朝まで三国志軍師
李傕祭り




はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

8話:社会不安を利用し急速に拡大した太平道、当時の人が宗教に頼った理由とは?

この記事の所要時間: 155




張角逝く 張角 死

 

21世紀の現在でも、新興宗教というのは無数に生まれています。

それは、多くの場合社会が不安定であり未来が見いだせない人に対して、

予言者と称する教祖が「未来はこうなる!」というビジョンを見せて

不安を解消するというプロセスなのです。

 

前回記事:黄巾の乱は、どうして起こったのか? 黄巾賊についてわかりやすく解説




1800年前の後漢末期の社会は混乱していた

泣く民

 

今から1800年前の後漢末期も、社会は混乱の頂点にありました。

後漢王朝の軍事力が低下するに従い、北方の異民族の侵略は日常化し、

一方で国内では売官が普通になり金持ちは、より金持ちになり、

貧乏人は、より貧しくなりました。

 

大混乱の三国時代を間近に控えた時代の淀んだ空気、

そして「明日がどうなるか分からない」という不安は、

人々に人間を超えた超人的な人物の登場を期待させます。




張角、歴史の舞台に登場

張角歴史の表舞台に登場(マジックショウ)

 

そこで出てきたのが、張角でした。

彼は、太平清領書という書を駆使して、病人に近付き、

お札を焼いて水に混ぜた符水を飲ませて九節の杖で呪術を行い

病を癒すという奇跡を行ったようです。

 

もちろん、治らない人もいたでしょうが、張角を信じている

病人はプラシーボ効果で病気が治ったケースもあったでしょう。

 

張角は、治ったケースを大々的に宣伝して信徒を集めていきます。

人々も奇跡を行う超人を待ち望んでいる心理なので、

我も我もと、張角に集まってきます。

 

この超人という要素こそ、張角の教団が拡大したミソでした。

宗教という方法を取らないなら、幾らトップの言う事でも

「そうかな~?」という疑問が働きます。

 

しかし、教祖であれば、疑う余地なくYESという以外ありません。

相手は超人であり神に等しいのですから、、

 

病気が治る速度は信仰に比例するよ!by 張角

張角 茶

 

また、張角は、病気が治る速度は信心に比例するとも言っています。

それは、中途半端な信仰心では、病気に罹っても治らないという

脅しであり張角に対する信者の不信感を拭う効果もあったでしょう。

 

それに張角は、善行には善の因果が、悪行には悪の因果が巡るという

因果論を唱えていました。

 

 

当時の社会は、天変地異や腐敗政治が打ちつづき、これは漢の王朝が、

悪行を重ねていて、滅びゆく兆候だと張角は言ったのです。

 

 

それは、張角が善行を施して、善の因果を重ねているのと対比して、

倒されるべき、悪の漢王朝という図式をイメージさせました。

 

こうして、太平道の信者は、絶対者、張角の指示に

従うのが当然と思いこまされ、信者から兵士へと意識を変革させたのです。

 

 

太平道は、その後の農民反乱、元朝末の白蓮教徒の乱、

清朝末の太平天国の乱のモデルになり、宗教が国家を転覆させる端緒になります。

 

関連記事:三国志は黄巾の乱から始まった

関連記事:黄巾の乱は、どうして起こったのか? 黄巾賊についてわかりやすく解説

 

耳で聞いて覚える三国志

 

次回記事:張角が太平道信者を増やした方法




こちらの記事もよく読まれています

張角 ゆるキャラ 黄巾賊 三国志

 

よく読まれてる記事:張角が太平道信者を増やした方法

五斗米道 はじめての三国志

 

よく読まれてる記事:もうひとつの宗教団体「五斗米道」

 

孔子 儒教

 

よく読まれてる記事:儒教が引き金?外戚と宦官の対立はなぜ起こったのか

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

 

関連記事

  1. 1185(いいはこ)になった?三国時代の幕府って何?
  2. 曹植は軟弱ではなかった?皇帝の弟の悲しくも華麗な生涯
  3. 王昭儀列伝|曹操に最も寵愛された女性
  4. 兵法三十六計(借屍還魂)の古今東西
  5. 本拠地の兗州でクーデター発生!親友の裏切りにあった曹操
  6. ゴールデンカムイネタバレ予想 131話 死神がやってくる
  7. 【李傕・郭汜祭り 3日目】殺されてしまった悲劇の樊稠(はんちゅう…
  8. 井の頭自然文化園の象「はな子」にまつわる光と影&三国志時代の英雄…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【誕生秘話】西遊記は実話だった!?一人の僧侶の苦難の旅を記した記録から始まった
  2. 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反骨心【後半】
  3. 安保法案ってなに?三国志で理解する安保法案【今さら聞けない】
  4. 【3分で分かる】光武帝・劉秀(りゅうしゅう)の華麗な生涯
  5. あるポンコツのせいで崔琰は死刑になってしまったってほんと!?
  6. 徐栄(じょえい)とはどんな人?曹操と孫堅を破った董卓軍の隠れた名将

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

諸葛瑾(しょかつきん)ってどんな人?偉大な孔明の兄はどうやって乱世を生き抜いたの? これは凄い!司馬尚・龐煖のシバケンコンビがオルド将軍を撃ち砕く? マイナーですまん!袁術に滅ぼされた陳王 劉寵(りゅうちょう) 【今さら聞けない】妖怪三国志ってなに?お父さんも子供も夢中の新世代三国志! 狸(徳川家康)とお猿(豊臣秀吉)の外交合戦が面白い! 曹彰(そうしょう)とはどんな人?勉強嫌いだが、武を磨いて将来を期待された曹操の4男 漢中征伐は一人の漆黒の天才軍師・法正の進言によって行われた 【月間まとめ】2016年3月の注目ニュース19選!

おすすめ記事

  1. 信長ジェラる?高松城水攻めからの甲州征伐の流れが完璧すぎる
  2. 後漢末から三国時代の世界情勢はどうなってたの?
  3. 0話:歴史は繰り返す!三国志エピソード ゼロ
  4. 【権力を巡る兄弟の確執】曹丕&曹植 VS 後白河天皇&崇徳天皇
  5. 【天下分け目の最終戦】広武山の戦いで勝ったほうが天下の覇者になる重要な戦
  6. 蒙恬(もうてん)はどんな性格なの?真面目さの照れ隠しの軽い性格
  7. 満寵(まんちょう)ってどんな人?曹氏三代に仕え呉の天下統一を阻み続けた司令官
  8. 曹髦(そうぼう)とはどんな人?曹植に匹敵する才能を持ち、曹操に見劣りしない武略を持っていた為に、殺害されてしまった皇帝

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP