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三国志に出てくる羌族ってどんな民族?

この記事の所要時間: 232

董卓&呂布

三国志においては、馬騰や(ばとう)董卓(とうたく)の手足になり、

勇猛な騎馬民族を率いて、漢を苦しめる羌族ですが、

彼等はいつ頃歴史に現れてきたのでしょうか?

 

三国志を彩るもう一つの民族である羌族について勉強しましょう。

 

 

 

漢民族には古くから氐(てい)族と知られた羌族

少帝と弟の劉協を保護した董卓

 

羌族は古くから中国の歴史書には出てきます。

しかし、書物にしっかり記載されるようになったのは、

後漢書からのようです。

 

羌は三苗の一族、姜(きょう)氏の一種だと記録されています。

苗は、漢民族の聖人、禹(う)の逸話にも出てくるので

相当に大昔から、漢民族とは関係があったもようです。

 

関連記事:馬超や曹操と因縁が深い氐族(ていぞく) 

 

紀元前五世紀に英雄、無弋爰剣(むよくえんけん)が登場

炎 s

 

苗族の支流の姜氏は、紀元前5世紀に戎族の英雄、無弋爰剣が

出現して一族を纏めるようになり羌族として勢力を築きます。

 

しかし、当初は匈奴(きょうど)の方が勢力が強かった為に、

羌族は匈奴になびいて、漢には背いていました。

 

 

 

漢の武帝により匈奴が払われると漢につく

夜 s

 

しかし、前漢の武帝は、充実した国力を背景にそれまで匈奴に

贈り物をしていた屈辱外交を破棄し、夥しい死者を出しながら

匈奴の勢力を西に追い払います。

 

それを見た羌族は、漢に服属するようになり、漢の将軍である、

護羌校尉に従って生活するようになります。

 

が、遊牧民だけあり、漢が取るに足らないと見るや、何度も反乱を起し

その度に鎮圧され、再び服従するという事を繰り返します。

 

 

後漢王朝の混乱で再び羌族が活発化する

羌族

 

黄巾の乱そして、外戚と宦官の争いにより後漢が衰えると、

再び、羌族に反乱の様子が現れます。

 

関連記事:儒教が引き金?外戚と宦官の対立はなぜ起こったのか

関連記事:宦官VS外戚の争い 第二ラウンド

関連記事:後漢を滅ぼす原因にもなった宦官(かんがん)って誰?

 

 

韓遂は羌族と組み軍事強化

断金の交わり

 

羌族の血を引く、混血の馬騰や、馬超、漢民族の軍閥である、

韓遂は、羌族と手を組む事で軍事力を強化します。

 

騎馬民族の羌族は、彼等西部軍閥の手足として働き、

曹操を追い詰めるなど、その時々で優れた働きをなしました。

 

この頃から、羌族も、自分の利益によって魏についたり、

蜀についたりと三国志のパワーバランスに少なからぬ影響を

与える存在になっていくのです。

 

 

五胡十六国時代に国を建国する羌族

三国志 ヒカリ

 

三国志の時代を終わらせた司馬炎(しばえん)の晋も

30年あまりで内乱状態になります。

 

これにより再び、羌族の動きは活発になります。

 

この時代は羌族ばかりではなく、周辺の異民族の動きは全て活発、

彼等は中国大陸に押し入り、銘々で国を立てるなど、やりたい放題をします。

 

五胡(胡とは異民族という意味)が十六もの国を次々に立てては、

滅びていったので、この時代を五胡十六国時代と言います。

 

羌族の一派である、南安赤亭羌の酋長である姚萇(ようちょう)は、

支配下にいた前秦から独立して西暦384年に後秦を建国します。

 

しかし、国は維持できず、たった33年で、東晋の劉裕(りゅうゆう)に

後秦は滅ぼされてしまいます。

 

 

西夏を建国する羌族

リタイア s

 

その後、長い間、羌族は争乱を繰り返していましたが、

部族の中のタングートが次第に強盛になってきます。

 

西暦1038年にタングートから英雄、李元昊(り・げんこう)が登場。

弱体化していた北宋を圧迫する形で西夏を建国します。

 

しかし、繁栄した西夏は中国風の文化を取り入れて、弱体化します。

100年程すると、女真族の金が北宋を滅ぼし、西夏は、金に服属しました。

 

 

チンギスハーンに滅ぼされ現在に至る羌族

赤兎馬 草原

 

しかし、13世紀に入ると、同じ遊牧民の蒙古が、急激に勢力を拡大、

金を征服した蒙古は、その勢いで西夏も滅ぼしてしまいます。

 

これにより羌族は、歴史から消え、以後目立った動きはありません。

 

 

このように羌族は、古くから漢民族に知られ、漢民族の状態により

仲間になったり、敵対したりしながら、中国の歴史に大きな影響を

与えている民族であるという事が分かります。

 

 

—三国志を彩どる異民族が満載!—

三国志vs異民族 バナー

 


 

 

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
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