が向かったのは、史実でも陥落させる予定になっている閼与(あつよ)です。
どうして閼与を見に行ったのか?というと駄目になった列尾を捨てて、
閼与を補給線の要として使用できないか?という下調べです。
閼与は紀元前269年、趙と秦の間で争奪戦が行われていますが、
この時に、趙の名将、趙奢(ちょうしゃ)は邯鄲(かんたん)から
三十里(12キロ)の所に防塁を築いたとあります。
つまり、閼与は太行山脈の途中に存在し邯鄲を繋いでいる城なのです。
王翦は、桓騎(かんき)の提言通りに第4の方法、つまり、列尾を捨てる判断をし、
手持ちの兵糧だけで、桓騎、楊端和(ようたんわ)全軍を鄴攻略に向かわせます。
そして、王翦の軍勢は別ルートを取り太行山脈に入りこみ閼与を攻略するでしょう。
ここで王翦が閼与を奪い取ると劇的な戦況の変化が発生します。
王翦の大どんでん返し、兵站を列尾から閼与に変更して繋ぐ!
桓騎、楊端和、信は、持てるだけの兵糧だけを持ち背水の陣で鄴へ向かいます。
その途中で、王翦は別軍を率いて同時並行で閼与を陥落させます。
そして、咸陽の昌平君に伝令を出し、補給線を列尾ではなく閼与に変更させ、
これにより李牧に遮断された兵站が復活する事になります。
しかも、列尾から兵糧を運びこむより、ずっと近く邯鄲の側から兵站を繋げるのです。
史実によれば、王翦は、閼与を陥落させてから後に、
秦軍を再編成して、精兵だけを残し、残りを帰還させたと書かれています。
帰還兵を戻すのも兵站路を利用して、閼与を仲介して咸陽に戻せば、
列尾から帰還させるよりずっと安全であるという事になるでしょう。
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
もちろん、李牧も、王翦の意図に気が付くでしょうから、全力で止めるでしょう。
東部方面でオルド将軍を撃退する予定の、司馬尚(しばしょう)や龐煖(ほうけん)を
そのまま、閼与救援に差し向ける可能性も高いのではないか?などと想像します。
そうなれば実力未知数の司馬尚と王翦が激突するという見せ場が造られます。
未だ、影も形もない龐煖の動向と合せて今後もキングダムから目を離せませんね。
・次回記事:キングダム 513話 ネタバレ予想:王翦は落ちない鄴をどう落すのか?
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?
関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生