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今日のkawauso19「やはり鄴は監獄だった?」

2020年8月24日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし牢獄に入れられる賈逵(かき)

 

少し前に、鄴は巨大な監獄だったのでは?という記事を書いたけど、

今日も正史三国志曹爽(そうそうでん)伝に付属する魏略が引く丁謐伝(ていひつでん)に興味深い記述を見つけた。

 

丁謐は、大和年間には、いつも鄴に居住し人の空き家を借りて住んでいた。

ところが諸王の一人も、ここを借りようと思い、すでに丁謐が借りているとも知らずに

門を開けてズカズカと入り込んできた事があった。

丁謐は王の姿を見ていながら足を組んだまま横になって起きようともせずに、下男に命じ「あれはなんだ!すぐに怒鳴りつけて立ち去らせろ!」と言いつけた。侮辱を受けた王は、すぐに宮廷に登り、曹叡に一部始終を告げた。

曹叡(そうえい)は無礼であるとして、丁謐を鄴の監獄に放り込んだが、彼が功臣の息子であると知って釈放した。

 

内容に納得がいかないkawauso様

 

色々な事が分る記述で、

 

①当時の鄴で家を貸す商売があったらしいという事。

②その家を曹氏の王族が借りる事があったという事。

③丁謐に侮辱を受けたのに曹叡に泣きつかないと何も出来ないレベルで諸王の権力が弱そうだと言う事。

そして、監獄に放り込んだという記述、、やはり鄴には大勢を収容する監獄があったのではなかろうか?

 

前回記事:今日のkawauso18「木簡で漢文なら可能なパズル」

 

晋王朝のマイナー武将

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき