趙直(ちょうちょく)とはどんな人?夢占いで人の運命を占った蜀の天才占い師

2016年1月23日


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表情 董卓01

 

呉に百発百中で人の運命や国の命運を占った趙達(ちょうたつ)呉範(ごはん)などの天才占い師がおりました。蜀にも人が見た夢を文字に現して、その人の今後の運命を言い当てた天才占い師がおりました。

 

趙直 中国三国時代の蜀漢の夢占い人

 

今回は夢占いで人の吉凶を言い当てた趙直(ちょうちょく)をご紹介していきたいと思います。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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夢占いその1:牛の頭が門の前に転がって、血を流している夢を見る

表情 劉備03

 

蒋琬(しょうえん)劉備(りゅうび)に仕え、小さい町の県長に任命されます。彼は仕事をしないで、昼間から毎日酒ばかり飲んでいました。劉備は彼が仕事をしないで昼間から酔っぱらっていることを知り、彼をクビにします。蒋琬はクビになった夜ある夢を見ます。牛の頭が門の前に転がっており、牛の頭から血が流れている夢でした。蒋琬は夢の内容が不気味であったため、夢占いの天才趙直に相談しに行きます。

 

占いの結果:公の位に登るいい夢

 

趙直は蒋琬が見た夢の内容を聞くと早速占います。彼は占った結果を蒋琬に伝えます。「結果を言いますとこの夢はいい夢です。まず血を流している夢は、物事が明らかになると言う事です。さらに牛の角と鼻の形を文字で表すと公の文字が完成します。そのためこの占いはあなたの位が将来公の位に登ることを暗示した夢です。おめでとうございます。」と彼に伝えます。蒋琬は諸葛孔明が亡くなった後、蜀の臣下の中で最高位にあたる丞相に任命される事になります。趙直の占いは見事に当たるます。

 

夢の占い2:井戸の中に桑が生えている夢を見る

 

蜀の名太守で各地の統治に目覚ましい功績を残した何祗(かし)は若い頃不思議な夢を見ます。その夢の内容は、井戸の中に桑が生えていることです。不思議な夢であったので趙直に占ってもらうことにしました。

 

占い結果:四十八歳までしか生きられない

 

趙直は相談者である何祗が見た夢の内容を聞き、占います。趙直は彼に「桑は井戸の中に生える物ではありません。ですから必ずどこかに植え直さねばなりません。つまり運命が変転するという事です。さて桑の字はもともとこの桒(くわ)です。この字を分解すると。四つの十と八に分かれます。この結果あなたは四十八歳までしか生きられません。」と彼に伝えます。何祗は夢占いの結果を聞き「四十八まで生きれれば十分だ。」と趙直に告げ、その場を後にします。その後何祗は蜀に仕え各地の太守を歴任。名太守として歴史に名を刻むも趙直の予言通り、四十八で亡くなってしまいます。

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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