キングダム
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての変

馬超や曹操と因縁が深い氐族(ていぞく)

この記事の所要時間: 219

氐族

 

氐(てい)族は、自らを古の槃瓠(ばんこ)の末裔と称していました。

 

槃瓠は、中国の帝王に仕えた犬で、手柄を立てて皇帝の娘を嫁にして

それが、氐族の先祖になったという伝承があるようです。

 

春秋戦国時代の頃には、陝西省から甘粛省の周辺に居住しています。

彼らの自称は“盍稚”(がいち)といい、それぞれ王侯がいて、

中国から多くの封拝を受けていました。

 

 

 

氐族とは、どのような民族なの?

植物 s

 

氐の種族は一つではなく、青氐・白氐・蚺(ぜん)氐などに分かれています。
彼らの氏族トーテムや、服の色などに基づいて部族名にしました。

※トーテムとは植物や動物など、その部族を象徴するアイテム、
宗教的に結び付けられている。

 

氐族には姓があり中国の姓に似ていたようです、
彼等は、他の遊牧民とは違い農耕民から奪うだけではなく、
織布ができ農業もしながら豚・牛・馬・驢騾(ろら)を畜養するという、
半農半牧、時々略奪というような生活を送っていました。

 

漢の武帝に追われて山間部に逃げる氐族

森 s

 

元々は平地に暮らしていた氐族ですが、ここに漢の武帝が

武都郡を置いて入植を開始すると、多くの氐族は、

青海湖側の山間部に追いやられます。

 

しかし、氐族には漢語が分かる人間も多くいて、

彼等は、平地に残ったと言われています。

 

 

馬超について、潼関の戦いに参戦

馬謄

 

後漢の末期、氐族には、興国氐王の阿貴(あき)、白項氐王の千万(せんまん)

という二大王に率いられた、それぞれ1万以上の部族がいました。

 

これに目をつけた西涼の馬超(ばちょう)は、

阿貴と千万を味方につけて西暦211年に曹操(そうそう)に反旗を翻します。

 

少なくとも10万以上の馬超韓遂(かんすい)と氐族の連合軍は、

曹操軍と激突散々に曹操を苦しめますが、賈詡の離間の計で馬超韓遂が仲違いし

阿貴が曹操軍の猛将、夏候淵(かこうえん)に攻め滅ぼされるに至り、

勢いが衰えその部族は、魏に帰順します。

 

千万は、巴蜀に逃れ以後は行方不明になります。

 

関連記事:曹操を油断させた潼関(どうかん)の大勝利

関連記事: 馬超と許褚の一騎打ち|関中を巡る戦い

 

 

氐族から英雄、符堅が登場華北を制圧する

孔明 司馬懿 役職

 

しかし、時代が魏から晋、五胡十六国時代に移行すると、

氐族は、再び勢いを取り戻し、成漢、前秦、後涼というような

中華風の国家を立てていきます。

 

その中でも前秦の符堅(ふけん)は優れた名将で

華北を制圧し、南の漢族の国、東晋に五十万という南征軍を派遣します。

 

ところが、東晋は、決死の覚悟の五万にも満たない兵で抗戦。

名宰相、謝安(しゃあん)や将軍、謝玄(しゃげん)の活躍により

南征軍は8割が戦死するという大惨敗を喫し、符堅も重傷を負い帰還します。

 

この敗北で前秦に従っていた遊牧民は次々に離反して別々に国を立てていきます。

前秦も実力者であった羌族の将軍、姚萇(ちょうよう)により

簒奪され、符堅は殺害されました。

 

 

負けたけど器が大きかった符堅

三国志 川

 

符堅は、漢民族の宰相の王猛(おうもう)のアドバイスを常に聴き入れました。

王猛と符堅は君臣の隔てを越えた熱い友情で結ばれていたと言われます。

 

王猛は、孔明(こうめい)に匹敵する人物であり、そのアドバイスに従った結果

符堅は華北統一まで漕ぎつけたようです。

 

また、符堅は当時としては信じられない程の平等主義者であり、

破った異民族の王族も殺す事なく存続させ、侮蔑的な扱いをしませんでした。

 

 

前秦が崩壊した原因

羽飾り 甘寧

 

ところが、それが仇になり、前秦が落ち目になると彼等異民族は、

符堅に恩義を感じるどころか次々と謀反を起してしまいます。

 

もしかして、異民族を威圧的に扱っていたら、

前秦は、あんなに呆気なく崩壊しなかったかも知れません。

 

 

氐族は、漢民族と同化して消滅

英雄 雷

 

西暦580年、南北朝時代に楊騰率(ようとうりつ)が興した

最期の氐族国家仇池(きゅうち)が楊堅(ようけん)に滅ぼされる事で氐族は滅亡します。

 

元々、漢族に近い部分があった氐族は、ここで完全に漢族に同化し

以後、歴史書に氐族は登場しなくなるのです。

 

三国志を彩どる異民族が満載!—

三国志vs異民族 バナー

 


 

 

 

こちらの記事もよく読まれています

羌族

 

よく読まれてる記事:三国志に出てくる羌族ってどんな民族?

 

南蛮

 

よく読まれてる記事:羌・鮮卑・烏桓だけではない!南の異民族を徹底紹介

 

沙摩柯

 

よく読まれてる記事:沙摩柯(しゃまか)武蛮族の王|甘寧を討ち取り呉を恐怖に陥れる

 

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 【キングダム533話】キングダム休載の理由を考える
  2. 【お知らせ】耳で聞いて覚える三国志 126話〜134話を追加配信…
  3. 郭嘉の嫁さんが誰なのかついに判明!???
  4. 董卓が漢王朝を支配しなかったら三国志はどうなっていたの?
  5. 今更勉強しにくい鎌倉時代ってどんな時代なの?アンゴルモア 元寇合…
  6. 張郃(ちょうこう)ってどんな人?3度も死にそうになるが、何度も甦…
  7. 地味だけど超大事!三国志の時代の食糧貯蔵庫とはどんなもの?
  8. 【はじさん砲】劉備は全然いい人なんかじゃなかった

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【郭嘉伝】ファン大ショック!郭嘉の功積はだいぶ盛られていた?
  2. 賊徒から三国志の英雄に出世した武将がこんなにいる!
  3. またまた発見!劉備の黒歴史、なんと劉禅には生き別れの兄がいた?
  4. 誰かに話したくなる!三国志にまつわる都市伝説『後漢・魏・呉・晋の●●●』
  5. 邴原(へいげん)とはどんな人?曹操・荀彧から尊敬を受けたマイナー文官
  6. 趙雲の妻、孫夫人がお茶目すぎる!ほんのいたずらが夫を殺す羽目に!

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

関羽が打った囲碁って、どんなものだったの? 【真田丸】高速で関ヶ原の戦いは終わったが、どうして三成と家康が戦うことになったの?『黒田廉の考察』 関羽と法正、正反対のイメージの二人の意外な共通点 65話:絶望する劉備に孔明が授けた天下三分の計 孫権のツンデレ外交に蜀の天才外交官・鄧芝の能力炸裂!蜀呉同盟を復活させたお話 【シミルボン】人間の発想怖過ぎる!血も凍る三国志時代の処刑方法 三國クロスサーガ~蒼天の絆~とはどんなアプリゲーム? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース37記事【4/17〜4/23】

おすすめ記事

  1. 賈詡は一流の政治家でもあった!?降伏の進言をして名軍師と呼ばれた天才の生涯
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース16記事【5/8〜5/15】
  3. 劉備が徐州を譲り受けるきっかけとなったのは陳登と孔融のエピソードがあった!
  4. 曹丕が建国した魏ってどんな王朝でどうやって滅びたの?
  5. 献帝(けんてい)とはどんな人?後漢のラストエンペラーの青年期
  6. 顧雍(こよう)とはどんな人?孫権から絶大な信頼を得ていた呉の二代目丞相へ抜擢された政治家
  7. 【衝撃の事実】三国志でよく使われていた弩が日本で流行らなかったのは日本人がガラパゴス脳だったから
  8. 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP