ハロウィンオンライン雑談で、こうもりやろうとイジったけど、なんだかんだで、部下とのスキンシップが一番多いのも孫権である。例えば、病気で寝ている呂蒙の部屋に穴を開けて、そっと様子を見ていたり、合肥の敗戦で負傷した凌統(りょうとう)の傷に自ら薬を塗ったりしている。
そんな故事、賀済(がさい)との間にもあるんだが、なんか変である。
以下は賀済伝に引く江表伝
孫権が合肥の戦いから帰還する途中に、張遼に津北で襲撃され危機に瀕した。
賀斉は、そこで三千の兵を率いて津南にあって孫権を迎え収容することに成功する。
孫権が船に入った後、諸将を会同して飲宴したが、賀斉は席を下りて泣きつつ言うには
「唯一無二の存在である陛下におかれては、身の安全を第一に考えて頂きたい。
今日の事は本当に危うく、臣下一同とも天地を無くしたようでした。
願わくば今回の事を、一生涯の誡めにして頂きたく思います」
孫権は自ら進んで賀済の涙を拭いつつ、
「私は大いに愧(は)じたぞ!謹んで心に刻み、ただ帯の端に書くだけで終わらせはしない」
ヒゲおやじの涙を指で拭うヒゲダルマ…なんかアレな感じなんですけど
しかし、曹丕や鍾繇は孫権のカワイイ(容姿を除けば)行動を嫵媚(むび)と評している。嫵媚とは、Wikipediaによると、(女性・草花などが)美しくかわいい、なまめかしい、あでやかである意味で孫権は自身のかわいらしさ、美しさ、なまめかしさ(!)を武器として人心掌握に使ったらしい。
言われてみると孫権の行動は、自分をカワイイと考えていた節が見られるのでゲベロベーになった。