大人気春秋戦国時代漫画キングダム、旧六大将軍で最強の評価を与えられているのは、将軍筆頭の白起でしょう。しかし、この白起、目玉ギョロギョロの怪人物として描かれ、少なくとも、好感を持てるような風貌をしていません。
それは白起が悪名高い長平の戦いで40万人もの趙兵を生きたまま埋め殺したという逸話のせいで、目的の為には手段を択ばない人物として見られているからでしょう。
でも、それは正しいのでしょうか?kawausoは白起こそ、秦の中華統一を目指し全ての泥をかぶった悲劇の名将だと思います。
この記事の目次
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- キングダム639話ネタバレvol3「六国を滅ぼす明確な意志を持つ白起」
- キングダム639話ネタバレvol3「白起が敵兵を殺し続けた理由」
- キングダム639話ネタバレvol3「悲劇の幕開け野王陥落」
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- キングダム639話ネタバレvol3「白起長平に登場」
- キングダム639話ネタバレvol3「趙を滅ぼすのは今!白起40万を穴埋め」
- キングダム639話ネタバレvol3「応侯の自己保身で趙滅亡が遠ざかる」
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- キングダム639話ネタバレvol3「白起は子供っぽい人ではない」
- キングダム639話ネタバレvol3「子供っぽい昭襄王の難癖」
- キングダム639話ネタバレvol3「白起自決」
- キングダム639話ネタバレvol3「秦人が同情した死」
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- キングダム639話ネタバレvol3「どうして長平を死の理由にしたのか?」
- キングダム(春秋戦国時代)ライターの独り言
キングダム639話ネタバレvol3「六国を滅ぼす明確な意志を持つ白起」
キングダムには、六大将軍と称された、白起、司馬錯、公孫胡傷、王騎、王龁、摎がいますが、この中で明確に中華統一の意志を持っていた大将軍は白起だけでした。それは、この六人の中で唯一白起だけが、楚の都である郢を攻めたばかりか、そこにあった歴代楚王の墓、王陵を焼き払ったという記述が、史記白起王翦列伝に登場するからです。
当時の中華では、先祖代々の墓を守り、お祀りを欠かさない事が家を維持する事でした。弱肉強食に見えても、そこは各国の将軍は遠慮し、敵国の王陵は焼かないというのが、暗黙のルールだったのです。
しかし、白起はそれを堂々と否定し、楚の祭祀を不可能にしました。これは「お前達は滅ぶのだから墓など必要ない」という滅亡を示唆する挑戦状でした。白起は秦という超大国だけが中華に残り、後は滅ぶべしという中華統一主義者だったのです。
キングダム639話ネタバレvol3「白起が敵兵を殺し続けた理由」
キングダムの時代の将軍は、敵兵を容赦なく殺害する冷酷な人が多かったのですが、その中でも白起は群を抜き、殺しも殺したりで84万人を殺戮しています。
これだけ見ると、血に飢えた殺人鬼のようですが、白起が中華統一を最終目標にしていたという事を思い合わせると感想が違ってきます。
六国を滅ぼすという意志を持った白起にとっては、敵兵は一人でも多く殺してしまえば、それだけ敵の抵抗が減り、中華統一へ結びつく近道でした。他の将軍は今後の友好を考えて助命したり捕虜にしても、白起がそうしないのは、自分の代で六国を滅ぼす堅い信念があったからだと言えます。
キングダム639話ネタバレvol3「悲劇の幕開け野王陥落」
ここからは長平の戦いの原因になった野王陥落と上党の離反について書きます。少し、面倒くさいですが、ここを知らないと王翦が40万人の趙兵を穴埋めした経緯が不明になるのでガマンして下さい。
紀元前263年、秦は野王を陥落させました。これにより、韓の王都、鄭からの補給線が途絶えた上党という土地が出現しました。本来ならば秦に降るべき所ですが、上党の民は、秦の野蛮さを嫌っていました。
上党太守の馮亭は、「秦に降るくらいなら趙に救援を求めよう、そうすれば韓と趙で同盟が結ばれ、きっと秦に対抗できる」と説き、民はこれに賛成します。
馮亭は趙に行き、自分達は秦の民になるより趙の民になりたいと帰順を要請。趙には、そんな事をすれば秦の怒りを買うので受けてはいけないと反対する家臣もいたものの、趙の孝成王は、欲に目がくらみ上党を趙に併合しました。
思った通り、秦は激怒して王龁に上党を攻めさせ陥落。上党の民は趙に向かって難民になり逃げていきます。趙もこれを見殺しに出来ず、長平まで軍を派遣して収用しました。
二重にコケにされる形になった秦は王龁を長平に向かわせ、趙は名将廉頗に防御を命じます。これが長平の戦いの原因なのです。
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