この記事の目次
危うい場面を幾度も味わい目的を達成
曹操は鳥桓討伐に赴くと家臣達の反対意見の通りになります。まず遠征時、長雨に見舞われ行軍は難渋します。長雨により、食料の運搬が困難になってきます。
しかし郭嘉の策により何とか鳥桓族討伐を果たし、袁氏兄弟を遼東に追い詰める事に成功します。その後袁氏兄弟は遼東の王である公孫康(こうそんこう)に首を斬られ、ようやく袁氏兄弟の息の根を止め、目標を達成します。
関連記事:公孫度(こうそんたく)とはどんな人?幸運に恵まれ、遼東の王になった男【遼東三代記】
関連記事:公孫康(こうそんこう)とはどんな人?虚を捨て、実を取り遼東に安寧をもたらした男【遼東三代記】
関連記事:公孫淵(こうそんえん)とはどんな人?遼東の王として君臨するも自らの力を知らずに過信した男【遼東三代記】
遠征に反対した家臣を集め自らのミスを認める
曹操は本拠地に帰ると、最初に行ったのは遠征に反対した家臣を集め、恩賞を与えたことです。遠征に反対した者はビックリし、曹操に尋ねます。すると曹操は「何とか袁氏討伐に成功した。これはたまたま幸運に恵まれたためである。しかし君たちの言った通りこの遠征はかなり危険な事であった。今後はこのような危険を冒すことはしないようにしよう。」と反省します。そして彼は「今後も遠慮しないで俺に意見を述べてくれ」と伝えます。
自らのミスを認め、罰を与えるリーダー
曹操はこのように自らのミスをしっかりと認め、けじめをつけるリーダーでした。このようにミスをしっかりと認め自分に罰を与えるリーダーの姿を見れば、部下の士気は上がっていき、このリーダーの元で頑張ろうという気持ちになりますね。この行動は現在の組織にも必要な事だと私は思います。自らが犯したミスにけじめをつけなければ、部下はついて来なくなるでしょう。
三国志ライター黒田廉の独り言
曹操は自らのミスを認めけじめをしっかりと取る事で、大勢の部下達を率いてきました。現在の社会の組織の中でもしこのようなリーダーが出現すれば、大いに部下達の心を取り、仕事の生産率も向上する事でしょう。今回のお話はこれでおしまいにゃ。
次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。
それじゃまたにゃ~
関連記事:【曹操孟徳の心に残る名言】姦邪朝に盈ち、善人壅塞せらる
関連記事:【荀彧の心に残る名言】誠にその才あれば、弱と雖も必ず強し
関連記事:【呂布の心に響いた名言】その肉を飽かしむべし。飽かざれば人を咬まんとす