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夏候惇と言えば独眼竜?

2015年6月4日


夏侯惇

 

曹操(そうそう)のいとこにして、腹心の夏候惇(かこうとん)。

字は元譲(げんじょう)。

チャームポイントは左眼の眼帯★

彼は、曹操が旗揚げのときから常に従い、

曹操の死とともに、自らもこの世を去ったという、腹心中の腹心です。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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気になる夏侯惇の戦績は0勝2敗

 

小柄な曹操のとなりに、ドドンと立ちふさがり、

曹操に斬りかかる雑魚兵たちを、ざっくざっくとやっつける大男。

そんなイメージの夏候惇ですが、

実は、実績がほとんどありません。

 

大きな戦いで軍を指揮したのは、2回しかない上に、

どちらも負け戦なのです。

 

198年、沛の劉備が、呂布軍の高順から攻撃を受けました。

その救援にかけつけますが、高順に敗れてしまいます。

 

また、202年、博望坡の戦いの際、夏候惇は、撤退する劉備を追撃します。

李典が「伏兵があるから、追うのはやめましょう!」と助言しましたが、

夏候惇はききません。

敵陣につっこみ、案の定伏兵に散々に叩かれてしまいます。

 

 

独眼竜の由来

 

193年、曹操が、父親を殺されたために

徐州(じょしゅう)に報復しに行きます。

その隙に、今度は呂布(りょふ)が

曹操の拠点である兗州(えんしゅう)を奪ってしまいます。

 

夏候惇は、呂布討伐に引き返す曹操に従いますが、

そのとき戦で、呂布軍の武将、曹性の放った矢が

左眼に刺さってしまいます。

 

このときの夏候惇の行動がすごいのです。

 

刺さった矢を、眼球ごと引き抜くと、

「父からいただいた精、母からいただいた血を捨てるわけにはゆかぬ!」

と叫んで、食べてしまったのです!

 

自分の眼を、食べたのです!!(二回言いました)

 

さらに、曹性の顔面を突き刺して、あっというまに討ち取ってしまいます。

すさまじいエピソードです。

 

 

おまけ:独眼竜とは

 

 

この記事では、隻眼の武将夏候惇のことを、「独眼竜」と書きましたが

独眼竜という言葉は、まだ三国時代には存在していません。

 

私たち日本人は、独眼竜というと「伊達政宗」を思い出す方が

ほとんどだと思います。

 

はじめて「独眼竜」と呼ばれたのは、

唐末に活躍した李克用(りこくよう)という武将です。

彼は隻眼の猛将であったため、独眼竜と呼ばれました。

 

黄巣の乱で頭角を現し、のちに後梁を建国する朱全忠(しゅぜんちゅう)と

戦いました。

 

 

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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)

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■自己紹介:

はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

中国の歴史が大好きで、

ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。

行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、

次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。

 

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東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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